「NOTHING IS WORTH THE RISK.」
概要
The Mandela Catalogueに登場する異常存在であり、殺した人間に擬態することが出来る能力を持つとされる。
由来や起源は不明で、作中にはいくつかのタイプが登場する。
彼らの存在は政府によって徹底的に秘匿されており、表向きは専門の特殊部隊が対処にあたる事になっている。
彼らは標的にした人間を追い回し、様々な方法で精神的なダメージを与え、最終的に自殺を促す事で、その人間に成り変わる習性を持っている。
Alternateの精神攻撃は、Metaphysical Awareness Disorder(形而上学的意識障害)、通称M.A.D.なるものを引き起こすらしく、これによって被害者達は自ら命を絶つ等の凶行に走るのだという。
どうやら政府側にも紛れ込んでいるのがThe think principleやVol.1などで察することができる。
タイプについて
前述の通り、Alternateには複数の「タイプ」が確認されており、大きく分けると4つのタイプに分類することができる。
以下はそのタイプの大まかな説明。
Type1:Doppelgänger(ドッペルゲンガー)
完全にその人物に擬態しきった個体。
完全に区別不能というわけではないものの、その識別は困難を極める。
本編ではVol.1に登場した個体や、Markと通話している際のCesarもこのタイプに該当する。
Type2:Unspeakable(口外不可)
未だにその全容が明らかになっていない個体で、Alternateの中でも上位の個体であると考えられている。
overthroneにて聖ガブリエルを自称する存在が該当するとされており、Alternate全体を統括しているヒエラルキーの最上位の存在であると思われる。
Type3:Flawed Impersonators(不完全な擬態)
手足等、身体の一部が上手く擬態出来ていない個体群。
メイン画像の個体もこれに該当する。
区別が簡単である為、政府は発見次第射殺する事を推奨している。
The THINK Principleやinterlude等、登場回数はDoppelgängerに次ぐ。
Type4:Tulpa(タルパ)
恐らく最も厄介なタイプのAlternate。
その名はサンスクリット語で「変身する者」という意味を持つ。
鏡の中に出入りする能力を持っており、子供の「無意識下の想像力」によって具現化すると言われている。
しかし、鏡に映りこんだ際の姿が歪であることから、Type3の特殊個体であるという説もある。
作中ではVol.333、及びVol.4似て登場し、Vol.333ではVol.2にて登場したAdamの父Judeの姿に擬態した個体が確認されている。
Type5:Mimic(ミミック)
某宝箱に化けた魔物とは違い、物体に化ける性質を持つAlternate。
Alternateかどうかを判別する方法は呼吸音。ただ、そんな距離まで近づけば無事ではないであろう。
TMC本編への登場はしておらず、2023年1月4日時点でmimicの存在が再考され、作者は「mimicはシリーズに登場させる予定はない」という旨の発言をしている。
固有名詞を持つ個体
Alternateの中には固有名詞を持った個体も多数存在している。
以下、登場回やタイプを併記し列挙する。
N
The THINK Principleにて一例として登場したAlternate。Typeは3に該当。メイン画像の個体がこれにあたる。
顔周りが擬態出来ておらず、首が異常に長い。顔全体、首の一部が真っ黒になっており、その中で白目が不気味に見つめているという見た目。Vol.1(RESTORED)では顔の約半分が影に覆われている。
Vol.2ではAdamがトーレス邸の地下室でIntruderと邂逅した際、Vol.1のMark、Cesarの顔写真と共にテレビに映し出された(カメオ出演)。
Vol.5にてVol.1(RESTORED)に近いビジュアルで再登場を果たし、本格的に活躍する。
本名はNicolas Beringer。
「Nicolas Beringerの自宅から適切なサンプルを収集する」という米国時間現象局の国勢調査作戦に参加していたエージェントのJ. Bookerによると、この個体は同氏の自宅で見つかったようだ。
Cesar's Alternate
Vol.1にてCesarに擬態していた個体。
Markとセットで描かれている事が多く、Vol.1以降も多くのエピソードに登場し暗躍している。
彼がドアップで写った時の目元の画像は、デリック・トッド・リーという実在した人物の手配スケッチの画像が使用されている。
ちなみにMarkと通話していた個体とMarkを直接襲った個体は別個体であるとのこと。
The Intruder(侵入者)
正式名称は6。この他にもThief(泥棒)やStanley等、複数の名を持っている。
過去、マンデラ郡を含む4つの地域で3000人以上の子供を誘拐するという事件を起こしており、警察には重要指名手配犯として目をつけられている模様。
偽ガブリエルに最も近い人物であるらしく、二次創作では右腕ポジションに居ることが多い。
テレビの液晶画面に姿を見せる事もあり、こちらでは短髪の男性の姿を取っている。
厳密な種族は不明。
Archangel Gabriel / False Gabriel(偽ガブリエル)
聖ガブリエルを自称し地上に降臨した存在。
初登場はoverthroneで、当動画にてウィスパーボイスで話しているのがこの個体である。
キリストの誕生を阻止していると思わしき描写があり、その目的は人類の文明を破壊し根絶する事であるとされる。
現状Type2に分類されている唯一の個体であり、全てのAlternateの始祖と目されている。
本性を現すときには、笑みを浮かべた顔が歪に変形し縦に引き伸ばされる。
The Preacher(説教者)
ムンクの叫びのような面持ちをしたAlternate。
顔立ちからも分かる通りType3に該当する個体で、Cesarの自宅に調査に訪れ、そこで眠り込んでしまったAdamに何かを囁きかけていた。
ちなみに顔の画像は呪怨のファンアートをかなり加工したもの。
作者Alex KisterのX(Twitter)スペースにて、ファンが「Preacherに性別があるとすればどうなるか」という質問をした際、作者から明確に女性だと述べられた。
interludeにて、A Messengerというシスター(おそらく人間)との関連が示唆されており、マグダラのマリアと同一の存在であるという考察も行われている。
関連画像
pixivにおいてこのタグの付いた作品は少ない。
関連項目
Type1の元ネタとされる。出逢えば必ず死が訪れるという意味では大差ないと言える。