概要
日本の栄典(栄誉をあらわすために授与される位階や勲章などの意味)の一つ。社会や公共の福祉、文化などに貢献した者を表彰するため、勲章が天皇陛下から授与される。
褒章の種類
紅綬褒章:人命救助を行った者などに贈られる。
緑綬褒章:「長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方」に授与される。
黄綬褒章:「農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方」に授与される。
紫綬褒章:「科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方」に授与される。
藍綬褒章:「会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方」、「国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生委員・児童委員、調停委員等の事務、国勢調査の調査員参加)に尽力した方」に授与される。
紺綬褒章:国や地方公共団体、公益団体などへの500万円以上の寄付をした個人、1000万円以上の寄付をした団体に贈られる。
褒状:褒章を授与される理由の事績を残した者が団体である場合には、自然人ではない団体がメダルを着けることはできないので、受章者名を法人・団体とした賞状「褒状」が授与される。
賞杯:褒章を授与する者に褒章と併せて賞杯を授与することがある。
遺族追賞:褒章(紺綬褒章を除く)の授章対象者が死亡した場合は、遺族へ銀杯か木杯か褒状が授与される。