概要
『週刊少年ジャンプ』にて、2013年25号より連載、同年36号でジャンプ本誌での掲載は終了、その後コミックスで完結。
同名の読み切りが2012年20号にて掲載された。
某コーヒーとは一切関係ない……と思われたが、作者の巻末コメントではコーヒー話を垣間見ることができる。
あらすじ
天下のお膝元・江戸。全国からあらゆる猛者が集まり、その腕を振るわんと武道場がそこかしこに開かれ、今や日夜白刃舞う一大激戦区となっていた。とある春、ひとりの男がまたしてもこの地に新たな道場を開いた。その男の名は黒月雪路。見るからにひ弱で頼りなげな風体に加え、その流派は戦う術である「刀」を持たないという。当然のことながら、いつまで経っても道場に入門する者は訪れず、閑古鳥が鳴いていた。痺れを切らした大家の藪。このまま門人がいないままでは、いずれ道場を出て行ってもらう、と。仕方なく町に出て道場の宣伝をしようとした時、ひとりの少年と出会う・・・。
少年の抱える苦悩、そして黒月と道場の運命を大きく動かすことになる約束とは!?今、江戸に新たな夢が花咲こうとしている!!本格御江戸武道譚、開幕!! (ジャンプ公式サイトより)
登場人物
黒月雪路
黒月流合気柔術の使い手である道場当主。
特徴的な髪型から「モジャモジャ」と呼ばれることもしばしば。
涙もろく、争いに出くわせばなりふり構わず仲裁に入ってしまうお人好しな性格。
武器を使わず、敵をも傷つけずに場を収める「無刀の心」を理想としており、
死ぬまでその信念を曲げないことを継春の前で誓った。
継春
黒月道場でただ一人の門弟。
変わった髪色のせいで迫害を受けており、かつて道場に入門するために就活のごとく頼んでまわるも全て門前払いされ、唯一受け入れられた道場では刀すら持たせてもらえず、暴力を受け続けていた。
自分を身を挺して助けてくれた継春を気に入った黒月が道場の当主を倒したことをきっかけに道場を出ることを決意し、黒月道場に入門した。
人相書きが苦手。
藪冶
黒月道場の家主。
黒月の人柄を気に入って道場を貸したが、いつまで経ってもなかなか門下生が増えないため、
黒月に度々はっぱをかけて勧誘させようとしている。
岡っ引きへのツテを持っている人脈の広さや、相手の構えをみただけで強さを瞬時に理解する武術への知識の深さなど薮さんのポテンシャルはとどまるところを知らない。