Command(コマンド)とは
Playの際、DomがSubに対して用いる「命令」。Subが命令され遂行することでDom/Sub双方の欲求を満たし、信頼関係を築くことができる。信頼関係によってはCommandを受け付けなかったり、Sub dropに陥る危険性もある。「命令」をうまくできたSubをDomは「Good」などとほめる必要がある。
下記以外のコマンドも存在しうる。また、下記のすべてのコマンドを使うとも限らない。
どのコマンドがご褒美になり、お仕置きになるのかはSubによってさまざま。
コマンドは英語表記しているが、日本語など他言語でも構わない。当人同士がコマンドと認識すればそれがコマンドである(身振り手振りなども同様)。
基本的なCommand
多くの作品に登場し、Dom/Subユニバースの肝ともいえるCommand。
Kneel(ニール)
「お座り」「跪け」の意味をもつ。
ぺたん座りが基本だが、当人の間でKneelの体勢はさまざま。
Dom/Subが最初に行うことが多い、基本中の基本なコマンド。お互いの関係性を確認するために用いられることが一般的。
Come(カム)
「おいで」「来い」の意味を持つ。
Kneel中であればKneelの姿勢のまま、Crawlであれば四つん這いのまま移動することもある。
Stay(ステイ)
「そのまま」「待て」の意味を持つ。
姿勢を維持させるために使う。
Look(ルック)
「こっち見て」「目を逸らすな」の意味を持つ。
Subの視線・顔の向きを固定するために使う。
Say(セイ)
「教えて」「言え」の意味を持つ。
Subがなかなか口を割らないとき、恥ずかしがっているときなどに使う。
Roll(ロール)
「ごろん」「仰向けになれ」の意味を持つ。
手足を折り曲げさせる場合もある。服をまくらせる場合もある。
Crawl(クロール)
「四つん這いになって」「這え」の意味を持つ。
Strip(ストリップ)
「服を脱げ」の意味を持つ。
Domの服を脱がせる際にも使うことがある。
Present(プレゼント)
「見せて」「晒せ」の意味を持つ。
急所(局部、肛門、胸、首筋など身体の急所や、見せたくないものなど)をよく見えるようにする。
Corner(コーナー)
「壁に向け」「すみっこ」の意味を持つ。
反省を促したり、お仕置きに使う。いわゆるコーナータイムも含まれるが、単純にDomの顔を見ることのできない壁を向かせて放っておいたり、部屋の隅にいさせることをまとめてCornerという。
その他のCommand
すべての作品に登場するわけではないが、用いられることがあるCommand。この項目に載っていないCommandでも、Dom/Sub双方がCommandであると理解し用いるものもある。
Sit(シット)
「座れ」の意味を持つ。
Kneelではなく、椅子やソファーなどに座らせる場合に使う。
Go(ゴー)
「行け」の意味を持つ。
Come同様、姿勢を維持させることもある。
Stop(ストップ)
「だめ」「やめろ」の意味を持つ。
行動を止めるために使う。
Stand Up(スタンドアップ)
「立て」の意味を持つ。
Up(アップ)
「上げろ」の意味を持つ。
上体を起こす、上を向くなど。
Down(ダウン)
「伏せろ」の意味を持つ。
もともとの体勢によって伏せ方はさまざま。
Speak(スピーク)
「伝えて」「話せ」の意味を持つ。
Sayは比較的短い単語や言葉、Speakは会話に対して使うことが多い。
Shush/Sh(シッ)
「静かに」「黙れ」の意味を持つ。
Subの言い分を聞かないときなどに使う。
Shut Up(シャラップ)
「うるさい」の意味を持つ。
Shush/Shよりも激しく、粗暴な口調でSubを黙らせるときに使う。
Give(ギブ)/Pass(パス)
「ちょうだい」「寄越せ」の意味を持つ。
物(もしくは物扱いしている何か)に対して使う。
Take(テイク)
「持ってきて」「取ってこい」の意味を持つ。
Switch(スイッチ)
「交代」の意味を持つ。
Switchである相手に対して、DomとSubを入れ替えるよう要求する。
Lick(リック)
「舐めろ」の意味を持つ。
Attract(アトラクト)
「魅せて」「興味を引かせろ」の意味を持つ。
何らかの行為をゆっくり行う、誘惑するなど、意味はさまざま。
Kiss(キス)
「キスをしろ」の意味を持つ。
どこにキスをさせるかはDomが指示することもある。
Cum(カム)
「オーガズムに達しろ」「イけ」の意味を持つ。
Comeではない。もともとはComeから変化したスラング。