概要
吸音材と遮音材などを利用して、音の大きさや伝わりを小さくして遮断をする部屋。一般的にカラオケボックスや楽器店などに設置されている。近隣住民に対して楽器などの練習による騒音対策として自宅に工事を経て、新たに設置する家庭もいる。ただし、アパートやマンションに住んでいて設置したいと考えている方は、まず大家さんに相談して許可をもらわなければいけないので注意。
音は『物質と物質がぶつかることで、空気が振動させて、それが生物の鼓膜に届くことで音を感じる』という一連のメカニズムがある。当然、温度や湿度など天気や環境、受け取る側の体調によって音の伝わり方は変わってくる。
- 吸音材
吸音材は"音"の振動を"吸"収する素材で、音は空気を伝わって鼓膜に届くが、世の中には空気以外の物質もたくさん存在する。これらの物質にも音の波は伝わり、物質が振動して音の波(音波)が広がっていっているのだ。吸音材にぶつかると、音波はその振動を緩やかにし、伝わる音が小さくなってゆく。
この素材は壁や床に使われており、音の波を緩やかにしている。防音室に吸音材を使うことによって、音を吸収し周囲へ伝わる量を大幅に減らすことが可能になる。
- 遮音材
遮音材は"音"を"遮"る素材で、音は物質や空気が振動することによって伝わるため、その鼓膜までに伝わる物質で音を吸収することで音量を下げることができるが、この遮音材は吸収するのではなく、そもそも遮ってしまおうというコンセプトから音を伝わりにくくする。
多くのケースでは多重構造によって遮音することが多く、音が伝わりにくい素材を重ね合わせることによって、シャットアウトしてしまうような仕組みになっているのだ。
しかし、そんな防音室だが長期間居続けるのならば定期的に空気の入れ替えをしなければ酸欠状態になってしまう。換気扇などが設置されていれば、よっぽどの事が無い限り大丈夫だが密閉空間且つ音を閉じ込めるためか狭い傾向にある。