「まぁ おれは世界一ってとこだがな」
「まかせろよ ひとり身は気楽さ♡ (誰も巻き込むことはないからな)」
演(舞台版):横浜流星
概要
『闇狩人』シリーズの登場人物。
同シリーズに登場する報復代行人「闇狩人」のひとりであり、『我竜京介PUBLIC FILE』の主人公であるトレジャーハンター。
人物
4月1日生まれ(6月6日6時という説もあり)の牡羊座、血液型はB型、身長176㎝、体重65㎏、好きな言葉は「天上天下唯我独尊」、好みのタイプは「自分にホレてる女(そのため交際女性の数は不特定多数)」。間武士の5歳年上。
けん玉を武器にする闇狩人。表稼業はトレジャーハンターと自称するが、謎の多い唯我独尊の男。襟足の部分を伸ばした長髪がトレードマークで、作者の坂口いく曰く金も力もある色男。
一方で金銭に関しては執着が強く、依頼の再交渉で返金せずに済んで安堵したり、殺した相手の財布を漁ったりするなどセコい面もある。しかし「投資」(恩返しも含む)に対しての出費を躊躇する事は欠片も無く、いわゆる金の大切さと、その使いどころをわきまえている男でもある。
ゆえに表・裏問わず「仕事に必要な出費」まではケチらない。第1シリーズでは普段の寝床として借りているホテルルームの掃除をしている中年女性にキャッシュカードを一枚報酬として渡している。
時に品の無い下ネタを語るなど、多少品性に問題のある描写もある。しかし、それを補って余りある美貌と実力、さらにはそれに裏打ちされた自信を持ち、上記の唯我独尊的態度はそれゆえのものである。
坂口曰く、彼は「目立ちたがり屋で、出るなと言われても出るタイプ」で、JC版6巻あとがきでは彼は『闇狩人』という単語のつかない別作品の主人公でもあること(→PUBLIC FILE)と、彼のことを和製インディアナ・ジョーンズ及び『男はつらいよ』の車寅次郎であることを記している。
概要
闇狩人(無印)
ACT.5「DUEL-激突-」から登場。トレジャーハンターとしての活躍に関しては「闇狩人」第1シリーズ内ではACT.19「デス・トラップ」にて触れられている。
初登場作のACT.5は本来は連載用第1話(ACT.2)として用意されていたが、しばらくは武士一人で進めていこうという話になって出番がお預けとなり、単行本2巻での最初の話となるACT.5で登場した(復刻版では1巻の最後の掲載となった)。
PUBLIC FILE
上述の通りトレジャーハンターを生業とする主人公。
しかし狙うのは金銀財宝ではなく、歴史から隠された史実を暴くため、その証拠を発掘すること。見つけ出した史実をもとに「センセイ」と呼ばれる資産家の教授(自身の女性秘書にコスプレをさせるのが趣味で、京介曰くヘンタイジジイ。教授とは言うが実のところ市井の歴史家であり渾名通りの学位や立場を持つかは不明瞭)が論文を発表して成果を出す事で報酬を得ている。
第1話では源義経の遺産を追って暴力団および大手ゼネコンの非合法部門とドンパチを繰り広げ、最後には蘇った義経を相手にする事となる。
第2話では高野山の奥地(禁足地)にて人知れず入場した「星海上人」の即身仏と、西行法師が反魂の法において作り上げながら山の奥に捨て置いた人造人間である「西住」を巡り、アメリカの特殊部隊と激突および折衝をする事となった。
Dの奇跡
『闇狩人異伝 Dの軌跡』には第3話にて登場。闇狩人として主人公の飛高大吾を導き、闇の世界から足を洗わせた。
新闇狩人/闇狩人Δ
『新 闇狩人』では武士同様イメージ画として第1話の解説の1コマに登場した他に、単行本第1巻および第3巻の巻末描き下ろしページにも登場した(第1巻では舞台版に登場する出演者の代わりの姿として)。本来ならば『新』で颯爽と登場する予定だったが、『新』の連載終了で本編には登場できず、単行本3巻の坂口担当の書き下ろしページでは「出番待ちの人」扱いで登場し、見開きで「不甲斐ねえ!」の文句と共に背後から坂口を蹴り付けている。『新』の連載が続けば近く彼の話になる予定だったが、移籍に伴う制約(先に単発話から進めてほしいという契約)のためにこちらでもまた出番がお預けになっていることが明かされていた。
『Δ』ACT 13.5-19.5「標(しるべ)なき旅」編で登場。「PUBLIC FILE」で長髪だった髪を短くしているが、本作でも同じ髪型。
表の顔のトレジャーハンターとしては過去には教科書の内容も書き換えた実績もあり、腕っぷしもかなりのものと評判がある。
ACT 18で「ひとり身は気楽」と話していることから結婚はしていない模様。長年表の世界で組んでいる仲間(船の乗組員)によれば「金と力」を持つ色男ではあるが、「遠慮 謙遜 妥協」は持っていないと語る。しかし、どうにも運のない武士と違って悪運は強い。
ACT 14の広島で謎の組織に追われている所を観光兼取材に来た武士と偶然再会し、表の仕事の手伝いを3日間しないかと声をかける。のちにその仕事中に殺された仲間の仇討ちを今度は裏の仕事として武士と武士から秋月を通して士堂瑠璃らの仲間達に依頼する。
第1シリーズで見られたセコさは見られず、武士に表の仕事の依頼をしたときは3日分の報酬を札束でポンと渡したり、裏の仕事を依頼したときには4人分の報酬を金のインゴット(1個50万円相当x人数分)で前払いしている。他にも、長年表の仕事でパートナーを組んでいた仲間が仕事中に事故死した(事故に見せかけて外国人工作員に殺害された)ことで、これらの一件が解決後に多額の補償金やその息子の学費などを出しており(仲間の男は死の間際に息子の大学卒業までの学費を貸してほしいと伝えるが、京介はそれを拒否した上でその子の未来に投資すると返している)、その息子の考える将来の夢を聞いて「行けるところまで行け」と将来の投資を約束した。
武器・愛車
使用する武器はけん玉(紐の部分がワイヤーになっていて、剣先も鋭く尖らせてある)を使用している。殺しのスタイルはヒモを使って相手の首や腕に巻き付けて動きを封じ込めて絞めたり、剣先を使って相手の体に直接攻撃するスタイルをとっている。
愛車はシリーズ通してフィアット500だが、第一シリーズは左ハンドルの2代目(チンクェチェント)を下手な高級車よりも金をつぎ込んでカスタマイズしており、「Δ」では右ハンドルの現行型に防弾化や牽引式のキャンピングカーを引くためのフックを備えている。
その他
『Δ』の「標なき旅」編は京介の久々の登場回と言うこともあり、プロローグ・エピローグ(ACT 〇〇.5を指す)を別枠にしても実に半年に渡る連載で単行本1冊では収まり切れないボリュームだった。特に単行本3巻に収録されたプロローグでは小さくの登場ではあったものの、この話の最後のページに回された見開きカラーの扉絵で久々の登場を果たした…が、単行本ではそこのページも他のページと同じモノクロ印刷だったため、4巻の標題紙に縦向きではあるが改めてカラー収録されている。更には3巻初版の帯には「我竜京介参戦!!!!!!!!!!!!!!!!」(原文ママ)と記載されるほどの好待遇ぶりだった。そしてエピローグ(19.5話)は元号が令和に変わって間もない2019年5月9日の配信だったため、平成と令和を跨ぐエピソードとなった。
ちなみに、月刊少年ジャンプ1988年12月号~89年2月号に掲載された第1シリーズの「京に哭く鬼」編にも登場しているが、89年2月号は昭和64年発売号で、当時の2月号発売日はいつもより早い昭和63年末発売であり、仮に年明け発売でも元号が変わる前の1月6日発売だったため、翌号の3月号が平成として初めての発売となりこちらでは元号跨ぎにはならなかった(とはいえ昭和最後の号として登場にはなっている)。
単行本5巻で募集し6巻で発表となった「闇狩人シリーズ全キャラ人気投票」では武士、瑠璃に次ぐ3位に入ったが、本人としては納得がいかなかったようで、坂口のコメント欄を使い「不本意」とコメントしていた(ちなみに無印指定(第1シリーズ時のキャラ)は16位だった)。