概要
月刊少年マガジンで、2000年12月号から2015年5月号まで連載されていた沢田ひろふみによる漫画作品。全51巻(第1部22巻、第2部29巻)。
平安時代末期を舞台に、牛若丸こと源義経と瓜二つの少年が彼と入れ替わって平家打倒を目指す歴史漫画。牛若丸の幼少期から義経最後の戦いとなる衣川の戦いまで描かれた長編大作。
入れ替わりから奥州での争乱までを1部。源平合戦から衣川の戦い後の後日談までを2部(遮那王義経 源平の合戦)という構成となっている。1部は鞍馬寺に入ることや奥州へ向かうことなど大まかに史実通りで話を進められているが、鞍馬寺での数々の騒動や奥州までの道中の出来事などオリジナルな話が多く含まれており、2部は逆に史実に忠実よりに話を進められている。
あらすじ
とある神社の床下からある古文書が発見された。
東洋史研究所が調べた結果、その古文書は鎌倉時代あたりで書かれた物で、その内容は牛若丸について書かれていた。しかし、その内容は驚くべき事に「牛若丸が16歳で死去した」と記されているという歴史を揺るがす物だった。それは、現代まで知られることの無かった「もう一つの義経伝説」であった。
――時は遡り、平安時代の末期。
孤児で旅芸人の漂太は、とある公家に仕事の依頼を受けて招かれると、そこで外見が瓜二つの少年・牛若丸と出会う。漂太の仕事というのは、病魔に侵されている牛若丸と入れ替わることであった。
この時より、漂太には数奇な運命が降りかかってゆく。