概要
地図の作成、土地の位置・状態調査などを目的に行う。
その歴史は古く、古代エジプトの時代から行われてきた。
日本では、1800年に伊能忠敬が日本地図作成のため、蝦夷地(現在の北海道)で本格的な測量を行ったのが始まりともされる。
簡単な計測は誰でも行うことができるが、国または地方公共団体の実施する基本測量、公共測量等は測量法に従って登録された測量士又は測量士補で、かつ営業所ごとに測量士が一人以上置かれた測量業者でなければ従事できない。ただし、無資格者が測量士や測量士補の指導・監督下で現場作業に従事することは認められているため、悪徳な業者になると有資格者が無資格者の新人に作業を丸投げし、実際には指導監督を行なっていないにもかかわらず書類上指導監督を行なったとして納品する事例も散見される。
地積測量図の作成や土地の登記に関する測量は、土地家屋調査士の独占業務であり、測量士や測量士補は従事できない。ただし、土地家屋調査士の資格は測量士補の資格を取得していない限り、試験の極めて高難易度の一部科目の受験が免除されないために取得自体が無理ゲーに近く、ほとんどの土地家屋調査士は測量士もしくは測量士補の資格を所持している。
測量の種類
規模による分類
- 測地測量(基準点測量)
- 三角測量
- 多角測量(トラバース測量)
- 三辺測量
- GNSS測量(旧 GPS測量)
- 水準測量
- 地形測量(細部測量)
- 平板測量
- 写真測量
計算の仕方による分類
- 平面測量
- 測地学的測量
応用測量
公共事物の道路、河川、公園等の計画、調査、実施設計、用地取得、管理等に用いられる測量で、工事のための測量も含まれる。