- 古代インドにおける、七曜に月の昇交点(ラーフ/羅睺星)と降交点(ケートゥ/計都星)を加えた星図概念。
- 『エスケヱプ・スピヰド』の主人公。本稿で記述。
- 『涼宮ハルヒシリーズ』の登場人物。→周防九曜
- 『金田一少年の事件簿』の登場人物。→火祀九曜
概要
メイン画像左の人物。八洲軍最強の兵器"鬼虫"シリーズのラストナンバーにして生き残り。
正式名称は「鬼虫九番式『蜂』金糸の九曜」。蜂型の大型機体(虫体)と対を成す本体(サイボーグ)で、15歳程度の赤目の少年の姿をしている。
肩に「九」の刺繍がされた詰襟の学生服を着て左手を籠手で覆い、軍刀を携えている。
1巻エピローグにて蜂(虫体)を失った上に瀕死の重症を負い、右視神経に異常が発生した為、2巻以降は右目に視力補助機能を仕込んだ眼帯をする。
また、ヒロインの叶葉は1巻序盤では"蜻蛉に撃墜された際の自律制御のエラーが修復出来ていなかった為"、1巻エピローグ以降は"蜂を失ったせいで自律制御が不可能になった為"に彼の暫定司令として登録されている。
人物
一人称は『小生』。厳めしい軍人口調で話す。
生真面目で任務以外に興味を持たずいつも仏頂面だが、感情が欠落しているわけではなく、自らあくまで兵器であろうとしていた。叶葉らとの交流により人間味を取り戻しており、冗談を言ったりムキになったりすることもある。本来は素直で意地っ張りな少年である。
一時は戦って死ぬことに固執したが、やがて叶葉をはじめとした仲間のために敵と戦い、生きて還ってくることを決意する。
もともとは士官学校に通う少年であったが、戦時中の空爆によって住んでいた町の全てを失い、自らも瀕死で自棄になりながら「敵」を探していたが、鬼虫壱番式にして最強の鬼虫、「蜻蛉」四天の竜胆により発見・救出され、長らく適合者が見付からなかった機体「蜂」と激烈に適合した事から、長期間の治療と改造手術を経て「鬼虫」の一角となった。
その事から、普段は硬い態度を崩さない彼も竜胆の前では年相応の顔を見せる事が多く、時に鬼虫と空戦の師として、時に兄の様に慕っていた。
能力
人間の姿をした本体のみでも機械兵を圧倒し、《蜂》と接続すれば他の鬼虫たちと同じく一騎当千である。蜂の機体は反重力の翅を持ち超音速の飛行が可能であり、あらゆる状況に対応した遊撃が可能。また、鬼虫八番式「蜉蝣」無明の柊の言葉によると、防衛戦(守る対象がいる戦闘)が最も得意らしい。
主な武器は本体では軍刀とニードルランチャー、機体では大型レールガンとニードル。
また、「鬼虫」シリーズは「星鉄」という、隕石に由来する金属を電脳に使用した事による特殊能力「特別攻撃術(通称"特攻術")」を発現し、彼の場合は《電磁制御(エレキテル)》という、その名の通り電気を自在に発生させ操る特殊能力を持つ。
1巻終盤ではこれを以て、己の電脳に過電流を流す事で一時的に知覚を増幅し、壱番式・四天の竜胆の特攻術「神経加速(タキオン)」を擬似的に再現する「疑似神経加速(タキオン・エミュレート)」を編み出す。
また、後に星鉄と同じく隕鉄で作られた刀、流星刀「紫電」を入手した際には、光そのものを直に制御する「光子制御(エーテル)」を発現させた。