『どっきりマイクローン』とは、今西まさおによる漫画作品。1980年代に興隆を極めた少年誌におけるお色気漫画の一作。
概要
集英社の月刊少年ジャンプで1985年8月号と10月号に読み切りが掲載された後、1986年1月号から12月号まで連載。また、増刊ホビーズジャンプ第8号にも番外編が掲載された。
単行本はジャンプ・コミックスより全2巻が刊行されたが、全15話中1986年5月号掲載の第7話「おぼっちゃまはお病気!?」の巻と増刊ホビーズジャンプ第8号掲載の番外編はページ数の都合で収録されていない。
現在のところ単行本は復刻されていないが、シチュエーションが幼心にトラウマとなったのかなんとなく覚えている人が多い漫画の一つである。同じシチュエーションでよく混同される作品に、月刊少年ジャンプのライバル誌である講談社の月刊少年マガジンで連載されていた荒川貴史の「マイクロボーイ」が有るが、連載時期は1984年に始まった「マイクロボーイ」の方が本作よりも先である。
本作のヒロイン・一ノ瀬桃子は2016年にアニメ化された『タブー・タトゥー』のヒロインと同姓同名だが「桃子」の読みは異なる(「ももこ」と「とうこ」)。
ストーリー
家庭の事情で聖しらゆり学園中等部の女子寮に特例で入寮することになった野々村健司が、校長の娘で学園のアイドル的存在・一ノ瀬桃子の入浴を覗いていた小型サイズの宇宙人・マイクローン星人を捕まえる所から話は始まる。
マイクローン星人は、健司に食べると体が小さくなる「マイクローンビスケット」を差し出して逃亡。健司は「マイクローン星人の魔手から女の子達を守る為」と言いつつ自分も下心丸出しでビスケットの力を使って小さくなり、桃子を始め美少女揃いの寮生達のおっぱいに全身を埋めたりパンツの中へ侵入したりの大冒険を繰り広げる。しかしビスケットの効き目は通常で1時間、さらにお湯をかぶってしまうとすぐに効力が切れて元のサイズへ戻ってしまう為、女の子達の前で全裸を晒してしまうことも一度や二度でなく、健司はマイクローン星人のやりたい放題を尻目に他の寮生達から「変態」の烙印を押される破目になってしまう。
よく有ると言えばよく有るシチュエーションだが、後年の少年漫画でも「ToLOVEる」を始め、単発でこの漫画をリスペクトしたようなエピソードが見受けられる。
主な登場人物
- 野々村健司
- マイクローン星人(ポル造=マイクロ)
- 一ノ瀬桃子
- 知世
- 松坂先生
- 校長(桃子の父)
- 吉橋
- 須藤
- 吉条寺さゆり
- ミンミン
関連タグ
- シュリンカー
- ラッキースケベ
- 逆神サマが憑いている! - 30年後に登場した後継(?)作品