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作り物だよ、お前と同じ


データ編集

学校栃木県・私立宇都宮学院
学年3年生

概要編集

栃木県代表。宇都宮学院3年。

全日本ジュニア選手権優勝、国際大会でも活躍する全国3強の筆頭。選抜は8強止まりなためインハイではシングルス第4シード、ダブルスにも出場。優勝候補筆頭。


プレースタイル編集

劇中屈指の強キャラで、幼少時から周囲から頭一つ抜けていた天才。センスの塊で、左利きかつ高身長であり、綾乃の上位互換と評されていた。切れ味の鋭いカットスマッシュやジャンピングスマッシュなども持っているが、彼女の武器は感覚的に相手の攻撃を分析してしまう、その勝負勘の良さである。だが、メンタル面に波があり、やる気が起きない時には自分から負けることも多々あった。


人格といでたち編集

一人称は俺だったり、私だったり、自分でもその人格が分かっていなかった。


容姿は初登場時は今時のギャル風にくだけた人格に見えたが、それは綾乃に取り繕うだけの作られた人格であり、後でだんだんと中性的になってきた。というか、ぶっちゃけ顔のパーツの良いイケメンで、津幡は彼女のような顔がタイプらしい(カバー裏参照、『彼氏とデートなう』)。両耳にピアスをしており、ピアス穴を塞ぐ絆創膏が見える。


なお、幼少時から中学初期は天真爛漫で可憐な少女だった。だが、その頃から遠慮のない性格だったようで、それが原因で父親や義母から体罰や冷遇を受ける。しかも、家族は血のつながった実兄の推(すい)の方を何かと優遇し、半ばゴリ押し的に名門高校に推薦までさせようとしていたため、二人にとって才能のある義妹は目の上の瘤だったようだ。

それでも自分を庇ってくれる優しい兄がいたお陰で我慢を続けていたが、とうとう限界に来て、高校スカウトが見ている前で、兄を完膚なきまでに叩きのめして大敗させてしまうという、裏切り行為に出る。それがきっかけで、特待生入学はフイとなり、兄からも「アイツがいなくなればいい」「アイツは母さんの子じゃないのに」と陰口を叩かれ、完全に孤立。


以後は心の淋しさを押し殺しながらも超然とした振る舞いしかできなくなってしまい、試合に勝つことだけがただ自分の存在を証明するものとなっていた。そんな彼女の唯一のモチベーションが、自分と同じ波長を感じた神藤綾乃と戦う日を心待ちにすることだった。


また、周囲も天才という無責任な賞賛の言葉とともに距離を置かれてしまい、仲の良い友達は誰もいなかった。そんな境遇に対し、一人袖を濡らすシーンもあり、部活仲間の旭海莉に目撃されている(本人は気づいていない)。志波姫唯華はそんな彼女の境遇を察しており、彼女に何かを背負わせてしまったのではないかと強い責任を感じていた。


その素性は…編集

彼女の傍若無人な振る舞いは家族や仲間に対する愛情に飢えていたために起こされたものであり、でも誰も心から褒めてくれなかったことによって、自分自身どうしていいのか分からなかったことを、綾乃に敗れる寸前に回顧しているなど、羽咲綾乃とはまた違った心の深傷を負っていたことが描かれている。パートナーの旭海莉も、もっと泪のメンタルが強靭ならば、もっと天才としての強さを楽しめたのに…と評していることからも、彼女に重大なメンタル面の脆さがあったことは察していたようだ。

しかし、綾乃との試合後、喪失感に駆られていたところ、疎まれたはずの優しい兄に声をかけられ慰められ、そして旭からも「対等の仲間」と告げられ、津幡路からも「アンタを倒していいのは私だけ」と声をかけられると、次第に孤独感のコンプレックスから解放されることになる。その後の圧倒的な強さは正直、綾乃と戦った時以上であり、綾乃>益子という不等式は成立しなくなっている。

ぶっちゃけブラコン。一時は恨んだりしたこともあったが、基本兄のことは「お兄ちゃん」と呼んでおり、兄と一緒にいるときだけ、その強がりな心がほぐれている。旭は、そんな兄を彼氏と勘違いして、お似合いだよと爆笑していた。


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