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闇狩人

やみかりうど

坂口いくによる「必殺」風の現代漫画。『月刊少年ジャンプ』連載の1980年代版と、細川真義作画の2010年代版(2シリーズ)がある。
目次 [非表示]

「明日 明後日 明々後日 必ず来るとは限りません

人の明日を奪ったからは あなたの未来もありません

かく言うこちらも五十歩百歩 碌な者じゃあございません

闇狩人の呟きでございます」


曖昧さ回避編集

  1. 坂口いくによる少年漫画および青年漫画。「やみかりうど」と読む。
  2. 浜田翔子によるレディースコミック「やみかりゅうど」と読む。

本項目では1の坂口いくによる漫画作品を解説する。


池波正太郎時代小説テレビドラマ時代劇)? ……そりゃあ『闇の狩人』ですよ。


作品の概要編集


利己的にあるいは理不尽に命を奪い

法の目を逃れ法で裁ききれない

悪党は古より存在する

そして残された人達の真摯な願いと

精一杯の報酬でそいつらを始末する者達も

古より名を変え、形態を変え存続する

その者たちの通り名は---闇狩人

(『Δ』1話巻末及び『SELECTION』 前口上より)


現代を舞台に、愛する者を理不尽に奪われながら様々な事情でそれを晴らせぬ弱者のため、報酬をもってその恨みを代行する「殺人代行者」たる闇狩人の活躍を描く。

早い話が「現代社会を舞台にした『必殺仕事人』風味の物語」である。作者の坂口は同シリーズのファン。


月刊少年ジャンプ1987年12月号に読切で掲載後、1988年2月号から1990年3月号まで連載された。漫画家志望の冴えない高校生「間武士」が、弱者の涙を拭うために闇狩人として活躍する内容が描かれた。

読切版での読みは「ダークハンター」だったが、1988年のレギュラー連載からタイトルの読みが「やみかりうど」に変わり、以降はこれが正式な読みとなっている。


本作が坂口の初連載作で、単行本1巻の段階で90年4月号に最終回を迎えることを予告していた(しかし諸事情で90年3月号に連載は終了した)。


単行本はジャンプ・コミックス版6巻、JCセレクション版(以下復刻版)5巻が刊行。復刻版ではJC版から修正が加えられている(特に女性キャラ)。

また、外伝として以下の作品が刊行されている。

  • 『闇狩人 家族の肖像』
    • 1991年に『ジャンプオリジナル』に掲載された外伝。『家族の肖像』『-蛍-』があり。『家族の肖像』では、間が受験に失敗し二浪するも、漫画賞に当選したことが描かれている。他に収録された『無名の剣』は後述する『新選組隊外記 無名の剣』のプロトタイプで、復刻版にも収録されている。単行本は93年に発売。
    • 本作はジャンプコミックス上では『がんばればHERO』『100%』に続く『坂口いく短編集』として扱われていたため、『闇狩人』の続刊としては扱われない。
  • 『闇狩人異伝 Dの奇蹟』
    • 1994年から1995年初頭にかけて『ジャンプオリジナル』に掲載。「飛高大悟」と言う高校生を主人公とした作品。彼は「一夜限りの闇狩人」であり、本職の闇狩人として我竜京介が出演。単行本は95年に発売。
  • 『我竜京介PUBLIC FILE』
    • フロム出版→東京三世社で発刊されたトレジャーハンターの京介が主人公の作品。描き下ろし作で続編も予定されていたが1巻で終了している。発売出版社や単行本のレーベルの関係もあり、amazonなどの一部ショッピングサイトでは18禁扱いとなっている(ただし作品自体は18禁ではない)単行本は93年に発売。
  • 『新選組隊外記 無名の剣』
    • 本編の間武士の先祖である(らしき)剣客、間源之介が主人公の幕末物語。コンビニコミックとして2004年に発売。

以上の外伝はebook japanにて『闇狩人スピンオフシリーズ』として電子書籍化されている。

その後しばらくは新たな作品の登場はなかったが、月刊ビッグガンガン2016年4月号より『新 闇狩人』(以下『新』と記載)として連載終了より26年の時を超えて、まさかの大復活を果たす。本作では坂口は原作者として参加(絵コンテまではやっている)し、作画は同誌若手の細川真義が担当。新たな主人公に、女子高生闇狩人「士堂瑠璃」が登場し、間自身も途中から登場している。その間ら初代では高校生だった人物の年齢が30代後半となっていることから、初代が連載していた時代の約20年後の世界が舞台になっており2010年頃までに発表を予定していたが、昨今の出版不況のあおりで複数の出版社から断られていた。

本作では副題に「the lazuline rope」(瑠璃色のロープ)の副題が付き、2017年7月号まで連載された。単行本は3巻で完結し、最終巻帯で特報として新シリーズの新たな連載(後述)を告知する。


『新』連載開始の同年にまさかの舞台化。演出(監督)は映画『バトル・ロワイアル』『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』で知られる深作健太。主演(間武士 役)は高杉真宙。2016年5~6月にかけて東京・福岡・大阪の3会場にて公演された。


『新』3巻帯の予告通り、集英社の子会社であるホーム社のWEB漫画サイト『Z』(現在はCOMIC OGYAAA!!へ統合)に移籍し、2017年9月8日更新分から2021年3月12日更新分まで『闇狩人Δ』(~デルタ、以下『Δ』と記載)が連載。これは『新 闇狩人』の直接の続編で、登場キャラクターは間・瑠璃のダブル主人公として前作からそのまま引き継ぎ、前作終盤で登場した「駿河修」も新たな闇狩人として加わる。単行本は集英社ホームコミックス及びジャンプコミックス・デジタルから全8巻が刊行。

単行本版の内容ではあるが、2020年2月より2023年7月ごろまで週刊ヤングジャンプのスマホ向けコミックサイト『ヤンジャン!』でも月1更新(最新話無料)で配信されていた。


『Δ』連載開始に先駆け、2017年8月24日配信分の『Z』誌上で第1シリーズの一部エピソードに更なる加筆修正を加えた『闇狩人SELECTION 最終改訂版』を配信。こちらについては坂口の作画である。

2021年6月の『Δ』最終巻電子書籍配信に合わせ、無印から6エピソード(うち1エピソードは前後編)が厳選され、更にそのうちの3話が新たにオールカラーとなった『闇狩人SELECTION』がジャンプコミックス・デジタルから発売されている(本作は電子書籍のみでの展開)。

発売前は第2話(連載版及びSELECTION第1話)の「スターダストメモリー」の最終改訂版(モノクロ)が閲覧できた他、集英社の書籍紹介をはじめとした各漫画サイトの試し読みのページで、カラー版「スターダストメモリー」の終盤手前まで閲覧できる。

なお「蛍」のみ台詞のルビが全てに振られており、それ以外は一部ルビの欠けている個所があるが、これらは当時のJC版をベースにしているため(「蛍」のみ後作(家族の肖像)収録作)、誤植等ではない。ちなみに当時のJCは一部ルビなしから全てルビありに移行していた時期でもあった。


2018年と19年にはライブリーディングイベント『ことだま屋本舗EXステージ「ことだま屋×Z」』の1作品として『闇狩人⊿』が2018年と2019年に上演された。このライブリーディングイベントは、ステージ上のスクリーンに動画になった漫画が映し出され、声優がステージ上で生アフレコをするというもの。詳細についてはこちらを参照


「明日 明後日 明々後日」で始まる冒頭の口上は、坂口が考えた『新』の前口上第1案のボツ案をTwitterで発表したのちに(坂口が描いた『新』ACT6のワンシーンも共にアップされている)、表現を少し変更して『Δ』ACT23の扉絵口上として使用され、この話が収録された単行本5巻にもそのまま表記されている。


キャラクター編集

「闇狩人」のキャラクター編集

※特記のない限りは『新』及び『Δ』にも登場している。

  • 間武士(はざま たけし)
    • 本作主人公。漫画作画の道具(物差しやペン)を武器に使う闇狩人。表の顔はドルヲタで漫画家志望の冴えないメガネ高校生。揺るぎなき巨乳フェチムッツリスケベ。「あいだたけし」のPNはこのころから使われている。
    • 『新 闇狩人』にて瑠璃が神扱いしている漫画家(のちに瑠璃の漫画の師になる)として登場し、主人公が瑠璃に変わった後も主要なポジションに立ち、『Δ』では瑠璃と共にW主人公の位置づけにいる。月刊の漫画連載を持ち闇狩人としては開店休業状態であったが、連載打ち切りにより闇の仕事を再開する。巨乳フェチが極まりおっぱいスカウター技能すら持ち瑠璃のバストサイズを1発で見抜いた。自身が厳しい業界で微妙な位置付けの立場にあることを踏まえつつ、闇狩人として様々な相手を殺して来た経験から「夢も人も大事にし過ぎると祟る」とする哲学を持つに至っている。ちなみに独身でヘビースモーカー
    • 単行本5巻で募集し6巻で発表された「全キャラクター人気投票」(以下、人気投票)では堂々の1位を獲得、無印(第1シリーズ)のキャラでも8位に入る。
  • 我竜京介(がりゅう きょうすけ)
    • 間とツルむ闇狩人の一人でけん玉を武器とする。間の5歳年上。表の顔はトレジャーハンターで、金も力もある色男。ちなみに作者の坂口いくに対して「カ(描)いてるだけで満足たぁ、安上がりな男だな。やっぱり俺は(自主規制)するのが一番だぜ」という暴言を吐いている。(まぁ坂口が言わせているワケだが)
    • 『新』では出番が来る前に連載が終了し、そのことで原作者の坂口を背後から蹴飛ばしている(これもまた坂口が描いてるワケだが)。
    • 『Δ』で満を持して登場、たまたま広島に旅行に訪れていた間と再会し3日間の仕事を持ち掛ける。
    • 人気投票では3位に入るがどうも不満だったらしく、坂口のコメント欄を使って「不本意」とコメントしている。無印版は16位。
  • 陣内力(じんない ちから)※TOP画像右下の人物
    • 額に傷のある闇狩人。凄腕の空手家で、自身の空手の腕と濡れ手ぬぐいを武器とする。
    • 第1シリーズでのプロフィールは5月12日生まれの牡牛座、血液型はA型、身長182㎝、体重78㎏、好きな言葉は「一期一会」、好みのタイプは他人の痛みがわかる人。年齢については不明だが、『Δ』に登場した石動巌が駿河修や回想当時の自分と同じくらい(22歳)と語っていることから、間の5歳上であった京介と同年代であると思われる。
    • 間が修学旅行で訪れた京都の「鬼」に纏わる一件で間らと知り合い、上京後のとある一件から闇狩人となる。表の顔はホームレス一歩手前な探偵まがいのフリーの調査員をしている。
    • 家族は両親と妹がいたが、3年前に「鬼」になる薬を飲んで理性を失い狂暴化した父親に母親と妹を殺され、村人にも危害を加えたことから、やむなく父親を殺めている(もともと過疎化の進んでいた村だったが、この一件で廃村となった)。額の傷はこの時に負ったものである。
    • 『Δ』では名前は出ないが、後述する石動巌の回想に登場する。回想での登場になったのは無印最終話(皇コンツェルン編)で命を落としていたからであり、坂口も当初は『Δ』で登場させる予定はないと公言していた。
    • 人気投票ではちょうど登場時期と重なっていたこともあり5位に入る。
  • 三枝将(さえぐさ しょう)※TOP画像左下の人物
    • 芸能界を主領域に活動している、その界隈では「かまいたちの将」として名の知れた闇狩人。縁を鋭利に研いだギターピックを投擲して相手の頸動脈を掻っ切るスタイルを用いるが、実は返り血を浴びるのを嫌っているだけで、専門は近接戦闘。
    • 無印時代のプロフィールは、11月3日生まれの蠍座、血液型はO型、身長175㎝、体重は63㎏、好きな言葉は「Let it be」、好みのタイプは割と古風な感じの子。
    • 『新』では結婚を機に18年前に闇狩人を引退したことを明かしており(3年後に離婚)、とある依頼の標的と言う形で間と再会する。更に瑠璃の同級生である杉崎将子が自身の娘として1話からレギュラーとして登場している。瑠璃は裏で一緒に仕事をしているが、その姿は見ていないため表の顔しか知らない。ちなみに検索件数では150万件ヒットする模様で、2万件しかヒットしない間とは大違いである。
    • 『Δ』では間の脳裏に浮かんだ姿のみの登場。
    • 人気投票では6位にランクイン。
  • 工藤大介(くどう だいすけ)
    • 外伝『-蛍-』で初登場した5人目の闇狩人。当該作品では30歳(になったばかり)。釣り具を用い、糸を用いての絞首や疑似餌に付属する刃物での動脈切断などを得意技とする。作者いわく自由気ままな出張専門の闇狩人。
    • 『Δ』で初めて本編に登場し、士堂家と縁が深い人物と判明。瑠璃の兄を闇へといざない、同時にそうした事で、瑠璃が闇の世界に身を投じる間接的な原因となってしまっていた事が明かされる。
    • 人気投票では9位に入る。
  • 飛高大悟(ひだか だいご)
    • 異伝『Dの軌跡』主人公の高校生。体術などの心得は無いが、生まれつき反射神経や動体視力などが人よりも優れている。「理論上最強のバイク」D4型を駆り、戦場でも使える専用スーツで正体を隠す「一夜限りの闇狩人」。
    • 幼いころの落石事故で両親を一度に亡くして以来、自分の死にさえ恐怖を感じないほど感情が麻痺している。
    • 彼は本編には登場していない。非公式設定として『Δ』の「標なき旅」編での裏設定も用意されていたが、「『新』以降から読み始めた読者が混乱する」という理由で没にしたことがこちらに記されている。
    • 人気投票では本編未登場でありながら19位にランク入りしている。
  • 美崎ユキエ(みさき ゆきえ)
    • 3月1日生まれの魚座、血液型はAB型、無印時代のプロフィールは身長160㎝、体重45キロ、B80 W59 H83、趣味はケンカと間イジメ、好みのタイプは自分がいないとだめな人。モデルは相楽晴子であることが単行本5巻で記されている。
    • 間が下宿している私設学生寮の大屋の娘。間の同級生にして学校の落ちこぼれを束ねているスケバン。ただし「ケンカは身軽な方が有利」との理由でショートカットに膝丈スカートと、当時の不良にしては珍しいスポーティーなスタイルをとる(その姿は当時の一般女子高生と大差ない)。間にツンデレだが、残念なことにペチャパイ(=体形的には間の好みに合ってない)である。本作一般人の代表で間にとっては日常の象徴。そのため間が闇狩人であることは物語を一貫して知る事は無かった。
    • 『新』では母校でもあり瑠璃の通う学校の教師として登場する。下宿はマンションへと建て替えられ、間もその一室を購入している。間とは一度は付き合うがギクシャクした関係になり、結局元の鞘に収まってナニゴトも起こっておらず、むしろ別のイケメンと結ばれることになるも、結婚直前に婚約者が不遇な事になってしまい(間が裏の仕事で始末している)、そのまま未亡人同然の状態で独身を貫いている37歳。
    • 瑠璃が漫画家志望ということから間に紹介し即決でアシスタントに採用したことで、間が瑠璃にイケナイことをしないか常に目を光らせている。
    • その一方で『Δ』では同校OBの後輩で同僚教師の相原(あいはら)に好意を持たれているが、特に進展はない。
    • 前述の通り、高校時代はスケ番で伝説になる程彼女を知る世代では名が知れ渡っていたが、どういうわけか瑠璃の世代では高校時代から「透けパン(スケスケの下着)を履いているという誤解が広まっていた(ちなみにスケ番も死語化しているためか作中で注釈が付けられている)。
    • 2016年の舞台版では登場しておらず、代わりに入江優(演:稲垣成弥)が表の世界の親友として彼女のポジションを受け持っている。
    • 人気投票では7位にランクイン。

新・闇狩人 および 闇狩人Δのキャラクター編集

  • 士堂瑠璃(しどう るり)
    • 『新 闇狩人』の主人公。91cmFカップのバストを持つ黒縁メガネでショートボブの大人し目な少女。身長は『新』以降に登場する主要キャラの中では一番低い。実はかつての間と同じく漫画家志望の女子高生で文房具を武器とする闇狩人。幼少期をサーカスの曲芸師として過ごし、身のこなしは軽い。殺しに出るときは後ろ髪をリボンでくくっている。2010年代に生きる女子高生闇狩人であるが、漫画・イラストの作画はノーデジタルのアナログ執筆である。
    • かつて母親が「幸せになりに行く」の言葉とともに離婚届を残して蒸発している。そして、この事がさらに後、父親の精神を病ませて自殺に追い込み、兄と自らが闇へと誘われる(さらには兄が事故死する)最大の遠因となった。この事から瑠璃にとって実母は父と兄を死に追いやり、自分を破滅させた、殺してもあきたらぬ仇敵でもある。そのため親子(特に母子)の情に関しては、とてつもなく酷薄な価値観を持っている。(時々、折に触れては「所詮は親子の情など無意味な幻想」「親子といえど所詮は他人」という意味の言葉を言いきってしまっている)ただし、その一方で、その「幻想」を保ち続け、そのために真摯に努力している人間に対しては、ゆえにこその深い敬意(と、ある種の思慕)を持っている。
    • 『新』の最終話で実の母親を、依頼を受けた間によって始末されているが、その後も変わらず接している。(もともと自身の母については前述の事情から「殺されても仕方がない人」という意識があり、秋月から母親が粛清の対象になっていると聞いた時には「(血縁としてけじめをつけるため、あるいは母の「最初の被害者」として、その恨みを返すため)自らが始末する」心積もりでいたので母を殺された事自体は「当然の事」という理解をしており、特に含むところは無い。逆に間から「どんな事情であれ親殺しは残る」と説教されたため、自らを慮って代わりに母を「始末してくれた」と理解し、むしろ弟子の自分を案じて母を殺してくれた事に感謝感激しているフシがあるので、これに関しても含むところは全く無い。そもそも的かぶりで獲物を横取りされる事も、闇狩人にはよくある事である)
    • 家を出た母が生んだらしき、種違いの弟妹が二人ほどいる。ただし、その二人が出てくる事は無かった。
    • 人気投票では間に次いで2位に入っている。
  • 秋月智(あきづき さとる)
    • 表の顔は次期検事総長すらも期待されていた元スーパーキャリアのヤメ検弁護士。しかして裏の顔は闇狩人の元締兼情報(つなぎ)屋。『新 闇狩人』2話より登場。瑠璃の兄とも顔見知り。瑠璃にとっては闇狩人としての師にもあたる。『新』の初期では闇狩人に戻ることを渋っていた間にちょくちょく声をかけている。
    • 元検事かつ弁護士である事から「法律も完璧ではない」がゆえに「罪を犯した者に適正なる裁きを」(加害者更正の余地の切り捨てや、過剰報復は行わない)という考えをモットーとしており、依頼者が闇狩人に頼る際にも、よほどの事情(依頼者が既に死者であったり、余命が限られていたり、など)が無い限りは「まずは法の下す結果と、それを受けての加害者の判断を待ってから」と説得するようにしている。
    • 闇狩人の的になって殺された人物の遺族に対して、その的となった人物の被害者の遺族が過剰賠償や先方(加害者)遺族を破滅まで追い込む事を望んでいた際には「先方はきちんと罪に真摯に向き合い弁えて慎ましく生きており、自身の資産を全て整理して自らが死してなお賠償が完遂されるよう、そのための基金に充てている。普通はそこまでしてくれないし、法に照らし合わせれば賠償を事実上、減額されるだろう(高額の支払命令は出たとしても、相手側に支払い能力無しと見なされ、法的整理で支払い免除となった上で被害者側に先方が生きていけないとして更正福祉の観点から逆賠償の可能性が出る)」として思い止まるよう説得している。
    • 最終章で車を奪おうとした手配犯の一人に腹部を刺された状態で、「仕事」を終えた瑠璃を近くの駅まで乗せた後に命を落とす。
    • 下の名前については坂口のTwitterで「智」と書いて「さとる」であることを発表、単行本6巻の人気投票でフルネームを記したことで「これで公式とします」と記載された、ACT35で始めて作中で名前が出るが、『Z』配信分の最終話で名前が「さとる」ではなく「とも」とルビが振られていたため、単行本版では「さとる」に修正されている。
    • 人気投票では惜しくも11位。
  • 駿河修(するが しゅう)
    • 『新』ACT11で登場した、どこか陣内力を彷彿とさせる22歳の若者で新人闇狩人。T字のドライバーとボクシング技を武器に、時には自らが囮となって仲間に標的を始末させるスタイルをとっている。もともとはプロボクサーを目指していたが、とある事情で夢を諦めざるを得なくなっていた。
    • 地元では酒屋のアルバイトをしながら、先祖代々闇狩人に似た「裏の掟」として町の厄介者を祭りの事故に見せかけて誅を下す末裔の一人だった。
    • 瑠璃達が秋月の依頼(もともと間に依頼をしていたが、ある事情で動けなくなったため瑠璃に代役を頼んだ)で「仕事」を兼ねて海水浴に足を運んだ他県のとある町で顔合わせをし、のちに上京。一時期はホームレス生活をしていたが、その時に助けてもらった「命の恩人」が相次いで殺されたこと(ただし同一犯ではない)を機に闇狩人となった。闇狩人になったのは『Δ』に入ってからで、新聞配達の仕事を表の顔としている。
    • 情に流されやすい…と言うわけではないが、闇狩人としての初仕事で始末した高校生(電車テロ事件の実行犯で、前述の「命の恩人」の一人も彼に殺されている)の父親が半年後に目の前で何者かに殺害された時には自らが依頼人となって秋月らに始末を依頼している(ただし始末の実行は瑠璃が行った)。
    • 『Δ』での主要メンバーの4人の中で唯一眼鏡をかけていない。ただし、バイクに乗るときのゴーグルをメガネと見る者もいた。
    • 人気投票では4位と健闘している。
  • 石動巌(いするぎ いわお)
    • 『Δ』より登場の元闇狩人で現在は自称主夫(実質的なヒモ)、かつてはヤクザ(テキ屋)をしていた。武器は特に決まっていないが、飲食物の串など先の尖ったものを顔や体などに刺して絶命させるスタイルである。子供ができないことから虐待に苦しむ子供の親を始末して、後に施設に送られたその子供2人を養子として引き取っている。生前の陣内とも面識がある(ただし名前を聞き忘れたため、陣内の名前を知らない)。
    • 最終シリーズで命を落とし、絶命直前に間らに下水に流すよう頼んでいる。
    • 人気投票では13位。出番は少なかったものの、石動が養子として引き取った子供の一人である幼稚園児のタエも20位にランクインしている。
    • 聖剣使いの禁呪詠唱」に下の名前の読みが異なる同姓同名キャラクターが存在するが(こちらは巌の読みが「げん」)、直接的な関係はない。
  • 佐原しのぶ(さはら しのぶ)
    • 瑠璃のクラスメイト。黒髪ロングで眼鏡をかけている。海水浴でナンパされた男に助けてもらったことから修に恋心を抱いており、のちに修のことを「白馬の王子様」であることを打ち明けている。
    • 『新』ではACT1でヤクザの鉄砲玉が発砲した流れ弾が鞄の中に入ってた本で受け止めたことで被弾を免れ(この時に別の同級生が被弾し命を落とした)、『Δ』ACT26では修とのデート中に2種類の洗剤を混ぜ合わせた毒ガス事件の被害に遭い一時は意識不明になるも、のちに意識を戻し一命を取り留めている。
    • 作内で度々使われる依頼者に対しての「闇狩人を使った人殺しになる」という確認のための台詞は、疑似文言ではあるが実は彼女が最初に口にしている。
    • 人気投票ではランク外だった(余談だが、同じ名前をもつ鬼姫(第1シリーズ『京に哭く鬼』編に登場)は12位にランクインしている)。
  • 杉崎将子(すぎさき しょうこ)
    • しのぶと同じく瑠璃のクラスメイト。お気楽且つ刹那な雰囲気を持つ。スカートを短くしているためか下に短パンを履いている。
    • 実は元闇狩人である三枝将の娘。将のことを「パパりん」と呼んでおり関係は良好だが、闇狩人だったことは知らされていない。その父親がプロのミュージシャンであることから歌が上手く、カラオケでは瑠璃らを唸らせる歌唱力だった。
    • 無意識に人を振り回す傾向があり、間曰く「父親は人のリズムを読むが彼女は人のリズムを崩す」とのこと。
    • 人気投票では15位。
  • 岩井/イワイモトキ(いわい もとき)
    • 間の元アシスタント。既婚者。『新』で登場したときは独り立ち(連載デビュー)が決まっていたことから、瑠璃とアシスタントを入れ替わっている。
    • 『Δ』では自身の連載漫画のトリックを使った連続殺人事件に巻き込まれる形で連載終了に追い込まれ、更にその実行犯で岩井の失脚を狙いストーカー行為を繰り返していた高校の同級生だった人物にビルの屋上から突き落とされて命を落とす。

その他編集

ジャンプ・コミックス1巻ではカバー裏の右側1/3の塗りつぶし箇所に表面と同じ80年代当時の東京の夜景の写真を入れ、2巻ではJCフォーマットの四本線を外している(ちなみに94年に四本線は基本的に廃止された)。そして4巻ではカバーのタイトルロゴを変更している。これらは全てデザインが自由化される前によるもので、ジャンプ・コミックスとしては初めての試みとなったものもある。


『Δ』ではACT2が第1話として掲載予定だったが、登場人物が多すぎると言うことで、『新』からの仕切り直しの関係で急遽別にもう1話描いており、そちらがACT1として掲載されている。


『Δ』が連載中だった2019年1月の正月に、作画担当の細川が実家のトイレに5時間閉じ込められたことをTwitterでツイートし一躍時の人となった。なお原因はドア鍵の故障によるものであった。


pixivタグとしては編集

以下のような作品に付される。もしかしたら作者名や主人公名などの関連単語を複合させたand検索の方がヒットしやすいかもしれない。

  1. 本作のキャラクターや内容を描いた作品に貼られる
  2. 浜田翔子のレディコミである「闇狩人」「ダークハンター」シリーズのキャラクターや内容を描いた作品に貼られる。もちろん本作とは何も関係が無いため注意。
  3. 「(原作では庶民キャラやモブキャラのはずのキャラクターが)他(主役)のキャラに知られる事無く、主役の敵となる強大な存在を誅殺する(そして敵は主役にトドメを刺される事になるためにモブキャラの活躍は表に出ない)」というパターンの二次創作作品に貼られる事がある。その内容が本作を彷彿とさせるものであるため。余談だがこのパターンは女性主人公が大半のようである。少年主人公であれば 理由はどうあれ ほぼ確実にコレを受け入れるイベントがある(主人公ではないが BLACKLAGOONロベルタもソレ。さもなくば部下の才能に気付かないボンクラ上司くらいしか該当しない為)
  4. 物差しなどの文房具けん玉、ギターピック、濡れタオル、などを武器にしたキャラクターを描いた作品に付される事がある。本作の主人公たちが、これらを武器に暗殺していた事で、本来は闇狩人と関係ないキャラクターであっても本作を彷彿とさせるためである。特に物差しを刀剣にする事やペンを投擲武器にするのは本作主人公・間武士の最も使用した戦闘スタイルであるため闇狩人の代名詞ともとられるものである。
  5. 実は、時に『闇』と『狩人』という一般名詞のありきたりな複合から、オリジナルの作品に貼られる事も多いタグ。(ただし当然、本作の事と勘違いされる事も多いのでオリジナル作品にこのタグを張ろうとした人は要注意である)

関連イラスト編集

上節1のパターン(メイン画像含む)

闇狩人舞台化おめでとうございます!


上節3のパターン

暗躍(2)

↑元作品は『Go!プリンセスプリキュア』で、闇狩人役は七瀬ゆい


上節4のパターン

物差しが武器のスケバン



外部リンク編集


関連タグ編集

月刊少年ジャンプ 殺し屋 暗殺者

おっさんホイホイ まさかの公式

必殺仕事人 - オマージュ元

はじめの一歩 - 単行本5巻に収録された読み切りだが、同名の有名作品がある(本作は「はじめの一歩!」と「!」マークが入る)。ちなみに内容は男装学園モノ(近年の作品で言うとIS)で特筆すべき関連性は無い

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