概要
サイクルヨーロッパAB(フランス)が所有するイタリアの自転車ブランド。現存する世界最古の自転車ブランドである。
1885年、エドアルド・ビアンキ(1865年~1946年)がミラノ市(イタリア)で自転車の生産を始めた。
1899年、自動車部門を設立する。
1955年、自動車部門が「アウトビアンキ」として独立。
1988年、グリマルディ・インダストリ・グループ(スウェーデン)のサイクルヨーロッパAB傘下となった。
チェレステ・カラー
ビアンキの自転車は伝統的にチェレステという青色で塗装されるが、職人がミラノの空の色を見て調合するため毎年微妙に違った色になる。
この色はイタリアのマルゲリータ王妃の瞳の色だったという伝説がある。エドアルド・ビアンキはマルゲリータ王妃に史上初の女性用自転車を製作・献上した。
アウトビアンキ
ビアンキは1899年に自動車部門を設立し、フィアットと並ぶイタリア最古の自動車メーカーとなった。
第二次世界大戦で工場が被災したため会社の採算が悪化し、自動車部門はフィアット、ピレリの出資を受けアウトビアンキ社として独立した。
アウトビアンキ社はフィアットが全株式を取得して自社のブランドとし、1992年にブランド名も消滅した。
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