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概要

月刊少年ジャンプ1986年9月号~1989年8月号に連載されていたバイオレンス野球漫画。原作:滝直毅、作画:山本コーシロー

チーム名の元になったのは、埼玉に本拠地を置く実在のプロ野球チーム・西武ライオンズと思われる。

連載当初は成人するまで野球のやの字も知らなかった極道の主人公がひょんな事からプロ野球チームの監督に任命され、任侠道を前面に押し出した型破りな指揮でペナントレースを戦うドタバタ野球漫画だったが、物語の中盤からは特別な宿命の下に生まれた仲間を集め、非合法な殺人野球の興行を行う地下組織を相手に試合と言う名の殺し合いを行う伝奇バイオレンス漫画へと路線を変更した。

ストーリー

ヤクザの若頭だった歯車獅子太郎が弱小プロ野球チーム「埼玉レグルス」のオーナーである大和田剛一に見初められて監督に任命され、超人的な身体能力と喧嘩まがいの型破りな采配を駆使し、フィジーの火渡り男パパオや元リトルリーグのエースで女形の鶴之丞と言った個性的なメンバーを加えながらチームを勝利に導いていく。

しかし、獅子太郎は沢村栄治の魂を継ぐ9人の光の獅子の一人であることが明らかになり、光の獅子を集めて地下野球組織レッドドラゴン及び謎の支配者赤龍皇帝との戦い倒す事を宿命づけられた。

試合中に次々に人が死にまくり、最終戦となったレッドドラゴンお抱えチーム赤龍魔人衆との戦いではついに獅子太郎のチームメイトまで次々に殺されまくる陰惨極まりない展開となった。

そして、仲間が殺されるまでは曲がりなりにも野球の体裁を保ちながら戦っていた獅子太郎は、仲間の死に対する悲しみと怒り、そして自らの命と引き換えに仲間に気を分け与えると言う光の獅子特有の能力「死魂気」で超絶パワーアップを遂げる。

パワーアップした獅子太郎はもはや野球の体裁すらかなぐり捨て、仲間を殺されたお返しに赤龍魔人衆を次々と殺しまくり、赤龍皇帝の憑依した魔人衆の主将ルキフェルをも斬殺。

獅子太郎はルキフェルの死体をぶち破って出現した巨大な赤い龍に飲み込まれ、謎の空間に閉じ込められてしまうが、赤龍皇帝の気配を察知し、愛用の長ドスを投擲。

次の瞬間謎の空間から唐突にコンピュータルームに飛ばされた獅子太郎達が見たものは、巨大なカプセルに満たされた培養液の中で蠢く龍のミイラの首だった。

獅子太郎の長ドスを突き立てられて瀕死の赤龍皇帝は自分の敗北を受け入れられず必死で否定しようとするが、獅子太郎の「命乞いなら地獄の閻魔様の前でしやがれ」と言う罵声と共に更に深く長ドスを突き立てられてあっけなく死亡。

球場に戻った獅子太郎は分け与えられた気を返す事で仲間達を蘇らせると、光の獅子の中で唯一生き残っていた中平に「赤龍は人間の業が姿を変えたもの」と告げた。

そして、その正体が沢村栄治である事を明らかにし、天へと帰って行った。

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