竜と勇者と配達人

りゅうとゆうしゃとはいたつにん

グレゴリウス山田作のファンタジー漫画。

概要

当初はWEB漫画で、集英社の運営するとなりのヤングジャンプで2016年2月24日に公開を開始した。雑誌ウルトラジャンプにも2018年7月号から掲載されていたが、その後ヤングジャンプのアプリ「ヤンジャン！」に移籍。2023年10月に連載終了(本編完結後の掲載や告知を含む)。本編全80話、番外編多数(掲載時。単行本では本編は全66話に再編)。単行本全9巻のほか、単行本に収録されなかった話や設定資料などを掲載した「私家版」が集英社の許諾を得て電子書籍(Kindle)で自主出版されている。作者による公式通称は主人公の名前でもある「吉田」。

タイトルの通り、竜がいて、勇者もいる、そういういわゆる剣と魔法の世界を舞台としているが、現実の中世ヨーロッパの歴史を引き合いに出しながらファンタジー世界なりの時代と社会の移り変わりが描かれている。

ちなみに、ロールプレイングゲーム用語の「レベル」や「経験値」などの単語が登場するが、本作のそれは「戦いぶりなどを経験値記録官に見せ、数値にして評価してもらい、それが十分たまってから役所に申請することでレベルが上がる」という社会制度で、ゲームのような「レベルを上げると強くなれる」とは逆に「強くなるとレベルを上げられる」という形になっている。

登場人物

短慮の吉田

アイダツィヒ駅逓局に勤務するハーフエルフの少女(父親が人間、母親がエルフ)の配達人。役所的な何かにあこがれるあまり故郷の森を出てきた経歴を持つが、シゲルドが父親の訃報を告げる手紙を配達してきた事がきっかけになっている。問題解決能力は意外と高いがやり方がやや力業的。敏捷能力以外は一般女性並みだが、仕事中毒を拗らせてチートを使用した一般人並みに暴走しかけたことがある。ちなみに吉田が名前。