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すべて見る夢から夢へ
資源の枯渇によって、人類は滅亡した。だが、マザーと呼ばれるコンピュータが、無作為に人間たちを選び出し、電脳空間で彼らを保存することに成功した。数々の変数に支えられ、戦前の暮らしをアバターなどで再現している人類は、混ざり合い、自分たちの考えをぶつけ合う。それは独白であり、呼びかけであり、宣言でもあった。 しかし、マザーからすれば、すべては寝言の一言に過ぎない。人類を再現し、生み出した彼女からすれば、どれも意志と行動を伴わない。マザーは、真の人類とは自立した人間、自分を不要とみなす者たちであると考えるが、その登場にどれだけの時間が必要か、彼女にも分らない。 ゆえにマザーは、皮肉交じりに人類に、おやすみ、と告げる。3,064文字pixiv小説作品