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彼の背中には、彼の言わんとしている言葉が乗っていた。彼の背中には、彼の意志が顕れていた。
彼の背中の先には、彼が護らんとしている者の姿があった。彼の目の前には、何かがあった。
とてつもなくおおきな何かが。
しかし、その何かよりも、彼の背中はとても大きく見えた。
僕はその背中を、羨望の眼差しで見つめる事しかできなかった。
(「漢の背中」より)

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