相棒騎士バット
あいぼうきしばっと
『契約編』に登場。『魂蹟契約世界レクリス』に住む契約スピリットの一体。
骸皇ドヴォルザックの治める、『紫骸城』周辺の地域でダンが出会った契約スピリット。騎士としては少々臆病な性格。道の安全を確認するために、ダンたちの後を知られずに付いていこうとしたところを見つかった。
『魂の石板』は紫骸城にあると教え、彼の護衛を行うこととなる。しかし、同じ紫のスピリットにビビりまくったり、相性の悪い相手と遭遇してしまったりと、あまり頼りになる印象はない。だが流石に、自らの住まう地域の知見は豊富なようである。
第2章では、相棒武者オボロとの一騎打ちを行った結果、彼と消えない因縁が生まれることとなる。
第4章では、さらなる力を得る過程が描かれる。
行方不明となったフォールンハイドの席を埋めるために十三候入りを果たしたバットは、彼の館で見つけた手記から、テスカトリポカとザ・デビルの密約の情報を得た。バットは真相を探るべく、ひとり、アーガメットの古城へと向かった。
バットはアーガメットの古城でフォールンハイドと再会する。しかし、彼はすでに悪魔元帥によってザ・デビルの虜となっていた。バットは悪魔元帥と戦い、これを倒すが、その剣は黒く濁っていった。こんなものは自分の追い求めた剣ではない。ザ・デビルはそれを見逃さなかった。
剣に迷うバットの下へザ・デビルが忍び寄る。「お前の剣は欲望の剣だ。すべてを奪い血に染める。儂の力を授けよう……」闇に堕ちてゆくバット。
しかし、バットには守らねばならない約束がある、フォールンハイドを助け、オボロとの再戦を果たし、ダンと共に『レクリス』を救いたい。己の欲望を自覚し、律したバットはザ・デビルの力を得たのだった。
効果
1(1)/紫/血契約・血晶
<1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 OC<3+>+5000
魂状態のこのカードには《契約煌臨》できる。
このとき、煌臨するカードに、自分のフィールド/リザーブのコアを好きなだけ置く。
【魂状態】【契約煌臨元】/【スピリット】Lv1・Lv2
〔重複不可〕自分のデッキから系統:「血晶」を持つカードが破棄されたとき、自分のカウント+1する。
さらに、自分のデッキは相手の「デッキは破棄されない」効果を受けない。
【契約煌臨元】/【スピリット】Lv1・Lv2『このスピリットの召喚/アタック時』
自分のデッキを上から1枚破棄できる。
その後、自分のカウント4以上のとき、相手のスピリットのコア1個をリザーブに置ける。
シンボル:紫
【血晶】の中核としてデザインされており、替えの効かない唯一無二のカード。
1つ目の効果は、デッキから血晶が破棄された時にカウントを増加させる効果。「デッキは破棄されない」効果対策も発揮されるが、適用されるのは自分のデッキのみであり、トラッシュ肥やしが妨害されないようにする要素である。
基本的に血晶のカードは自力でカウントを増やす効果を持っていないため、カウント増加についてはほぼこの効果に一任される形となる。よって【血晶】は円滑にカウントを増加させるために血晶以外のカードの投入は最低限に抑える必要がある。
魂状態や契約煌臨元でも発揮するが、何らかの要因でこのカードがフィールドを離れてしまうと、【血晶】はカウントを増やす手段を失い、攻め手を大きく削がれることになるので注意。
また、一度に複数枚血晶を持つカードを破棄しても、増えるカウントは1つだけなことにも注意が必要。このため、カウントを伸ばしたい時は破棄する枚数よりも回数を重視したプレイングを行うことになる。
2つ目の効果は召喚時とアタック時に自分のデッキトップを1枚破棄する効果。カウント4以上ならささやかではあるがコアシュートもオマケに付く。
1つ目の効果と噛み合っており、即座にトラッシュを肥やしつつカウントを進めることが可能。ターンに1回の制限も無いので、召喚してそのままアタックすれば2回効果を使える。連続して使えばコアシュートも馬鹿にならない制圧力を発揮できる。
また、現状での血晶では唯一のコスト1スピリットであるため、トラッシュに落ちても黒紫騎士シュバル・バットによるリアニメイトのコスト合わせに使える利点がある。2つ目の効果によるコアシュートを即座に使えるため、噛み合いが非常に良い。
黒紫騎士シュバル・バット
8(3)/紫/血契約・血晶・魔影
<1>Lv1 10000 <3>Lv2 13000 OC<7+>+10000
フラッシュ《契約煌臨:血契約&C5以上》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
【煌臨中】Lv1・Lv2『このスピリットの煌臨/アタック時』
ターンに1回、自分のトラッシュにある系統:「血晶」を持つスピリットカードをコスト合計(自分のカウント)まで、コストを支払わずに好きなだけ召喚する。
この効果で召喚したスピリット1体につき、相手のフィールドのコア1個をリザーブに置ける。
OC条件:カウント7以上
【OC中】Lv1・Lv2:フラッシュ『このスピリットのアタック時』
ターンに1回、相手のスピリット/リザーブのコア3個をトラッシュに置く。
シンボル:紫
素のコストは8に対して軽減が少なく、効果も【煌臨中】を要求するので基本的には契約煌臨で出すことになるだろう。
煌臨条件は血契約に加えてカウント5以上が要求される。同弾のXレアサイクルと比較するとカウント条件が緩く、【血晶】自体カウントを増やす速度は早い部類なので意識しなくても達成できる範囲だろう。
第1の効果は煌臨時とアタック時に、トラッシュの血晶を蘇生させる。蘇生させるカードの合計コストが自分のカウント以下になる必要があるため、可能な限りカウントを伸ばしておくと真価が発揮できる。
低コストスピリットを多数展開しても良し、大型スピリットで圧をかけるも良しの非常に汎用性の高い効果であり、トラッシュ肥やしに長ける血晶との相性は言うまでもなく抜群。
相手のターンに煌臨しても効果を発揮できるため、緊急時にブロッカーを並べる手段としても使えるだろう。
第2の効果はOC状態を要求し、その数はカウント7。フラッシュタイミングで相手のリザーブに干渉できる貴重な効果である。
このカードの煌臨条件を満たすギリギリのカウントでは発揮できないが、蘇生したスピリットの召喚時効果でカウントを伸ばせることもあり、そこまで達成は難しくない。
一方で発揮タイミングがこのスピリットのアタック時に限定されており、フラッシュタイミングは防御側が優先なことを考えると防御札の封殺手段としてはややピンポイントな状態でしか機能しないのは気になるところ。
第1の効果だけでも既に非常に有用なため、上手く機能すればラッキー程度に思っておくのがちょうど良いかもしれない。
総評としてフィニッシャーから防御札としての運用もこなせる【血晶】の屋台骨である。デモンズスカルといった回収カードを駆使し、素早く手札に抱えておきたい。
背景世界では、放浪者ダンの力で契約煌臨を行った姿となる。
聖魔神皇パラディ・バット
10(4)/紫/血契約・血晶・魔神
<1>Lv1 13000 <3>Lv2 16000 <4>Lv3 19000 OC<6+>+12000
フラッシュ《超契約煌臨:「相棒騎士バット」&C6以上》『自分のターン』
〔ターンに1回:同名〕このカードを手札から魂状態/煌臨元を含む対象に重ねることで、自分の[ソウルコア]をこのスピリットに置く。
OC条件:カウント6以上
【OC中】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』
自分のトラッシュにある「シュバル・バット」1枚を、このスピリットの下に煌臨元カードとして追加できる。
その後、自分のカウント2につき、相手のフィールドのコア1個をリザーブに置ける。
この効果は相手の効果では防げない。
【OC中&煌臨中】Lv1・Lv2・Lv3
このスピリットは、このスピリットの煌臨元の「シュバル・バット」1枚の『このスピリットのアタック時』効果すべてをLvを無視して得る。
シンボル:紫
自分を堕落させて支配しようとした、オラクルスピリット『オラクル二十一柱 XV ザ・デビル』の誘惑を跳ね除け、逆に力を取り込んだことで手に入れた姿。