※9周年イベントEpisode2『LiNK Dragner』「前編」後半のネタバレを含みます。
先にストーリーを読んでからの閲覧をお勧めします。
「ーー死した竜たちの〈力〉が、こんな〈もどき〉に捏ねくり回されるくらいならーー」
「私がもらう……一滴残らず!!」
「私に融けてーー繋がれろォッ!!!」
「最後のドラグナー、エクセリア・クルス」
概要
カルト宗教集団がドラグナー達を騙して生活していた<竜葬の島>の者たちの策略によって出現してしまった、ドラゴン達の力を集めて作ったドラゴンゾンビのような怪物レヴェラボレア。
邪神竜ファブニールの力を取り込んだためとはいえ、その力は絶大。
呆然としていたドラグナーたちのもとに現れたのは、元居た世界で<竜葬のルーン>の秘密をすでに知っていた黒いエクセリアだった。
彼女は死した竜たち<力>がこのような<もどき>に利用されるくらいなら、その力をすべて自らのものにすると決心し、レヴェラボレアに対して操竜術を発動。
不完全・一部ではあるものの、竜の膨大な力を我が物にすることができた。
その姿は、これまでの白いドレスのような服装から一変し、全身が真っ黒な服装になり足元もショートパンツになり動きやすい服装に。
だが、いくら操竜術のマスターであっても、これまで死した竜の力の集合体であるレヴィラボレアの掌握はできなかった。
また、たとえ一端であっても竜の力。
人間であるエクセリアの器(肉体)では耐えられず、黒エレノアは「すぐにでも力を吐き出さなければ死ぬ(要約)」と語った。
〈竜葬のルーン〉の秘密
白猫世界の竜の亡骸は、放置するとやがて大きな呪いを齎す為危険であり(邪竜の場合は尚更危険な呪いとなる)、そうでなくとも竜狩りに骸を暴かれる危険も存在する。
その為、ドラグナーは〈竜葬のルーン〉でその亡骸を封じているのだ。
〈竜葬のルーン〉は「竜の亡骸を弔う為に、亡骸をルーンの中に封じる」というのが表向きの用途であった。
しかし本来の用途は「竜の亡骸から力を奪う為に、亡骸をルーンの中に封じる」というもの。
強大な竜の亡骸を集めてまで〈竜葬の島〉の連中が成したい目的とは、「自分達が信奉する竜である〈レヴェラボレア〉を顕現させ、世界を優しく包み込んで貰う」事だった。
性能
職業 | チェインルーラー |
---|---|
属性 | 水 |
タイプ | テクニカル |
登場イベント | リンクドラグナー |
前回登場時はレッサードラゴンが勝手な侵攻を行いエクセリアと上手く連携が取れないという事態が発生していたが今回はレッサードラゴンが敵の場所まで正確に侵攻するためレッサードラゴンの使い勝手は大幅に向上した。
スキル
リーダースキル
背中のぬくもり
水属性キャラの与える物理・属性ダメージをアップ(効果150)
オートスキル
移動速度+50%、攻撃・会心+450%、防御+200%
アクションスキルダメージ+700%、ステータスダウン無効
レッサードラゴン召喚中通常攻撃のダメージ+700%、アクションスキル強化+500%
アクションスキル
デモリッション・オーダー
消費SP:40
レッサードラゴンを呼び出す。(最大1体)
<付与効果>
レッサードラゴン
ダメージバリア(60秒/2回)
状態異常バリア(60秒/5回)
※レッサードラゴンの攻撃は敵に水属性ダメージを与える
※レッサードラゴンを攻撃すると突進攻撃を行う。
※レッサードラゴンは制限時間を持たず、付与効果を解除する効果を受けない。
スクリーミングフレンジ
消費SP:50
敵に水属性ダメージを与え、体力を奪う。
<付与効果>
ダメージバリア(60秒/2回)
※スキル中に回避することでスキルを終了する。
キャラ特性
攻撃ヒット5回毎にSP2回復
それは、とある彼方
※この先、9周年イベントEpisode2『LiNK Dragner』ラストの展開を含みます。
先にストーリーをすべて読み終えてから閲覧することを強くお勧めします。
エクセリアやゲオルグの覚醒、ドラグナーたちの復活を経て、ついにレヴェラボレアを打ち倒すことに成功。
そこにいた多くのドラグナーたちは大いに喜び、それは黒エクセリアも例外ではなかった。
かつての世界での出来事から忘れていた<絆>をこの一件で改めて感じ取り、彼女の心境に大きな変化をもたらした。
だが、レヴェラボレアはまだ死んでおらず、持てる力の最後を振り絞り、エクセリアとラピュセルに光線攻撃を放った。
その攻撃をとっさに庇ったのは、ゲオルグではなく、乗り手であるエクセリアでもなく、最も近くにいた黒エクセリアだった。
少しすると、エクセリアはかつていた世界の花園に居た。
その姿は一番最初に登場した時の姿で、そばにいたのは言葉を話さないラピュセル。
彼女はラピュセルに自らが見た怖い夢の話を語り、ラピュセルは彼女に擦り寄る。
そうして幸福の最中に居た彼女だったが、突然どこからか自身を呼ぶ声が聞こえる。
目を開けるとそこには、かつての世界で失ったラピュセルとその本来の相棒であるエクセリア、セルジュやモニカ(やナギ)、ゲオルグが哀しい顔で見守っていた。
その場にいた者の多くは悟ったのだろう。
先ほど受けた攻撃により、彼女はもう長くないことを。
エクセリア「セルジュ……モニカ……どうしたの?」
「哀しい顔を……して……」
「ゲオルグ……」
「そんな怖い顔してたら……」
「女の子に嫌われちゃうよ……」
ゲオルグ「――ッ……!!!」
ラピュセル「どう、して……」
「どうして……私を庇って……!!」
エクセリア「……そんなの……当たり……前……でしょ?」
「だって……お姉ちゃんは……妹を、守らなくっちゃ……」
エクセリア「……ああ、眠いな。」
ラピュセル「――だめ、やだよ……」
「死なないで!!エクセリア!!!」
エクセリア「嬉しいな…」
「やっと……名前……呼んでくれたね…」
「ああ――」
「ラピュセルの背中は――あったかいね。」
こうして黒いエクセリアは自らの願いを叶えるためでなく、ラピュセルのもう一人の姉として彼女を庇い、その命を散らしたのだった……
白猫プロジェクトにおいて、プレイアブルキャラの死亡というのは非常に大きな出来事であり、過去の事例はたった一例しかないのである。なおその死は肉体を一切残さず消滅という死に方だった他、先に死亡退場したケンセイと異なり静謐の祠に記録されていない。
彼女の死亡は多くの人物に影響を与えた。
ドラグナーたちは自らの無力さを憎み、
飛行島の者たちは間に合わなかったことを悔いながら、イクシアを取り戻すことを改めて決心し、
黒エレノアは改めて自らの世界を取り戻す誓いを立て、
イクシアは彼女がただ大切な誰かと幸せになりたかっただけなのに、このような結末を迎えたことに納得できずにいた。
余談
- 彼女は「フラグメントバーサスでの戦いでも、〈竜葬のルーン〉に蓄えられた竜たちの力を自身に取り込む手段を使いたくなかった(要約)」と語っているが、力の源であるレヴェラボレアがいない状況でどうやってこの力を使おうとしたのか、疑問が残る。