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演:眞栄田郷敦(幼少期:高木波瑠)


概要編集

老舗高級旅館「湯宿片岡」(ドラマでは「旅館かたおか」)の御曹司で片岡家の次男。本編開始時点で17歳の高校2年生。身長172㎝。誕生日は4月12日。祖母・悦子の持ち家で執事の吉寅と暮らしている(父・兄とは別居)。

ある日の電車内で仲間と気の弱い同級生を使い走りにして遊んでいたところ、本作の主人公・桂木早梅と遭遇。いじめを見過ごせなかった早梅からジャンケン勝負を挑まれるも敗北、自身が赤恥をかくことになり早梅に恨み節を募らせる。その数日後、奇しくもホームレス同然となってしまった早梅と公園で再会。一転して哀れな姿になった早梅をあざ笑うも見過ごせず、彼女を自宅に居候させる見返りにお題を突き付けて賞金を与えるゲーム(通称「リアル人生ゲーム」)を課す。


人物像編集

10歳年上の実兄・成吾と対照的にかなりひねくれた性格で、実家が金持ちという立場を利用して仲間の同級生や公園のホームレスに金をちらつかせて豪遊するなど、物語の序盤はとにかく金に汚い面が際立っていた。そのことに味を占めていたため、早梅も自身の思うようにいずれは屈するだろうと当初は考えていたが、金でしか他人と繋がることを知らずにいた壱成にとって早梅の行動は予測外であったことや、金や家柄ではなく自分自身に正面から向き合ってくる彼女の姿勢が、微かながら自身の心境に変化をもたらしていく。


幼少期から周囲の注目が何かと成吾にばかり集中していたことや、過去の確執の影響から父、成吾、家業に対するコンプレックスは根強く、しばしば家業を貶める発言をしているほか、悦子に対しても「ババア」と呼び捨てるなど(実際、原作では自身のスマホに「ババア」名義で悦子の番号を登録している描写がある)無礼な言動が多い。不仲の背景には、両親の離婚が関係しているようだが、作中では未だ詳細が語られていないため不明。自身の回想で登場しているが、家を出ていく間際の母親から「あんたなんかいらない」と言われたことが心の傷になっているようである(ドラマでは母親は家出後に病死した設定になっているが、原作では存命している)。


前述の事情や未成年ということもあり、家業には一切従事していなかったが、悦子から成吾の不在で機嫌を損ねた常連客・西園寺への応対を渋々引き受けたほか、のちには茶房でバイトとして働きはじめる。また幼少期は仲居頭の藤田に面倒を見てもらっていたこともあるため、従業員の間でも存在は以前から認知されていた。旅館の内部事情にもある程度は精通しているとみられる。

成吾を上回るほど優秀というわけではないが、勉強と運動はそこそこできるようである(本人曰く、一度も赤点は取ったことがないらしい)。


原作序盤にて、留守中の悦子から5,000円までの利用を条件にクレジットカードを貸与されていたが、実際には42万円も使い込んでいたことが判明しており、前述の西園寺の一件では、この借金帳消しを条件に悦子から応対をするよう迫られている。

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