概要
「刕覇大将軍編」で起こった全ての騒動の黒幕で、魔界から天宮を侵略するためにやってきた魔界武者。
その目的は武者と鉄機武者を相争わせて共倒れさせ、魔界勢力が天宮を支配することであった。
劇中では鉄機武者の頭脳回路である「鉄機心得」を狂わせて鉄機武者に反乱を起こさせ、
さらにその混乱に乗じて当時天宮を治めていた将頑駄無の戦刃丸を暗殺、その罪を反乱時の先駆けを務めた鉄機武者・真星勢多に負わせて武者と鉄機武者との対立を決定的なものにした。
コミックボンボンのコミカライズ版では戦刃丸のほか、戦刃丸の死後武者軍団の実権を握っていた闘刃丸も殺害しており、二人の弟である主人公・紅零斗丸にとっては二人の兄の仇にあたる。
真星勢多が紅零斗丸と和解し、武者と鉄機武者との戦いが収束に向かい始めた時に満を持して現れ、両陣営の生き残りも残さず抹殺するべく行動を開始する。
最終決戦では紅零斗丸と真星勢多が融合して誕生した「刕覇大将軍」と一騎打ちの末敗れた。
武者頑駄無シリーズでは珍しく、後に2つの作品に登場。ムシャ戦記では武者デスサイズとの黒い鎌使いの武者対決で一話限り客演。夜な夜な人を襲う鎌を持った武者の噂が流れ、その疑いの目が武者デスサイズへと向けられるが、その真犯人は魔刃頑駄無だった。
武者○伝では
錬金術師・鉄仮面によって時空を超えて集められた悪の武者軍団の一人だったのだが、プロローグで早々に鉄仮面に反旗を翻し抹殺、錬金術の力を得た歴代の悪の武者が結集した軍団『堕悪武者軍団』の統率者堕悪魔刃頑駄無となり、天馬の国沈没エネルギー(公式通称ペガチン)を求め、2001年の日本へと現れる。
武者○伝では原作となる刕覇大将軍編と違い暗躍はせず序盤から度々登場。ある会社から大量の資金を奪って高級マンションの一室を買い取り、バスローブ姿でワインを嗜む姿を披露。同時にリッチになったとドンチャン騒ぎをする部下たちに頭を悩ませるコミカルな姿も見せた。
しかし、刕覇大将軍編での宿敵紅零斗丸を悪堕ちならぬ堕悪化させ自らの配下にする、自我を失い暴走する部下を見て高笑いをする、天界武者が造り上げた魔界への対抗兵器・機動武神天鎧王さえも手中に収めるなど、その凶悪さは健在。
終盤にはペガチンの力によって魔王頑駄無へとパワーアップ。武王頑駄無ら夢者遊撃隊を圧倒するが、想いの力によって限界を超える力を発揮した武王頑駄無に敗北。
最期に彼の胸に去来したのは敗れた悔しさでも、野望を断たれた無念でもなく、とっておきのワインを飲んでおきたかったという、悪の武者らしからぬ、ありふれた純粋な想いだった。
能力
背中に背負った巨大な鎌「ファントムハーケン」を武器とする。コミック版では切っ先から三日月型の衝撃波を放ったり、左肩の鎧にのせた魔界獣「グレッシュ」から無数の毒サソリを出現させたりしていた。
必殺技は左腕の「ジーグ」の力で相手を掴んで引き寄せ、鎌で一刀両断する「カオスインフェルノ」。またコミック版ではファントムハーケンから巨大な竜巻状の衝撃波を放つ「ハーデス・ジェノサイド」という技も使う。
プラモデル
BB戦士No.178としてキット化もしている。艶のある黒の成型色が特徴で、胴体、鎌の二か所にスプリングを組み込むことで「カオスインフェルノ」のアクションが再現できるギミックのついた意欲的なキット。しかし、武器の重量とバランスをとるために左肩の鎧も肥大化しており、武器なしの状態だと安定して立たせにくいという欠点もある。シャープで独特なシルエットと巨大な鎌(とにかく巨大。気になる方は画像検索してみるといいだろう)、黒光りする美しい成型色と、見た目のカッコよさが目を引く良キット。
武者○伝でもラスボスとして登場し、パワーアップ形態にもなったのだが、キットは応募者全員サービス限定で魔刃(パッケージでは「堕悪魔刃頑駄無」表記)のクリアカラー成形版が作られるのみとなった。 武者○伝シリーズは以後も、敵キャラのBB戦士がキット化することは殆ど無かった。