概要
マカロフの後継を欲しがったウクライナ内務省からの要請でRPCフォートが1998年に開発したピストル。
Cz75とCz82からの影響を多く受けており、部品が繊細な問題はあるが安全性が高いのが特徴。長らくウクライナの法的機関を支えたベストセラーピストルである。
現在は後継のFort-17が法的機関だけでなく軍にも採用されている。
1998年12月から内務省に納入され、警備員や保安局の警察犬部隊に配備された。その後に治安局や国税局の護身用、民間市場にも行き渡るようになる。
2011年にタクティカルライトが欲しくなった内務省の要請を受けてアタッチメントが取り付けられるように改修された。
主なバリエーション、派生型
フォート-12CURZ
.380ACP仕様。
フォート-12ソコル
射撃競技用にマズルブレーキを装備したロング仕様。
フォート-12B
サイレンサーを装着出来る拡張バレル仕様。
フォート-12N
や将校の勲章授与時や贈与品として渡される特別装飾仕様。ポーランド、ベラルーシ、ジョージア、ウズベキスタン、クウェートなどに贈与された。
フォート-12G
現在は生産されていないブランクガン(空砲用銃)。
フォート-12T
民間向けゴム弾専用モデル。
フォート-12TM
Tの近代化改修モデル。
フォート-12R
法的機関向けのゴム弾専用モデル。9mmの他に45口径ゴム弾仕様がある。
フォート-12RM
2011年に販売されたRの近代化改修モデル。
フォート-14
フォート-12初期型の警察特殊部隊向け派生改良型モデル。ブローニング・ハイパワーのような可動バレルを備え、装弾数が14発に増量している。
フォート-14TP
フォート14の改良型。拡張マガジンやサイレンサーやアタッチメントの装着が想定されている。後にアタッチメント装着機構が12にフィードバックされた。
フォート-14ベルクート
射撃競技用にフラッシュハイダーが装着されたロング仕様。
フォート-15
フォート-12-中期型の派生モデル。装弾数が15発に増量し、グリップが変更されている。
フィクションでの使用
S.T.A.L.K.E.R. - 原発事故で魔窟と化したifのチェルノブイリ(チョルノービリ)を舞台とした世紀末サバイバルFPSの金字塔。シリーズ全てに登場する。
性能
全長 | 180mm |
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銃身長 | 95mm |
重量 | 830kg(未装填時) |
使用弾薬 | 9mmマカロフ弾(9.2×18mm)もしくは9mmパラベラム弾(9×19mm) |
装弾数 | 12、24 |
口径 | 36口径 |