概要
「私の救世主さま」とは水無月すうによる漫画作品である。
2002年2月号から2004年4月号まで『月刊少年ガンガン』にて連載されていた。
後に『月刊Gファンタジー』に移籍し、タイトルも『私の救世主さま 〜lacrima〜』と改題され、2004年10月号から2007年10月号まで連載された。
突如異世界の「救世主」となった男子高校生・弓樹真弥が、滅びかけた世界で奮闘する過程で成長してゆくラブファンタジー。
主人公の弓樹真弥と仲間たちが、真弥の住む「地球」と、春儚たちの住む「異世界」を行き来する形で進行する。
ストーリー
ある朝、登校したらゲタ箱にラブレターが入っていた。
それが、僕の人生を大きく変える物語の始まりだったんだ…。
登場人物
弓樹真弥
内気で気弱な男子高校生。ファンタジー好きの読書家。
学校で人気者の榊山涼平とは親友である。
幼い頃に両親と妹を飛行機事故で亡くしており、そのことが彼の心に大きな傷を残している。
ある日、突然現れた少女・春儚に「救世主(メシア)」と呼ばれ、「救世ノススメ」を手渡される。
春儚
弓樹真弥のもとに突如現れた少女。輝ける四法聖の一人で、「救世の巫女」として救世主の「盾」の役目を担っている。
心優しい少女で、自らの犠牲を厭わない。
「奇跡」といわれる回復魔法の使い手。しかし魔法の使用は自らの命と引き換えに行うため、魔法を使うほど残り寿命が減ってしまう。
氷刃
救世主の「剣」。生真面目で冷静沈着な剣士の女性。
春儚を溺愛しており、夢衣には「お父さん」呼ばわりされることも度々ある。
最初は真弥に異様な敵対心を持っていたが次第に認めるようになる。
夢衣
メシアの「翼」。明るく天真爛漫な性格でムードメーカーの少女。
セレスティアの住人でありながら魔力を持たない。
いつも変なものを発明しており、大概の発明品には自爆スイッチがついている。
タルタル
メシアの「雷」。頭が良い幼い少女。
非常に無口で話すときは基本的に一言。
薬品の調合が得意で、よく人を実験台にする。
璃瑠
絶対なる四覇聖の一角、春儚と対の存在である「支配の巫女」。
支配者を探すためにセレスティアから真弥の世界へ来たところ、偶然にも真弥と遭遇する。気が強いが、一人ぼっちの存在を見過ごせない心優しい性格。
春儚の最初の友人で、13歳まで一緒に預言者バウルの神殿で育てられていたが、春儚がある「裏切り」をしたことで追放される破目に遭い、春儚を酷く憎むようになる。
榊山涼平
真弥の幼馴染で親友。明るい性格の人気者。同級生秋枝の姉・夏枝のことが好きだが、告白はできていない。
真弥を大切に想っており、春儚に出会って以来強く変わり始めた真弥を応援している。当初は真弥の良き理解者であったのだが、物語中盤に「支配ノススメ」に選ばれし支配者であることが判明する。