概要
仏教における九曜の一尊。彗星を総称したものであり、計都星(けいとしょう)、豹尾星(ひょうびしょう)、蝕神尾(しょくじんび)、旗星(きしょう)、太陰首(たいいんしゅ)などの名で呼ばれる場合もある。
南西を司っており、『胎蔵界曼荼羅』では雲の中から上半身が覗き、右手は胸に当て左手は上に掲げた姿。若しくは黒雲の中に半裸姿の憤怒の表情が浮かんだもの、三面が忿怒の相を浮かべ頭の上から蛇の首が立ち、胸から下の部分が雲の中に隠れた姿、三つの顔に四つの腕を持ち天衣、天冠を身に付け、右手に兎の耳を、左手に人の髪を持ち、龍に乗った姿などで現されている。