定義
主に人物画の口内における歯の裏面(広義では奥歯)が見えているイラストに付けられるタグである。
歯の裏側の構造が細密に描きこまれている必要はなく、デフォルメ表現であっても口内に見える歯がUの字を描いており
「おそらくは歯の裏側が見えているであろう」イラストであればどのようなものでもこれに属する。
概要
歯の裏フェティシズムは歯そのものに対するフェティシズムとは似て非なるものである。
歯というものは日常生活で頻繁に目にするパーツであるが、歯の裏側は限られた状況でしか観察することができない。
つまり歯の裏は、普段は見ることのできない「隠された」部分であり、フェティシズムとしてのその性質は「髪の毛」「おっぱい」「ふともも」といった、身体の物理的形状に対する興味ではなく、「パンチラ」に代表されるチラリズム(隠された性的な部位の露出に関するフェティシズム)の傾向を持っている。
そのため、歯の裏フェティシズムは「女性(または男性)が大口を開けることははしたない」という倫理感に基づいたものであるとも言える。
イラストにおいて歯の裏を表現することによる副次的効果
歯の裏を表現するには、歯にパースをつけ立体的に表現することが不可欠であるため、歯の裏を描くことで自然と口内の奥行き感が生まれる。
性器に限らず、肛門、口、臍、耳、特殊な例では眼孔など、身体に空いた穴というのは性的興味の対象となりやすいが、
口は身体におけるあらゆる穴の中で最も大きいものであるため、イラストにおいてもその内部構造を表現しやすい部位である。
歯の裏が見えるような構図・歯並びの立体的表現は、口腔の奥行きを表現するための補助的技法として用いることも可能である。
「歯の裏」と相性がいい要素
残念ながら現在歯の裏タグは一般的なタグではないが、次のタグに「歯の裏」要素が比較的多く見られる。
・「泣」「笑」「涙」などの文字列を含む表情系のタグ。デフォルメ傾向の高い絵柄ほど、大口を開けた際に歯の裏が露出しやすい。
・初音ミク- 歌う表情のイラストが多く、歯の裏が露出しやすい
・チルノ- 数あるキャラクターの中でも人気があり、特に泣く、笑うなどの表情がデフォルメされて豊かに描かれるキャラクターであるため、歯の裏が露出しやすい。→チルノを泣かせ隊
「歯の裏」と相性が悪い要素
・「八重歯」- 一般的な漫画的デフォルメ表現では、八重歯はそのキャラクターの口の中に唯一確認できる歯として描かれる場合が多いため、歯全体、ひいては歯の裏が描かれることは非常に少ない。