「悪も正義も関係ねえ ただ許せねえこと多すぎる そんなあんたの留飲下げます」
概要
坂口いくによる漫画「闇狩人」の主人公であり、その続編に登場する闇狩人。
演(舞台版):高杉真宙
演(ライブリーディングイベント):鈴木コウタ
12月31日生まれの山羊座、血液型はO型、身長165㎝、体重55㎏、趣味はマンガと水辺のガールウォッチング(ムッツリスケベ説あり)、好みのタイプは「(外観で)ぽっちゃりタイプの安産型」。さらには揺るぎなき巨乳フェチである。
闇狩人
表の顔は南町学園高校の2年6組に在籍し、ユキエの母親が大家を務める美崎下宿館に下宿している一人暮らしの冴えない高校生(舞台版では予備校生に変更されている)。漫画家志望で「あいだ たけし」のペンネームを持ち、胸の大きなアイドルのファン。だが、真の姿は凄腕の闇狩人。ステンレス製の定規と丸ペンを武器とする(定規は常に背中に隠し持っている)。普段は眼鏡をかけているが、「仕事」に入るときはその眼鏡を外す。連載最終話で一度闇狩人を引退する。その後、二浪の末に描き上げた作品で受賞し大学への進学も果たすが、行きがかりの義理から闇狩人に復帰した。
ステンレス製の定規については、当初は先端のエッジを利用して突き刺すための武器だった。しかし将棋一派編の途中で定規の角を破損した際に日本刀のような形に研ぎ直され、側面のエッジを利用して斬ることもできるようになった。定規のサイズは50cm。刃渡りは約25cmほどで片手・両手どちらの持ち方にも対応可能。日本刀の剣術を応用して扱っているらしい。丸ペンでは相手のつぼを突き神経を一時的ないし半永久的に麻痺させたり、投げつけて額への一撃で絶命させるなどの技術を持つ。
仕事の際には非情に徹し、相手が女子(自分の好きだったアイドル含む)、少年、命乞いをする相手でも殺しているが、自身のトラブルの巻き添えになった子供の遺品を懐に入れ、頼み料として仇を討ったり、元から死ぬつもりで自分の正体を見た頼み人を見逃したりと、情に流されることもある。闇の仕事での収入はあるが、前述の通り金額の多寡には拘らないタイプで、闇以外の収入はないかあっても乏しいため貧乏している。同業者との付き合いもあり、古馴染みから仕事を託されることも多い。闇狩人を対象をした殺し屋集団「将棋一派」や「皇コンツェルン」の仕事は裏でも評判になっており、知る人ぞ知る闇狩人である。
新 闇狩人および闇狩人Δ
『新』のACT・3および『Δ』のACT 2から登場するプロの漫画家。37歳。「あいだ たけし」のペンネームで活動している。あごの周りに剃り残しとも思えるわずかな無精髭を生やしている。士堂瑠璃が大ファンの漫画家でユキエの実家が管理するマンション「メゾン美崎」の一室(3階の305号室)を10年前に購入して住んでいる。
なお巨乳フェチはさらに極まり、その末に見事なおっぱいスカウター能力を保持している。
漫画家歴は15年で、瑠璃が中学一年生の時に「音使いのハル」という作品を連載し、最近までは「ゴッドロワイヤル」という漫画を月刊誌で連載していた。ユキエにより瑠璃を紹介され彼女の漫画を評価した上で弟子(アルバイトのアシスタント)に取る。
瑠璃曰く「中肉中背の年より若く見える普通の人」ではあるが、ムッツリスケベで巨乳好きなのは現在も変わっておらず、瑠璃に対して幾度となく鼻の下を伸ばす描写がある。
ユキエとは結婚せずに本人達曰く「友達以上恋人未満の知り合い」、当時のアシスタント曰く「高校時代からの腐れ縁」としての関係を続けている。
大学時代には一時期付き合ったこともあり、その頃にキスをするまでは関係が発展していたが、結局は今更感でギクシャクした結果として元の関係に戻ったと瑠璃に語っている。
実は10年前、ユキエの婚約者(将来を期待された新進気鋭の若き資産家ではあるものの、度を越えた処女厨の束縛家)に「ユキエのファーストキスの相手である」事を理由に一方的に敵意を持たれ「ユキエの穢れた過ちを清算させて消去する」という目的のもと、命を狙われる羽目に陥る。結果として防衛のため(表向きは「かつて殺害されたユキエの婚約者の過去の恋人の無念を晴らす」というタテマエのもと)に、やむなくユキエの婚約者を殺害するに至っている。(当然ユキエは、その事を知らない)
結構なヘビースモーカーで、作業机の上にある灰皿には常に吸い殻が山盛りになっている。反対に甘いものは苦手で、過去にユキエからもらった8年分のバレンタインチョコを押し入れの中に隠していたことが発覚し、背後からカカト落としを喰らわされたこともある。
闇の(闇狩人として)仕事は「開店休業中」と称し秋月に復帰を促されても漫画家として収入があり、本人曰く「男一人なんとか食っていける」程度である上、防犯から調査まで様々な技術が発展した今の時代に犯罪をする人間は本当の馬鹿という考えを持っていたため断っていた。
「ゴッドロワイヤル」の単行本の売れ行きが芳しくないことから打ち切りの憂き目に遭い、INTERSECTION編より闇狩人として復帰した。引き続き日本刀型のステンレス定規を使った急所刺しと丸ペンを投げて敵の動きを封じるのを得意とする。復帰当初は長年のブランクがあったせいか、数日後に筋肉痛になっている姿もある。ただし向かってきた車を飛び越えるなど運動神経は衰えていない。
秋月から「新人」の存在は聞いているがそれが自分のアシスタントである瑠璃とはお互い知らずにいた。ただし、のちに彼女の使うカラス口に違和感を覚えていたことが明かされる。『新』LAST ACTにおいて、瑠璃が依頼で母親を殺すのを阻止する目的で秋月から「新人」の正体を明かされて瑠璃が闇狩人であることを知る。そして秋月の依頼を受けて「表も裏も面倒を見る」覚悟の元、瑠璃の母親を彼女の眼前で殺害したことで互いの正体を知り、その際に瑠璃に対して「どんな経緯であれ、親殺しは結構残る」と諭すとともに「許せなけりゃ、いつでも殺しに来い」と宣言しているが、彼女とはその後も漫画家とアシスタントとして関係を継続しており、『Δ』では裏の仕事でもコンビを組むことがある。そして『Δ』LAST ACTでは事の成り行きで瑠璃から「先生の子供なら(産みたい)」と爆弾発言を言われ慌てふためいてたところにユキエが現れ修羅場寸前になるが、瑠璃が漫画家デビューが決まったことを明かしたことで事なきを得ている。
その一方で上京し闇狩人になる駿河修の初仕事の見届け役をしており、街中で顔を合わせ声をかけられた時は「気軽に声をかけるな」と注意をし、闇狩人としてのイロハと心得を教えている。
前述の通り失業中ということもあって秋月に「時間には余裕がある」という理由から、学生である瑠璃や新聞配達員として朝の早い修の代わりに手間のかかる後始末を任されることも多い。
自動車運転免許を保有しているが、『Δ』ACT 17で京介の車を運転していた時に自分がペーパードライバーであることをぼやいていた。
関連タグ
月刊少年ジャンプ ガンガン 闇狩人 主人公 殺し屋 ダークヒーロー アンチヒーロー 必要悪
間黒男:おなじみ『ブラック・ジャック』の主人公。名字系バラエティでありオマージュ元。武士の名字が「間」なのは『闇狩人』の作者(坂口いく)が『ブラック・ジャック』のファンであったため。