芯が水に溶ける材料で出来ている色鉛筆のこと。
普通の色鉛筆としても使えるが、
水を含ませた筆を使うことで色鉛筆で書かれた線を溶かして
水彩画のような表現をすることができる。
また、水筆で塗った部分が乾けば、その上にまた水彩色鉛筆を塗ることもできる。
これにより、水彩筆ではなかなか難しい細部の表現も簡単にできる事は
この画材の大きなメリットのひとつである。
要するに、透明水彩と色鉛筆のいいとこ取りができるという、ニクイ画材なのだ。
また、普通の色鉛筆同様、芯が中硬質と軟質に分れ、後者は溶かすとガッシュの様な濃厚な仕上がりが可能になる。
────ただその性質上、ある意味水彩画以上に水に弱いので、作品の取り扱いには注意しよう。
たとえば屋外スケッチの最中に雨に降られたりすると、目を覆いたくなるような大惨事となる。
もっとも近年、英国のダーウェント社が発売したインクテンスは、乾くと耐水性になる強者である。当然やり直しはできなくなるが、総じて濃い色が多い事もあって深みのある画面に仕上げる事ができる。