概要
ジョーイ・ドリュー・スタジオで製作されていたカートゥーン・アニメの主人公。
悪魔をモチーフとしたキャラクター。胴体から少し浮かんだ三日月型の頭、可愛らしい笑顔、真っ黒な肌の小柄な体躯が特徴的。尖った部分は角か何かで耳ではなく、また尻尾はない。手の指は各四本。ミッキーマウスのものに似た白い手袋、白いボウタイ、黒い靴を着用している。
ちなみにこの頭と胴体を繋ぐ首がない、という特徴は単なる作風や作画ミスではない(他のカートゥーン・キャラクター達は全員ちゃんと首があり、現在ゲーム内外で発表されている公式アニメでもベンディだけが常に首のない浮遊する頭部で描かれている)ようだが、何故このようなデザインになったのかは説明がない。
作中においてジョーイ・ドリュー・スタジオには多数のインクの怪物が徘徊しているものの、初代のbendy_and_the_ink_machineにおいてはベンディやその派生と思しき個体は存在しておらず、平面のパネル(破壊可能)やぬいぐるみ、彫像(リスポーン地点でもある)といった造形物でしか見掛けられない。(第2作のbendy and the dark revivalでは個体が存在している。)
Ink Bendy
BATIMを代表するクリーチャーの1体。公式名称は単にBendyだが、オリジナルのベンディと区別するため、「Ink Bendy(インクベンディ)」の通称で知られている。劇中では「Ink Demon(インクの悪魔)」とも呼ばれる。
画像の通り、本物のベンディとは似て非なる、真っ黒なインクで形成されたヒューマノイド。三日月型の頭部や手書きの様な笑顔、白いボウタイと手袋といったベンディの面影はあるものの、ヘンリーより長身で全身がインクに塗れており、頭部は本人の肩幅よりも大きく、目はインクで潰れている等、本来のベンディのデザインからは大きく逸脱している。左手は手袋をしていて右手よりも大きく四本指で、右手は小さく手袋を着けていないが五本指となっている。靴は履いていない。移動する際に足を引き摺っているようにも見える(ジョーイは足が不自由である)が、移動速度自体はヘンリーに余裕で追い付くぐらいには早いので注意。
不死身かつ神出鬼没で、作中最強の存在として描かれている。(作中の所々に置かれているbendyパネルを壊すと更に出てきやすくなる)攻撃はヘンリーを一撃で殺すほど強く、こちらの攻撃は通用しない。索敵範囲も広く、見付かったら見失うまで上手く逃げるか、個人用ロッカー(通称「Little Miracle Station」)に隠れてやり過ごすしかない。加えて、彼が出現した場所はインクで汚染されてしまう。ヘンリーのみならずインクの怪物達にとっても恐ろしい存在であり、サーチャーや屠殺集団等の下位の怪物はインクベンディが近くに出現するだけで死に絶えてしまう。
全編を通してヘンリーの前に立ち塞がるが、サミー率いるサーチャーのカルト集団からは信仰の対象とされている。アリス、アリソン、ボリス、トム、映写技師といった主要なキャラクターと敵対しているが、自身を崇拝するサミーにも襲い掛かる等、その殺意には見境が無い。
インクマシンの内部にある玉座を住処としており、ある理由からベンディ・シリーズの最終回が収録されたフィルムリールを保管していた。最後は玉座に侵入してきたヘンリーを始末するため、カートゥーンの面影を完全に消し、上半身を著しく肥大化させた「ビーストベンディ(Beast Bendy)」と呼ばれる形態に変身し、ヘンリーと対峙する。
アリス・エンジェルや狼のボリスと同様、インクマシンによる等身大フィギュアとして作られたが、魂を持たない失敗作であったとされる。しかし、作中では明らかに自我を持って行動している上、行動パターンに生みの親であるジョーイの影響が見られる。これがジョーイの魂を受け継いだ存在だからなのか、単に影響を受けているだけなのかは不明。また、棺桶や魔法陣等の黒魔術じみた儀式の痕跡も残されており、他のインクマシン製の怪物とは別の存在であるのかもしれない。
但し、作中の出来事はヘンリー視点で進むことを除いても多数の矛盾を孕んでいるため、その正体について明言はされていない。