概要
AMD-65の基本的な内部メカニズムはAKM-63と全く同一であり、銃身周りの下方ハンドガードを金属製プレス加工板金で覆いその下方に垂直フォアグリップを装着させてフルオート連射時の制御性を向上させている。
さらにAKM-63よりも銃身長を短縮し、銃口部分には左右に2つずつの穴が開いた大型のフラッシュサプレッサー兼用マズルブレーキを装着しているのが最大の特徴である。
また、銃床は右折り畳み式となっており、その形状もセレクター兼安全装置の操作を折り畳み時にも阻害しないように設計されている。
ハンドガードの下にフォアグリップを装備した外見が特徴的だが、AK系列と共通のマガジンと
干渉しそうになるので「将校用マガジン」と呼ばれる短縮型の20発マガジンも生産された。
ハンガリーでは当初機械化部隊や空挺部隊へ配備されていたが、製造コストなどの問題からハンガリー製AKMSに更新された。その後はコンパクトさや取り回しの良さを買われて士官や車輌・ヘリ搭乗員、特殊部隊などに配備されていたが、ライフルグレネード発射能力を与えるための改良がくわえられたAMP-69に更新されて退役しカルザイ政権下で新たに編成がすすめられているアフガニスタン国家警察(ANP)などに払い下げられているが、最近では民兵組織やPMCでも使用されている。