概要
「裏世界ラボ」にて投稿されているシリーズのひとつで、30代の青年・祥吾が「楽して金を稼ぎたい」と一見楽そうに見える職業に着くも実質は色々な意味で重労働で長続きせずに辞める日々を解説している。
高校卒業後はフリーターとして牛丼屋などで黙々と働く日々を送っていたが、友人の1人が治験で楽してかせいでいると聞き、自分も楽して稼ぎたいと妙な方向で開眼、以後は10年間治験で稼ぐ日々を過ごしている。実家で両親と生活しており、真面目に職に就けと小言を言っている。
解説された職業
- 治験者
医療品及び医療機器の製造販売に関して承認を得るために行われる臨床試験に関わる仕事。謝礼金が出て祥吾は18年間治験者になったが、そんな生活を続け、さらに荒稼ぎするために海外の臨床試験をした結果、ついに身体に異変をきたし、治験対象外となって長く続いた治験職を辞めらざえる羽目となった。
- スタンプクリエイター
LINEスタンプなどを作り、売れれば月に2万収入を得る事ができるが、スタンプクリエイターの90%が売れていないというのが実情で、さらに現在のクリエイターへの売り上げ還元率も以前の50%から35%に減ったなど、趣味と割りきって活動している人がほとんどである。
- 愚痴聞き
電話越しに相手の愚痴を聞く仕事だが、相手の愚痴を延々と聞く上に愚痴を真摯に聞いて応対するなどメンタル面も対応しなければならない。祥吾は自身は大らかな性格だと思ったが意外と沸点が低く、ついにキレて電話越しに大喧嘩になりクビになった。
- ゲームデバッグ
ゲームのバグを発見する仕事だが、地味な作業を延々と続けなければならず、しかも発売日に間に合わせなければならないためマスターアップ間近になると強制的に缶詰め作業になるため精神的に苦痛。
- 遺跡発掘
大学などの考古学関係者が古い土地などを発掘する際にバイトとして雇う。ショベルカーなどで掘削した土を仕分けしたり地層を調査するなど地道な仕事が多く、50~70代の主婦が多い。祥吾は運良く銀鑑を発掘して祥吾も感激したが、丁度バイト最終日なのもありこれ以上の発掘に参加できなかった。
- 閉鎖空間生活
宇宙ステーションなどの隔離された空間内を想定して生活や実験をする。複数人で行い、お互い助け合いながら突発的な試験などをこなしていくが、沸点が低い祥吾は長続きできずキレてリタイヤ。のちに祥吾がキレやすいからとトラブルメーカー(人為的事態)としてわざと採用した事が判明する。
- 地下アイドル
ライブスタジオなどで活動するインディーズアイドル。昔アイドルを夢見ていた祥悟はネットで募集されているのを見て応募し、グループアイドルの数合わせとして合格した。毎日レッスンと地道な活動で多忙だが、主な収入源は自身のグッズなどでしかなく、給料日たったの3千円しか稼げなかった祥悟はキレて辞めた。
- ネギ揃え(農作業)
田舎の農作業の住み込みバイト。祥吾はその内のネギ農家のバイトを1ヶ月契約し、ネギを揃えるだけだと簡単に考えていたが、朝5時起床、夜10時就寝と早寝早起きで最初の内は時間の感覚について来れず、地味に肉体労働なため筋肉痛に悩み一時は脱走しようとするが、農家の一家が親切な事と、慣れれば適度な運動になると労働に励んだ。老後は農家として田舎で生活するのも悪くはないと思っている。