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センシティブな作品

概要

思考実験の一つで、1982年哲学者ヒラリー・パトナムによって提唱された仮説。

現実人生とは特殊な装置に繋がれたが見ている夢ないしは仮想現実のようなものではないか」という、世にも奇妙な物語顔負けの内容である。

SF作品でよく見られる水槽に浸された脳に超高性能コンピュータから電気信号が送られているというイメージをしてもらえるとわかりやすい…かも。

この思考実験を通して、人間の意識とは何なのか、現実(事物の実在性)とは何なのかという問いを投げかけられている。

この世界を懐疑的に見る仮説としては他にバートランド・ラッセルによって提唱された世界や直前の記憶などは全て5分前に何者かによって作られたとする「世界五分前仮説」と言うものが存在する。

フィクションでは

ウルトラQ darkfantasy

第3話「あなた誰ですか?」においてこの題材を扱っている。

数十年前に遠足で崖から転落死した山崎純少年の脳「リビングブレイン」が父である科学者(現実世界では3年前に死亡)の手で特殊な装置に繋がれて生かされ続けており、純は装置の作り出す仮想現実で理髪店を営む中年男性にまで成長し、妻を持つまでに至ったという偽の記憶を与えられるが、所詮は偽の記憶でしかない為に過去の真実や周囲の物体の認識に齟齬が出始めてしまう。しかし、『朝』になるとそんな疑念も消え去ってまた新たな世界が構築され続ける。今度は妻子を持つサラリーマンとしての生活が始まるが、またあの時のようにこの世界に対する疑念が頭をよぎり…。

マトリックス

主人公らが現実世界だと信じていた世界は虚構であり、本来の現実世界はコンピュータにより人間が支配された未来世界であった。

まさにこの「水槽の脳」が相応しい舞台設定となっている。

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  • 水槽の沼男計画

    2250年。人類は様々な要因により絶滅の危機に瀕していた。この絶望的な状況を脱するべく、N博士とその助手を中心として計画されたのが、【水槽の沼男計画】であった。簡単に言ってしまえば、人類はバーチャル世界で意識体となって生活し、現実世界では自身と同一のスワンプマンが社会生活を維持するという計画だ。順調に計画は進み、移行は完全に済んだかと思われた最終局面。バーチャル世界を管理するAIが突如暴走する。人間の脳を手に入れたAIは人間としての自己を確立し、現実世界では限りなく同一であり、自己とは異なるスワンプマンが社会を作っていく。バーチャル世界に飲み込まれた人類はこうして永遠の眠りについた。
  • ボルツマン脳

    意識は、宇宙の見る一瞬の夢。 誰かが言った。 無から宇宙が生まれるなら、既にすべてがそろっている宇宙から、人間の脳のように、意識があり、思考する存在が生まれる可能性の方が高いという。 それが、ボルツマン脳だ、と。
  • 【フリー台本】リアルに飛び出してきたヤンデレVTuberに耳かきされる【耳かき】

    ・台詞の改変等は自由です ・使用する場合は作者名または作品のURLを明記していただくと助かります (追記) 和泉美鈴様に演じていただきました! (https://www.dlsite.com/home-touch/work/=/product_id/RJ01009069.html) 心奏みこ様に演じていただきました! (https://youtu.be/3Fy4uCa6Fn8)
  • しあわせのはなし

    行き着く先も知らず、揺蕩う少女はしあわせだ。 _______________________________________ 水槽の脳という思考実験が元です。 ちょっとSFです。 何かご指摘や気になる点、感想などがありましたら、遠慮なくお申し付けください。

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水槽の脳
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