概要
レイコムのパートナーである本の持ち主の男。
レイコムともどもガッシュ&清麿が初めて戦った魔物とパートナーのコンビである。
スーツにサングラスという出で立ちで高級車を乗り回し、いかにも成金というか裏社会の人間らしい柄の悪い出で立ちをしている(実際はただのチンピラだが)。普段の物腰は柔らかくしているものの、感情的で戦闘が始まるとすぐに言葉遣いが荒くなる。
かつては運送会社の従業員だったが、本人曰く「上司にたった一度タメ口を聞いただけ」でクビにされてしまったらしい。(あくまで本人がそう叫んでいただけであり、解雇された原因は実際には全然違うものである可能性も十分あり得るが)
レイコムとはクビになる前に倉庫での作業中、冷凍食品の巨大な魚を丸かじりにしていたところを発見したことで出会う。そのままレイコムにつきまとわれ、追い出しても効果がなくしぶしぶアパートの自室に置いていた。
盗み食いをしているレイコムに「人のものを勝手に食べたら怒られる」と注意していた辺りこの頃はまだまともな感性はあったようだが、一方でクビになった事で壁に当たり散らしたり、本を読むよう指示してきたレイコムに「バカにしやがって」と怒ったりと感情的になりやすい一面もあったらしい。本人の言う事が正しいなら無理もない事ではあるが……。
しかし本を読まされたことでレイコムの能力を知り、その力を悪用することを思いついてからは増長。クビにした上司の車を襲って病院送りにする、金庫や宝石店を強盗するなどの悪行を自分は隠れて術を唱えつつレイコムに行わせるなど次第に悪に染まっていた。
アニメではLEVEL2~3に登場した銀行強盗も彼らの仕業になっている、原作初登場時に乗っていた車も術の力を悪用して特に罪のない一般人から強奪した設定に変更されるなど、ゲスな部分が強調されている。
その後、レイコム以外の魔物であるガッシュを発見したことで彼らを狙い襲撃をかける。ただし目的は「本を燃やす事」ではなく「清麿を殺してガッシュを強奪すること」であった。理由は後述。
レイコムとの関係
レイコムのことは完全に道具としてしか見ておらず、いくら服が汚れようと服を新調させる素振りすらない。ところがレイコムもレイコムで細川が悪に染まる事を喜んでおり、むしろ互いに利用しあっているらしい有様であった(清麿は「心まで細川に似たのか」と考えていたが、レイコムの趣味が「悪いこと」なので元からお互い似た者同士だった事が分かる)。それを互いに承知の上でだったのかかむしろパートナーの中ではかなり意気投合している方ですらあった。
ただしむしろ互いに利用しようとするあまり息は合っているどころかすれ違っている。王を決める戦いについてはレイコムから全く聞かされていなかったらしく戦いのルールを全く知らなかったため「本が読めなくても術を知っていれば他の魔物の術も使える」と勘違いしていた。ガッシュを襲ったのも新たな手駒として狙っていたためである(レイコムがきちんと戦いのルールについて教えていたらこの時ガッシュの本を奪われて燃やされていたはずである)。
戦闘
憎しみや怒りといった負の感情が心の力に転じることを理解しており、清麿も力量では格上と警戒される程度には強力。魔物との戦闘経験がないのに術を2つ発現している事もそうだが、とにかく細川の心の力の容量が凄まじい。
というのもガッシュとの戦闘で特に休みなくギコルを10発、フリズドを2発唱えて全く息切れする様子がないのだ。
魔物との戦いや心の力についての理解力も力量も細川たちより上であるはずのスギナと晴彦ですら「休みを挟み威力を抑えた」ジュロン5発唱えた上で「強いのをあと3回、威力を抑えればあと4回」であったことを考えると驚異的である。
なおこの時清麿とガッシュは声援で感情を高ぶらせ心の力を増幅・回復させることを覚えた上で息切れのピンチから逆転していたため、細川も無意識にひたすら怒り狂うことで心の力を保ち続けていたのかもしれない(実際ガッシュを操れなかったり反撃されたりで事あるごとにキレ続けていた)。
メタ的な考察をするなら当時はまだ物語初期の段階故に心の力に関する設定が固まっていなかった可能性もあるが。
最終的に清麿が使ったことのない「ラシルド」で賭けに出たため、反射術の対処法を知るはずもない彼らは完全に不意を打たれそのまま敗北した。その後細川がどうなったのかは不明。順当に考えればレイコムの強制送還後に清麿が救急車を呼んだか病院に運んだ可能性もあるが。
余談
アニメ本編で演じていた山口健氏は2011年に逝去されたが後年に発表されたゲーム「永遠の絆の仲間たち」にて彼の長男の山口キヨヒロ氏が演じることになった。