概要
日本最強の高校の看板を背負って立つこの二人。上記の通り同級生だが、4月生まれの菫と2月生まれの照で、誕生日は一年近く開きがある。
外見は、宮永照は160センチ標準体型(ややおもち少なし)であるが
弘世菫は176センチにも及ぶ咲の女子高生では4番目の長身を誇る。
その差はなんと16センチ。見た目も絵になる組み合わせである。
タグに関して
「菫照」と表記ゆれが生じているが大きな違いは無いと思われる。
シーンを含んだ掘り下げ
原作13巻、阿知賀編6巻までの内容を含む事柄
阿知賀編での栄えある初登場の場面、記者会見のシーンでは
菫が、様子のおかしい照を気にし、
「照?」と声をかけるも、「…ん」と軽い返事だけをする照の反応など、
初回から中々ツーカーな印象を感じとることもできる。
上記の記者会見後、完璧な営業スマイルと明るい声で会見を乗り切った宮永照に
弘世菫は、「普段と違いすぎる」等と評したり
日ごろより宮永照を良く知っていると思われるセリフを零す。
一方宮永照側といえば、準決勝で能力が上手く使えず翻弄される菫を気にかける宮永照が描かれたり、
「癖が見抜かれている」とすぐに気が付いたり、
ここでもやはり言葉は少ないとはいえ、常勝白糸台の部長そしてエースとして、お互いそれなりの結びつきはあるのではないかと感じさせる。
アニメ一期の照菫
20話
前述の「弘世菫は宮永照を良く知っている」という可能性における根拠のひとつとして、アニメ一期での菫は照に妹がいることを知っており、控え室でそうカマをかける描写があるのだが、
これはアニメオリジナルの展開であり、原作内でどのような扱いになるかは定かではない。
アニメ一期での宮永照は、険悪ともクールとも取れる雰囲気
(「とにもかくにもおかしがないと…」とか言いそうな口をしていない。)で描かれており、阿知賀編以降の描写と少々異なるため、その点をどう捉えるかで意見が分かれたりする。(「殺伐白糸台」等と呼ばれることがある)
原作19巻までの内容を含む事柄
特に17巻では167局から172局までの通算6話・77ページに渡って、二人が出会った春の出来事について回想が描かれた。
ファーストコンタクトの第一声は弘世菫による「おいそこの」で、これは新一年生が集まる体育館に向かう最中、逆方向に向かいすれ違う宮永照を気に留めてのものだった。
なお当時お互いに名前を知らなかったため、このとき宮永照は弘世菫を“親切な人”と称している。
当時宮永照の髪型はセミロング、弘世菫はロングヘアーを束ねたポニーテールと、二人とも現代とは異なるヘアスタイルだった。(関連イラスト有)
後日、二度目の遭遇をしたとき弘世菫は宮永照の鋭い視線に違和感を覚えている(おそらく照魔鏡によって弘世菫を見たため)。
が、次の瞬間には宮永照が笑顔で接するようになっていたため、穏便な空気のまま会話が進められた。
しかし現代の宮永照に比べると終始笑顔を保っていることや、「てっきり頭がいい人に見えたけど、成績悪いんだ」と言い放ったこと、
頑なに弘世菫という名前を口にしようとしないことなどから、宮永照のほうは一定の距離を持って接しようとしていたと思われる。
その後、部内戦に関わったことで宮永照は麻雀部内を幾度か訪れるようになる。
麻雀があまり好きではないと述べる宮永照に向けて、弘世菫はだんだんと本音に振れながら最終的に「お前も(麻雀を)打たないか」と持ち掛ける。
照魔鏡で相手を観察する宮永照に相対して、仕草ひとつで彼女のお菓子への興味を察したり、嶺上開花を得意とする打ち手への強い執着に感付いたりしながら言葉をかける弘世菫は、まさにシャープシューターと称するべき目敏さを発揮していた。
宮永照が本人の麻雀の技量を初披露してその圧倒的な力に部員たちが死屍累々と化した際に、弘世菫は「明日も来いよ。最低でも私だけは相手をする」と声をかける。
この一言に、それまで頑なに「親切な人」と呼んでいた宮永照が、このとき初めて「善処するよ、菫」と下の名前で呼んだところで、当回想は終了。
宮永照がミディアムヘア、弘世菫がポニーテールを解いたインテークへと変貌を遂げている現代へと戻る。髪型以外は、この二年間で目立った変化がないので特筆はしない。
ちなみに回想の前後に当たる現代ではインターハイの五位決定戦が行われており、そこで宮永照は弘世菫に「妹に会った」という旨の話をしている。
弘世菫は19巻に収録されている192局では大星淡から告げられた宮永照にまつわる話に「聞いてないぞ。私は…それ…」と告げたり、
196局では「(弘世菫が次鋒戦の最中だったときの宮永照の発言について)知らないのも無理ないよ~」と言われて「ぐぬ…」と顔を顰めたりするなど、
宮永照やその心中についてかなり把握できているという自負が見受けられる。
192局での発言について大星淡からは「聞かなかったからじゃない?」と返されて本人も否定はしなかった。
今まで弘世菫のほうから聞くこともなく成り立っていた情報共有を思うと、やはり両者はツーカーな仲だったと言えるかもしれない。
17巻の回想では宮永照から弘世菫への心証の機微が描かれていたが、19巻では一転して弘世菫から宮永照への機微が感じられる描写が多い。この変化については、二年と四か月の間になにがあったのか。現段階では定かではない。
以下、蛇足や憶測
二人の、麻雀での実力差などは直接的には描かれていないものの
阿智賀編OP1の白糸台のシーン、菫が崖の上に佇む照を見上げる場面になんともいえない距離が描かれている所も、一期龍門渕のオマージュとはいえ注目できるポイントかもしれない。
太陽を感じさせる「照」、小さな花である「菫」という名前も中々想像力を書きたてる取り合わせである。
(余談だが、照の誕生日である2月18日の後の日、2月19日の誕生花に「スミレ」を置くこともあるようだ。単なる偶然なのか。)
あと会議中の置いてあるカップが近い。そのうち間違えるんじゃないか。
(胸のカップはどう見ても近くない。)
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