日本一の選手になりたい
データ
高校 | 神奈川県・北小町高校 |
---|---|
学年 | 3年生 |
部活 | バドミントン部 |
利き手 | 右利き |
身長 | 174cm |
CV | 島袋美由利 |
概要
もう一人のヒロイン兼準主人公。
ショートヘアで、豊満なバストを持った少女。美人なのだが、ボーイッシュな性格で試合中腰に手をあてて仁王立ちする描写が多く、どちらかといえばイケメン。一方で、劇中の当初はお色気担当にさせられ、コーチ、立花健太郎との異性関係をちらつかせたりと、綾乃よりずっとしおらしい姿も見せているなど、扉漫画ではけっこうロマンチスト的な部分も見せている(親友の理子には一笑に付されているが)。
作中で最も絵が変わる。プレースタイルも含め綾乃とは対極的にあり、劇中で最もバドミントンを愛している人物としても描かれている。
個人戦でインターハイ、全日本ジュニア選手権にも出場した実績があるほどのエースだが、当時中学生だった綾乃に完封負けを喫してから、本気でスマッシュを打てなくなるイップスに近い状況に陥っていた。その後はコーチの助言もあって復活し、県大会決勝では綾乃に勝利を収めるほどになる。ただし、綾乃が当初勝つ事だけにそれほどこだわっていなかったことと、知らず知らずのうちに彼女の欠点を衝いていた、そして本人も全国レベルのスマッシュを自ずと身につけていたことによる偶然の結果である。そのことを自分でもうっすらとわかっており10回やって1回勝てたらいいと謙遜している。一方、その試合中に膝を痛めてしまい、団体戦に出場しなくなる(※1)。
純粋にバドミントンが大好きであり、その大好きなバドミントンで日本一になりたいと思っている。
劇中の天才の概念では綾乃より彼女の方がその天才に近く、ヴィゴも彼女の動向には注視している。
当初はコーチの立花健太郎を嫌っていたが、彼の指導を受けていくうちに好意のようなものを見せはじめる。そして遂にインハイでは試合中、小声で「好きだよ」と告白のような呟きを告げる(劇中では健太郎への告白ではなく、バドミントンが好きとも捉えられるようにもしている)。
家は瀟洒な邸宅。父親はパイロットで滅多に家に帰ってこずにそれを寂しがっているシーンもあり、年上の健太郎との相性が良くなったのも父性愛に飢えている部分が見てとれ、主人公の綾乃と比較しても、ずっとその感性は進んでいる。
作者にとっては最も感情移入しやすいキャラでもあり、綾乃と違いわかりやすい性格から、読者人気も高いキャラだと答えている。
プレースタイル
フィジカルを駆使した強烈なスマッシュとヴィゴやコニーも瞠目するようなジャンプ力とそこから繰り出される威力抜群のスマッシュが武器。のちにワールドクラスと言われるほどになり、コニーからもばんばん点を獲っていた。また決して諦めない不屈の闘志を持ち、相手を自分のペースに巻き込む力を持っている。ただし、メンタルが必ずしも強い訳でなく、綾乃に完封負けした後の状況がそれを物語っている。もっとも、本気で日本一を目指していた人が年下に完封負けなどしたら普通は完全に心が折れてもおかしくないので、そういった意味ではやはり基本的な心は強いと言えるだろう。
当初は脳筋に近いパワーゴリ押しのプレースタイルだったが、立花の助言や綾乃の含め色々な選手と対戦していくうちに頭脳的プレーもするようになり、苦手なコースも逃げずにすすんで克服するようになる。その他、選球眼が悪いという弱点もあり、これは遮二無二に際どい弾道に食らいつく本人の性格の影響もあった。ただし、これも上記と同じで、試合をしていくうち良くなっており、コニーの渾身の一発をアウトと見抜いている。
試合中自分だけでなく相手も成長させるミックスアップを起こす選手でもある。
インターハイ
個人戦に出場。2回戦からの登場でそのパワーで周囲の度肝を抜いた。第3シードの久御山久世を倒すなどし準々決勝に進出。そしてコニー・クリステンセン と対戦。終始押されるも持ち前のパワーなどで食い下がる。
しかしフルセット目に本気を出され圧倒されるがそれでも諦めず押しはじめる。そしてコニーが更に強くなって綾乃を圧倒したいためその状況を喜んでいたが、遂に追い付き余裕をなくさせる。その後一進一退となるが、最終的には、なぎさの膝の怪我を心配した立花が棄権をコールしたため惜しくも棄権敗退となる。そのコニーにも「楽しかった」と告げさせており、同時にもっと本気でバドミントンに向き合わないと相手に圧倒されることを知り、次の津幡戦でその本領を発揮するなど、本当の意味でコニーをパワーアップさせた張本人である。
その後、綾乃の準決勝を観戦。調子の出ない綾乃に助言した。
関連イラスト
関連項目
はねバド! 羽咲綾乃 藤沢エレナ バドミントン コニー・クリステンセン 北小町高校 石澤望 立花健太郎
注1
なお、作者によるとここで連載を終了させる気持ちで描ききったらしいが、編集から「続けて欲しい」という言葉をもらい、第二部に突入している。その段階ではなぎさの怪我が後に響くものかは、第一部では不明瞭であったが、第二部ではきっぱりと団体戦欠場となっており(ただし、相手チームにはそれがはっきり解っていなかった)、団体戦敗退の筋道が作者によって決定したといえる(劇中当初の伏線は、団体戦でフレゼリシアと戦うという筋道を仄めかしていたが、作者が描きたい方向とは異なっていたため、綾乃の成長に必要な部分だけ描き、後は自らそのルートを断ち切ったといえるだろう)。