叶う願いが願いなものか
概要
神神化身(正式名称:神神化身 -Dance and Music for KAMI-)とは、ドワンゴによるIPブランドⅡⅤが手掛ける、小説と和風楽曲を軸としたメディアミックスプロジェクトである。
舞奏競を拝観する観客(いわゆる「ファン」に相当する)は「観囃子(みはやし)」と呼ばれる。
2020年10月本格始動。
主に2021年3月現在、主なコンテンツはTwitterでの連載小説と楽曲である(詳細は後述)。
2020年12月に各衆の舞奏曲集CD第一弾が発売。
2021年3月には、全編書き下ろしとなる書籍が発売。
2021年4月30日より、第二部開始。
2022年5月現在、連載小説は第二部まで完結済み。楽曲はテーマ曲2バージョン、各衆(=ユニット)曲4曲、キャラクターソロ曲6曲(6曲追加予定あり)が公開中。
あらすじ
「カミ」と呼ばれる存在へ、「覡」と呼ばれる神職が舞や音楽を奉納することで、地域の平安や願いが承認される世界。
覡は地域の舞奏社に所属し、舞奏衆というチームを組んで舞奏を行う。覡になるためには、身体に「化身」と呼ばれる痣が求められる。
3年に1度行われる「大祝宴」で舞奏を披露してカミを喜ばせることで、あらゆる「心願」が叶うと言われている。大祝宴という最高の舞台に立てるのは最も優れた舞奏衆2組のみであり、各舞奏衆は大祝宴を目指して競う。
登場人物
櫛魂衆(くししゅう)
相模國・浪磯の舞奏社を拠点とする舞奏衆。
「刹那の青春を謳歌している幼馴染3人組」
- 六原三言(むつはら みこと) CV: 福原かつみ
櫛魂衆のリーダー。17歳。化身は右手の甲。
全力食堂リストランテ浪磯にて住み込みで働く。
舞奏の腕前は浪磯の外でも有名である。
家族を交通事故で亡くし、自らも記憶が欠けている。幼馴染の遠流・比鷺を家族のように思っている。
我欲がほとんどなく、本願成就に興味がない。
- 八谷戸遠流(やつやど とおる) CV: 猪股慧士
人気絶頂の高校生アイドル。17歳。化身は腰。
地元浪磯を離れると同時にアイドルになり、瞬く間にトップアイドルとなった。
現在はアイドル・覡・高校生の三足のわらじ状態。
「どんな手を使ってでも」三言を大祝宴に連れて行くと宣言している。
努力を怠らないストイックな性質…とされているが、本性は傲慢な毒舌家で面倒くさがり。
- 九条比鷺(くじょう ひさぎ) CV: 葉山翔太
ゲーム実況者「くじょたん」としても活動。16歳。化身はうなじ。
地元浪磯にて舞奏の名家として知られている九条家の次男。
高校は幼馴染たちがいないのもあり、2日で中退した。
ゲーム実況ではそこそこの知名度を誇るが、煽りに乗りやすく炎上しがち。
化身があるにもかかわらず舞奏には消極的。しかし、舞奏に対して天性の才を持つ。
闇夜衆(くらやみしゅう)
武蔵國・譜中の舞奏社を拠点とする舞奏衆。
「都会派で大人の魅力が漂う異色のチーム」
闇夜衆のリーダーで元探偵。22歳。化身は舌。
解決できない事件はないと言われるほどの名探偵だったが、とある事件をきっかけに引退。
探偵時代の言動は軽薄で適当。今も探偵としての実力は高い。
怪盗ウェスペルを唯一追い詰めた人間。
人の不幸を見るのが何より苦手であり、皋の本願は「この世界から殺人をなくすこと」。
- 昏見有貴(くらみ ありたか) CV: 竹田海渡
バーテンダー。24歳。化身は肩甲骨。
かつて世間を騒がせた怪盗ウェスペルの正体。なお、活動としては義賊的なものであった。
皋の探偵引退・覡への転身を受け、それを追うように覡となった。
推しの探偵は皋所縁。人生の指針は自縄自縛。
- 萬燈夜帳(まんどう よばり) CV: 阿座上洋平
小説家・音楽家。25歳。化身は二の腕。
天才小説家・天才作曲家であり、生粋のエンターテイナー。
自らの芸術が最高であることを証明する為に舞奏競に挑んでおり、本願成就には興味が無い。
言語に堪能であり、著作にはラテン語や英語、ロシア語で書かれたものもある。
水鵠衆(みずまとしゅう)
上野國・馬屋橋の舞奏社を拠点とする舞奏衆。
「『カミへのリベンジマッチ』を掲げる家族のような温かい関係」
- 七生千慧 (ななみ ちさと) CV: 服部想之介
自称19歳。化身は左胸(心臓の上)。
ある日阿城木家の蔵に現れて入彦を舞奏衆に誘った、どこから来たのか不明の小柄な少年。
そのまま阿城木家に居候しているようで、入彦の母・魚媛からは「ちーくん」と呼ばれている。
甘いものに目がない。また、八谷戸遠流が苦手らしい。
- 阿城木入彦 (あしろぎ いりひこ) CV: 岩崎諒太
地域の相談役を果たす阿城木家の大学生の息子。21歳。化身はない。
幼い頃から覡になることに憧れていたが化身が発現せず、また厳格な上野國の舞奏社では化身持ちでないと覡になれないために、ノノウとして自宅で舞奏の練習に励んでいた。
ある日千慧が現れて入彦を舞奏衆へと誘ったことで、覡として活動するようになる。
- 拝島去記 (はいじま いぬき) CV: 重松千晴
狐の耳としっぽをつけている自称九尾の狐。1024歳(人間でいうところの24歳)。化身は右目。
廃神社で暮らす、狐の格好をした不詳の人物。耳はフェイクファーらしい。
サービス精神旺盛。過去、詐欺事件で担がれたことがあるようだ。
化身を偽った一族の末裔であり、舞奏社からは忌まれている。
御斯葉衆(みしばしゅう)
遠江國・祝大の舞奏社を拠点とする舞奏衆。
「愛憎の念が入り混じる緊張感が漂う」
- 九条鵺雲 (くじょう やくも) CV: 古田一紀
24歳。九条家の跡取りで、櫛魂衆・九条比鷺の兄。化身は鎖骨。
弟の比鷺を溺愛している。化身至上主義者。
遠流曰く「(比鷺も含めて)どっちも最悪な兄弟」、比鷺曰く「クソ兄貴」「性質悪い」と評価は散々。
何らかの理由で浪磯を出て、遠江國で御斯葉衆に加入する。その際にノノウで結成されていた元御斯葉衆を解散させている。
- 栄柴巡 (さかしば めぐり) CV: 森嶋秀太
舞奏の名家・栄柴家の生まれ。23歳。化身は左掌。
栄柴という舞奏の名家に生まれたものの、舞奏に対しては消極的でやる気がなかった。
しかし、幼馴染の佐久夜が御斯葉衆に加入すると聞いたことで、自らも再び舞奏をすると決めた。
プレイボーイな一面もある。
- 秘上佐久夜 (ひめがみ さくや) CV: 光富崇雄
遠江國の社人の家系に生まれ、自身も社人を務める。栄柴巡の幼馴染。23歳。化身は腹。
生真面目で朴訥な青年。巡の奔放な行動を諫めたりしている。
幼馴染の巡の舞奏が一番好きだったが、自らの言葉によって巡が舞奏を辞めてしまったのを後悔していた。
社人として活動していたが、鵺雲が遠江國の舞奏社に襲来し自らも化身が発現したために御斯葉衆の覡として活動を始める。
その他
小平 勇勝 | 全力食堂リストランテ浪磯 店主 |
昏嶋 貴子 | 昏見有貴の祖母 ※芸名 |
昏見 貴己 | 昏見有貴の姉 |
皐 結 | 皋所縁の母 |
城山 菜穂 | 八谷戸遠流のマネージャー |
高鐘 羽衣花 | 萬燈夜帳のマネージャー的存在 |
微忘録 | 公認Twitterアカウント、浪磯在住の学生 |
舞奏競
舞奏競(まいかなずくらべ)とは、舞奏衆による舞奏の戦いである(ヒプノシスマイクのラップバトルが近い形式か)。観囃子の歓心をより多く得た舞奏衆が勝利し、勝利した衆には「御秘印」が送られる。これをより多く集めた2組の舞奏衆が大祝宴に辿り着ける。
- 舞奏競・果ての月
2020年10月~12月に開催された初回の舞奏競(櫛魂衆・闇夜衆)。
YouTube・ニコニコ動画にて公開された、テーマ曲と各舞奏衆の舞奏曲に送られた「拝観(=MV再生回数)」と「拍手(=MVコメント数)」によって勝敗が決まる。
詳細ルールは公式ブロマガ・ルール説明を参照。
- 舞奏競・星鳥
2022年1月~2月に開催された舞奏競(水鵠衆・御斯葉衆)。
ルールは「果ての月」とおおむね同じだが、一部追加・変更点がある(特別拍手など)。
参加クリエイター
原作・小説:斜線堂有紀
キャラクターデザイン:秋赤音
楽曲提供:てにをは、R Sound Design、佐野広明 他
題字・舞奏衆筆文字:蒼喬
原案:ⅡⅤ
他
コンテンツ
小説
2020年5月より、連載小説が週1回投稿されている。
毎週金曜日に公式Twitter(※画像形式)・ニコニコチャンネルのブロマガ(※テキスト形式)に掲載。
また、月2回程度公式サイトにもアーカイブが掲載。
2021年3月には全編書き下ろし小説による書籍第一巻「神神化身 壱 春惜月の回想」が発行された。
2022年2月には連載第一部をまとめた「神神化身 願いの始まり」が発売された。
楽曲
テーマ曲「円環之歌」
櫛魂衆舞奏曲「虹霓」
闇夜衆舞奏曲「月ノ花」
水鵠衆舞奏曲「藍の反証」
御斯葉衆舞奏曲「寡二少双クロニクル」
その他
公認アカウント:微忘録Twitter
ゆるっと!かみしん
:4コマ漫画
かみしんラジオ
:キャストによるラジオ
くじょたん謝罪動画