概要
FairChildとは、有限会社彩牙のブランド「ALcot」より発売されたアダルトゲーム。2007年12月14日発売。
少年少女達が大人へと変わってゆく姿を描いた、甘くて切ないひと夏の「恋する」アドベンチャー。個性的で魅力溢れるヒロイン達との、淡い恋の物語である。
あらすじ
(※公式サイトより引用)
Pure and fair ―― この想いを、届けたい
主人公・小鳥遊一樹(たかなしかずき)は、幼い頃に両親を亡くし、叔母夫婦に引き取られて育った男の子。
そんな境遇にあっても、明るく快活な性格に成長した一樹は、従兄妹の恋鳥(ことり)や幼なじみのこころ達と共に、平穏な学園生活を送っていた。
自称大和撫子のとばり、帰国子女の悠姫(ゆうひ)、生徒会長の朔夜(さくや)に、入学前からの友人である大吾と蓮。
気の置けない仲間達と過ごす、ちょっと刺激的で、充実した日々。
いつしか一樹は、こんな毎日が永遠に続くことを願うようになっていた。
けれど――
手のひらから零れ落ちた滴が、二度と還らぬように。変わらないものなどありえない。
いつまでも子供のままでいたいと願っても、時間はけして止まらない。
何かを得ることが、何かを失うことだと気づいた時、少年は大人への道を歩み出す。
これは、少年少女達が「大人」へと変わってゆく、小さな恋の物語――
登場キャラクター一覧
- 小鳥遊 一樹(たかなし かずき)
主人公。幼い頃に両親を亡くし、叔母のいる羽住家に引き取られた。明朗快活なノリのいい好青年で、場の空気を読んだり、人の感情を読み取ることに長けている。意識せずセクハラまがいのスキンシップを行うことがあるが、そのやんちゃな性格のために嫌がられてはいない。
表面上は陽気に振舞っているが、常に周りから一歩引いている感じで、考え方も現実的。不遇な幼少時代を過ごしたため、人を信じきることができず、人の心に踏み込んだり、踏み込まれたりするのが苦手。
- 羽住 恋鳥(はずみ ことり)
CV:榊原ゆい
一樹の従兄妹で、とばりと悠姫の親友。世話焼き頑張り屋。
元気で明るい天真爛漫な女の子。人懐っこく、背後から人に抱きつく癖がある。しっかり者の頑張り屋さんだが、それが裏目に出て、何でも一人で抱え込んでしまうことが多い。透き通った綺麗な歌声をもっているが、いつもヘンテコな歌ばかり口ずさんでいる。また、耳年増で妄想癖があり、エロ妄想が始まるとなかなか元の世界に戻ってこない。
小さい頃から何かと支えてくれた一樹を、「お兄ちゃん」と呼んで慕っているが、お互いに相手を異性として意識しておらず、裸を見られても気にしない仲。
- 藍沢 とばり(あいざわ とばり)
CV:成瀬未亜
小さくて華奢な身体と小悪魔のような含み笑いが特徴的な、恋鳥の幼なじみ。静かで落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、中身はゴーイングマイウェイでちょいSな性格。一樹に命令したり恋鳥達にセクハラをして楽しんでいるが、すべて愛ゆえのこと。
由緒ある家柄の一人娘で、大和撫子を目指しているが、やっていることがどこかずれている。大好きな仁侠映画の影響か、行動派で情に厚く、大和撫子というよりは『姉御』になってしまった。
可愛いものが好きで、ぽわぽわでもこもこしたものを前にすると、我を忘れて無邪気に喜んでしまう女の子らしい一面もある。
- 有栖川 悠姫(ありすがわ ゆうひ)
CV:遠野そよぎ
主人公のクラスメイトで、ドイツ系アメリカ人の父と日本人の母を持つクォーターで、ツンデレ帰国子女。とあるきっかけで、恋鳥達と仲良くなった。
意地悪そうな仕草とクールな物腰のおかげで少々近寄りがたいが、意外に世話焼き。不意打ちに弱かったり、プライドを刺激されるとムキになってしまう子供らしい一面も。
理数系科目やメカモノに強く、今はサイクリングがひそかな趣味。物事を一歩引いた位置から見るリアリストであり、同年代の娘達からみると大人びて見えるのだが、自分に素直な恋鳥やこころのことを、時折うらやましそうに見ている。
- 日菜森 こころ(ひなもり こころ)
CV:安玖深音
一樹の隣の家に住む幼なじみ。ぽわぽわ天然系癒し娘。純粋で素直な性格に加え、誰にでも優しく接するため、異性はもちろん同性にも好かれている。
一流シェフ顔負けの料理の腕を持つが、本人は素朴な家庭料理を作るのが好き。裁縫も得意で、自分や恋鳥達の服を作ることもある。
実家は花屋を経営しており、本人もガーデニングが趣味。3年前に母親を亡くし、日菜森家の家事を一手に担っている。
一樹よりもひとつ年上だが、なかなか年上扱いしてもらえないことが不満らしい。
- 加賀見 朔夜(かがみ さくや)
CV:佐本二厘
極端に無口で表情に乏しい、どこか神秘的な雰囲気を持つ少女。成績は学年トップクラスの上、運動神経にも優れる優等生。
こころとはクラスメイトで、学園の生徒会長を務める。感情をほとんど表に現すことがなく、誰も彼女の笑顔を見たことがない。実はかなりの健啖家で、おいしいごはんを作ってくれるこころに懐いている。
また、大の猫好きで、捨て猫を見つけては家に連れて帰るため、実家はさながら猫屋敷のようになっているらしい。基本的になんでもこなす器用人だが、じゃんけんはとても弱い。
- 麻生 水瀬(あそう みなせ)
CV:倉田まりや
悠姫のクラスメイトで委員長。太眉おさげな眼鏡っ娘。
かなりの近眼で、眼鏡なしでは、歩くのにも一苦労するほど。おどおどしてはいるが、肉体的・精神的 にも意外とタフで逆境にめげないがんばりやさん。
頼まれると断れない性格のおかげで、なし崩し的に委員長にされてしまったが、使命感と持ち前の生真面目さで一生懸命こなそうと奮闘中。しかし時々ドジを踏んでしまうのが玉に瑕。
今はとある理由により、学校が終わると悠姫の家でメイドとして勤しむ日々を送っている。
- 西園寺 ななる(さいおんじ ななる)
CV:北都南
朔夜とこころのクラスメイト。ハイテンションで神出鬼没な情報通。お祭り騒ぎが大好きで、事件がなければ自ら事件を起こすトラブルメーカー。自分がスタイル抜群なモデル体型であることを自覚しており、武器にする事もしばしば。しかし、屈託のないさばさばした性格で人気者でもある。スキンシップとして男女構わず抱きつく癖があるが、行為自体よりも相手のリアクションを楽しんでいる。
男子からはアネゴとして慕われるが、性格が災いしてか彼氏ができないでいる。
- 羽住 愛音(はずみ あいね)
CV:山田奈穂
羽住家の次女。素直で屈託のない明るい性格で誰からも愛される存在。子供ならではの空気を読まない鋭い突っ込みをしてしまうのが玉に瑕だが、時々姉や母よりも真意を突いた発言をする事もる利発な子。
元気が良すぎておてんばさんな一面もあり、擦り傷を作っては姉や母に消毒液を持って追いかけられることも少なくない。
- 羽住 美琴(はずみ みこと)
CV:まきいづみ
恋鳥・愛音の母で、一樹の叔母。おっとりかつ、おおらかでちょっと頼りないが、母性が強く包み込むような優しさを持っている。また、年齢不相応の無邪気さと茶目っ気、時折ハッとするような女としての妖艶さを併せ持つ。
本当は臆病で脆い人ではあるが、二児の母である事が美琴を強く支えている。小さな時から一樹の面倒を見ているので、実子のように可愛がっているが、男らしく育ってきた一樹にエロネタを振ったりすることで女としての一面を見せる事も。