紅型(びんがた)は、沖縄県の伝統的な型染技法である。またその技法を用いて染めた布や、その布で作った製品も指す。
製作方法
細やかに切り抜いた型紙を布の上に置き、その上から防染のための糊を置いて、染めない部分を布の上に作る。型紙を外してから筆で染料を置いて布を染め、最後に糊を洗い流して完成となる。
紅型にはさまざまな色の染料を用いるが、同じような技法で、染料に藍を用いたものもあり、こちらは「藍型」と呼ばれる。
歴史
紅型が沖縄県(当時は琉球)で作られ始めたのは、14~15世紀ごろと言われる。琉球王朝時代は完成度の高い優美なものが数多く作られていたが、王朝の解体とともに紅型も衰退した。更に太平洋戦争で沖縄県が戦場になったことから、紅型の技術もいったん途絶える。
復活したのは戦後になってからのことである。