概要
なお名前に牛が付いており、読谷村に伝わる伝承によれば大きな真っ黒い牛の姿をしているといわれるが、正体は牛の変化ではなく、島尻に伝わる伝承ではその正体は龕が化けた龕の精のような存在とされる。
それを裏付けるように次のような話が伝わっている。
ある男が牛マジムンと遭遇し、取っ組み合いの末に角をへし折ることに成功したが、取り逃してしまった。翌朝その角を見てみるとなんとそれは棺桶の飾りであったという。
また、ある空手家が夜遅くに突進して襲い掛かって来た赤い牛を大格闘の末に両角をへし折り組み伏せるが、空手家本人も疲労困憊でそのまま倒れ込んで寝てしまい、翌朝目が覚め改めて見てみるとその角は龕の両側に付いた鳥型の飾りに変わっていたという。