概要
モンゴル帝国を訪問したマルコ・ポーロが記した『東方見聞録』に登場する。
本の中では中華の東方の海上に存在する島国で、黄金郷であると書かれている。日本のこととされており、単語の由来は当時の中国語における「日本國」の発音を音写したものという説が有力。
例の書物は中世ヨーロッパに発表されたのだが、これが初めてヨーロッパにもたらされた日本に関する情報とされる。
『東方見聞録』においてはジパングでは莫大な量の金が産出するとされ、それにより王族の宮殿は全て金で出来ていたと記載されていたことに由来すると思われる。
ちなみに、中世ヨーロッパと同時期の日本は、金の産出はあっても「黄金の国」と形容するのは大げさで、当然ながら金で出来た王宮なんてものも存在しなかったためこの記述については疑問もある。
一説では平安時代の後期に平泉に建てられた中尊寺金色堂がその王宮のモデルではないかと言われている。
日本が本当に黄金の国になったのはそれから1000年後、1980年代バブル期のことだった。