解説
誕生
1983年に長崎県西彼杵郡西彼町(現・西海市)に建設された、大村湾に面するテーマパークとして誕生した。バブル期において長崎県の新たな観光スポットとして、オランダのホールンの街並みをリアルに再現した事で話題となった。
現在のハウステンボスのルーツとなったテーマパークである。
ハウステンボスのチューリップ祭りはこのオランダ村が元々行っていたイベントである。
大道芸も盛んに行われており、オランダの竹馬等も披露されていた。
ハウステンボス開業後は姉妹テーマパークとして連携していたのだが・・・
実のところ、西彼杵半島側には鉄道路線が無い為交通の面では不便であった。
閉鎖と跡地利用の不振
ところが2001年に当時のハウステンボス運営会社の不振に巻き込まれ、オランダ村は閉園した。
その後跡地利用に様々な案が出るも実現には至らず、2003年に西海市が跡地を買い取り「マネーの虎」で有名となった小林敬プロデュースによる食のテーマパークのキャスビレッジとして再出発・・・するはずだった。
なんと半年で経営破綻を起こしてしまい、小林氏も自身の会社「小林事務所」の解散に至ってしまう。
その後
その後は沈黙が続き半ば廃墟に向かっていた旧オランダ村だったが、西海市役所西彼総合支所と長崎県央振興局農林部西海事務所が移転した事により少しずつ部分的に跡地が再利用され始める。
2015年にオランダ村復活の話が出てきており、2016年に「ポートホールン長崎」の名称で旧オランダ村は部分的にであるが復活した。(老朽化した施設がまだ多数ある為)
2017年には運営会社並びに施設の名称が変更。馴染み深かった長崎オランダ村の名称が復活したのである。
なお、ハウステンボスとオランダ村は元々ルーツは同じだが現在は運営会社はそれぞれ別である。
テーマソングの話
CMで度々使われた「長崎オランダ村テーマソング」だが、長い間音源が所在不明だったらしく長崎県内でも残っていなかった(もしくは失われていた)可能性が高い。
「長崎、オランダ、ヴィレッジ」のフレーズで県外の人でもCMで聴いた事があるかもしれない。
2018年に現在のオランダ村スタッフの元に長崎オランダ村テーマソングに関する問い合わせがあった事に対して調査したところ、これを歌っていたコーラスグループ・サーカスが所属する事務所にひとつだけカセットテープ音源が残っていた事が判明し譲り受けたという。
なお、これに至るまで長崎県で確認できたこのテーマソングはハウステンボスのカルーセル(メリーゴーランド)で流れたアレンジ版のみであった。