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演:岩田剛典


概要編集

高級老舗旅館「湯宿片岡」(ドラマでは「旅館かたおか」)の副社長(原作ではのちに社長に昇格している)。周囲からは「若旦那」と呼ばれる。片岡壱成の実兄(長男)。


粗暴な言動の多い弟・壱成と対照的に沈着冷静で、周囲の信頼も厚い。過去の確執の影響から弟とは長らく不仲状態にあり、旅館の大女将である祖母・悦子や執事・吉寅も内心は憂いでいる。本作の主人公・桂木早梅の初恋の相手であり、その恋敵にあたる加賀美明(のちの菊乃)とは高校時代の同級生。その高校時代、帰り道の土手で他校の生徒だった早梅と出会い、互いの名前こそ知らなかったもののデートの約束を取り付けるほど親密になる。しかし、そのデート当日を境に早梅が姿を見せなくなり、後日帰宅途中だった彼女を追って自宅へ押しかけると、その不遇な家庭環境を目の当たりにする。早梅をアル中の父親から助けるため、彼女の手を引いて外へ逃げると、実家を捨てて自身の家(注1)に来るよう勧めるが、父への未練を断ち切れなかったことから断られ、結局そのまま別れてしまう。その直後、件の様子を目撃していた明と遭遇しており「今のうちなら追いかければ間に合う」と説得されるも断ったため、明が早梅を追いかけるがトラックにはねられ大怪我を負い入院。この件で責任を感じたため、明の入院中は毎日見舞いに訪れ、授業のノートを届けるなど献身的に世話していたが、退院後に電話で別れを告げられ音信不通となる。


それから数年の時を経て、明は芸者・菊乃として、一方の早梅も仲居として自身の経営する旅館で働き出すが、初恋の相手だった早梅との再会で彼女への想いが再燃してしまい、成吾に一途な菊乃の暴走に繋がってしまう(尤も、早梅を巡っては壱成とも三角関係になってしまう)。


(注1)この10年後、壱成に拾われた早梅が居候することになる悦子の持ち家を指す(当時は成吾も住んでいた)。

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