概要
王泥喜法介の父親。作中では既に故人。
『逆転裁判4』では、生前は旅芸人だったことや、ある一座と共演した際に座長の娘と恋に落ちて結婚したことが明かされたが、顔や本名を含めて詳しい人物像は語られなかった。
続編の『逆転裁判5』でも法介の父親について触れられることはなく、そのまま忘れ去られていくかと思われたが…?
ここからは『逆転裁判6』のネタバレを含んでいますので未クリアの方はブラウザバックすることをオススメします!
『逆転裁判6』では王泥喜法介の過去がついに明らかになり、最終話である第5話「逆転の大革命」で 実の父親・王泥喜奏介 の話が出てくる。
法介の育ての親であるドゥルク・サードマディの話によると、奏介は歌の上手い旅芸人で、
よく響く心地よい歌声で酒場の客を虜にしていたとのこと。
容姿はドゥルク曰く「今のお前(法介)にソックリ」で、ドゥルクが20年以上探し回ってやっと見つけた1枚の写真でその容姿を確認できる。
ちなみに、その写真を見た後輩弁護士の希月心音は「けっこう男前」と評していた。
奏介が亡くなったということは上記の通り『4』でも語られているが、『6』でその詳細が明らかになった。
法介が1歳の時、奏介は家族で訪れたクライン王国の酒場で出会ったドゥルク(当時の彼は王配、つまり女王の夫)と意気投合し、そのままドゥルクの自宅に招かれて演奏していたのだが、 ドゥルクがちょっと外出していた時にアマラ女王の暗殺を狙った放火事件が発生し、奏介は犯人のガランに頭を殴られ、殺害されてしまう。
(一緒に連れていた法介は炎の中に取り残されてしまうが、戻ってきたドゥルクの決死の救出により無事だった)
この時、奏介の身元が分かる物は全て焼失してしまったため、たまたま別行動をしていた妻の優海をドゥルクたちは見つけることができなかった。
優海の方も、アマラ暗殺事件によって国内が混乱していた影響で警察がまともに取り合ってくれない状況だったため、夫と息子の行方を知ることは叶わなかった。
アマラ暗殺事件は火事により証拠は何1つ残っておらず、奏介の写真やパスポートも燃えてしまっていたため、顔や本名が分からないので御魂の託宣もできず、23年間未解決のままだった。
しかし、ドゥルクが見つけた奏介の写真により御魂の託宣ができるようになる。
この時の展開はBGMも相まって非常に熱い。
霊媒を期待していた人にはちょっと残念だが、水鏡には最期の瞬間まで息子を救おうと手を伸ばす奏介の様子が映し出されていた。奏介の素性・性格はほとんど謎だが、息子を大事に想っていたことは確かだろう。
事件解決後、成歩堂なんでも事務所を訪れた優海は成歩堂の計らいで奏介の写真を手にし、23年ぶりに見る夫の姿を懐かしんでいた。