概要
聖闘士星矢の登場人物、白鳥星座の氷河と龍星座の紫龍のカップリング。腐向け。
(別名 表記ゆれ)
氷河紫龍、🦢🐉、ひょがしりゅ、氷紫、白鳥龍、冷やし中華 など
聖闘士星矢メインキャラクターである青銅聖闘士五人のうち、氷河と紫龍は「同い年」「黄金聖闘士を師匠に持つ」「両親を同一にする兄弟がいない」といった、二人だけの共通点を持つ。(身長も氷河が173cm、紫龍が172cmとほぼ同一である。)
ただし、共通点が多い一方、対照的な二人でもある。
氷河はロシア人の母を持つ金髪碧眼、紫龍(母親は不明)は中華服に身を包んだ黒髪長髪のルックス。
性格的にも、戦闘中にしばしば感情を爆発させ、ときには涙を流す氷河と、勝利のためなら冷静に捨て身の戦法をとる紫龍とはかなり異なっている。
氷河は幼少期に母親の愛情に包まれて育っていることがうかがえるが、紫龍は青銅五人の中で唯一、肉親の記憶を語る描写がない(城戸光政の召集に応える以前は、完全な孤児として施設にいたようである)。
なお、氷河は七歳の時から「自分たちは半分ずつ血のつながった兄弟であり、その父親は城戸光政である」ことを知っており、白銀戦後、紫龍は氷河の告白によって初めてその事実を知る。
父親のように老師を慕い、共に闘い共に死ぬことを願う紫龍と、己の信念を曲げることなくカミュと対決、そのさなかに絶対零度に目覚める氷河は、聖闘士としての成長過程においても異質な道を辿る。
カップリング考察における接点
ほとんど会話のない原作序盤から、海界編、冥界編と徐々に絆を深め、相棒となっていく二人である。
無印原作での氷河紫龍
作品初期、聖域からのヒットマンとして紫龍達に制裁を加えるべく登場した氷河は、銀河戦争における星矢と紫龍の勝敗を超越した戦いに感銘を受け、師の命に背き聖域を裏切る。
十二宮編では、カミュの手で仮死状態となり氷の棺に封じられた氷河を、天秤座聖衣の剣を用いて救出し、仲間の手に取り戻すのは紫龍である。
幼少期、母親の犠牲によって命を救われ、また「母親の遺体を引き揚げる」という私的な動機により、修行時代に兄弟子アイザックを海難事故に巻き込んでしまった過去をもつ氷河だが、その一方で十二宮編の磨羯宮戦前、「こんなところでモタついていたら身をていして磨羯宮にのこった紫龍の気持ちがムダになる」と、星矢と瞬を叱咤し立ち上がらせるなど、己の命を危険に晒して仲間を先に進ませる「しんがり気質」の紫龍に対しては、誰よりも早く理解を示す。
海界編ではポセイドンの攻撃から主人公・星矢を庇って盾となる紫龍に呼応し氷河も敵前に立ちはだかり、ともに師の黄金聖衣を纏って星矢を守護し鼓舞する。また海界編以降、戦いにおいて氷河と紫龍はコンビを組み、互いに星矢を補佐する相棒として行動を共にする描写が増える。
冥界編では、二人は嘆きの壁までを共闘したのち、敵を食い止めるため、紫龍だけが壁に残る(この時、一人その場を動かない紫龍に気づき、「どうした」と声をかけるのは氷河である)。
星矢、瞬とともに先へ進んだ氷河は、現れたミーノスにフリージングコフィンを破壊されると、磨羯宮戦の紫龍を彷彿とさせるセリフで自らが壁となって他の二人を先に進ませる。
死闘の末、紫龍は敵を道連れに異次元世界に吹き飛ばされそうになるが、ミーノスを倒し、女神の血を受け翼を得た白鳥座聖衣を纏った氷河が現れ、紫龍を抱き止めて救出した。
NDでの氷河紫龍
冥界編後の世界を描いた「聖闘士星矢 NEXT DEMENSION」における紫龍の初登場は、来たる聖戦を前に、戦いの相棒として氷河がいちはやく紫龍を迎えに五老峰へと赴く場面である。
「もはやオレは闘えぬ」と誘いを拒む紫龍に氷河は激昂するが、冥界編後の紫龍が戦いを捨て、春麗が拾った赤ん坊(翔龍)を育てていることを知ると、かつての死闘を振り返り、「お前一人くらい平和に暮らすのもいいかもしれん」と紫龍を置いてひとり戦地へ向かう。いっぽう紫龍は内心では仲間を見捨てることに耐えられず、大滝の前で涙を流して苦悩しているさなか、氷河を追って五老峰へやってきた天闘士・斗馬に襲撃・叱咤され、戦士である己の使命に目覚める。
斗馬の追撃により窮地に陥っていた氷河のもとに駆けつけた紫龍が、「遅れてすまなかった」「一緒に行こう氷河」と合流すると、氷河は劣勢を跳ね返しカリツオーによって斗馬を拘束。身動きのとれない斗馬に紫龍は「風邪ひくなよ」と笑顔で語りかけ、二人は連れ立って、再び死闘へ向かうのであった。
オデッセウスが登場し、過去の十二宮に蛇夫宮を加えた「十三宮編」とも言うべきパートにおいても、二人は対照的である。
紫龍は冥界編において逝去した童虎と邂逅し、若き日の童虎に対してまるで父親を慕うような幼い笑顔を見せる。
翻って氷河は、亡くした愛馬と一心同体の妄想に取り憑かれた射手座のゲシュタルトに、死者への執着は虚しいものであると説き、以前の己もまたそれに囚われていたことを認める。
十三宮において青銅がそれぞれの戦いを経たのちの最終章では、アスクレピオスによるオデッセウスの憑依状態が解けた後、世界消滅のタイムリミットを示す星時計と、未来へと還る唯一の道標である「花の鎖」が青銅たちの前に残される。
残り数秒の猶予の間に女神を連れて鎖を掴まなければならない切羽詰まったこのシーンにおいて、帰還のため鎖を手にするのは女神を抱いた一輝、瞬、紫龍、氷河の順となっている。
冥界編の嘆きの壁では、皆の盾となり敵を防ごうとする紫龍にただ一人気づいていた氷河が、このシーンでは紫龍を自分より先に行かせ、帰還のしんがりを務める形になっている。
原作以外のカップリング考察参考コンテンツ
※アニメシリーズにおける絆考察に役立つ回、また派生作品やゲームなど、氷河紫龍目線で見どころのあるものを列記しています。有志の方による追記をぜひお願いします。
<東映アニメ「聖闘士星矢」>
第111話 「友よ! 死ぬ時は一緒だ」
<劇場版『神々の熱き戦い』>
北方のアスガルドで消息不明になった氷河。女神と青銅四人は捜索に向かうが、ドルバル教主により洗脳された氷河が紫龍を襲う。氷河VS紫龍の本気の戦いが見どころ。
<聖闘士星矢 冥王ハーデスエリシオン編>
第1話 「エリシオンへの死闘」
ソシャゲ(2023.10 現在 日本国内配信中のもののみ)
<聖闘士星矢 ライジングコスモ>
氷河紫龍の会話シナリオ、ストーリーイベントなどにゲームオリジナル脚本あり。
ゲーム内メインコンテンツの対人バトルはレベルが上がるにつれ課金要素が強まっていく側面はあるが、対人プレイをせずキャラ育成とシナリオ、イベントを中心に楽しむことも十分可能。SR白鳥星座氷河(cv三浦祥朗)、SR龍星座紫龍、SR逆鱗・紫龍(cv櫻井孝宏)については序盤で容易に入手できる。
SSR以上のキャラクターに関しては以下参照
【上級召喚・イベントガチャ双方で入手可能】
黄金白鳥星座・氷河、神聖衣・龍星座・紫龍(2023.11に追加)
【ピックアップガチャ、カーニバルガチャのみ】
神聖衣・白鳥星座・氷河