S.T.A.L.K.E.R.とはGSG Game Worldsが開発したサバイバルホラーFPSである。
概要
発売までの経緯など
本作は2001年にS.T.A.L.K.E.R.-Oblivion Lost-(ストーカー オブリビオンロスト)として発表された。
しかし延期に延期を重ね、最終的に副題がShadow of Chernobyl(シャドウオブチェルノブイリ)に変わり、2007年3月に発売。
日本ではイーフロンティアが6月に日本語マニュアル付の英語版を発売。現在までに第一作Shadow of Chernobyl、第二作Clear Sky(クリアスカイ)、第三作Call of Pripyat(コールオブプリピャチ)の三作が発売されている。
2021年に10年ぶりの新作『S.T.A.L.K.E.R.2』の発売が予定されていたが、2022年に延期。
開発元のGSC Game Worldの拠点がウクライナのキエフであったため、2022年から続くロシアによるウクライナ侵攻の影響で開発が一時中断されていたが、2024年9月6日に発売されることが発表された。
ゲーム内容
かつて惨事を起こしたチェルノブイリ原子力発電所において、再び原因不明の爆発が発生。
放射能汚染されたチェルノブイリ付近は、超常現象「アノーマリー」や、
奇形化したクリーチャーに支配された危険地帯「ZONE」と化してしまった。
しかし、アノーマリーから発生する有益な性質を持った物体「アーティファクト」や、
ZONE最深部にあると噂される願望機「モノリス」を求める者達は、
危険を恐れずZONEへと踏み込んでいった。
プレイヤーはそうした人々「ストーカー」の一人としてZONEを探索し、
ZONEやモノリスの正体など、この世界に纏わる謎を解き明かしていくことになる。
ジャンルとしてはFPSではあるが、装備・弾薬・食料などは自給自足する必要があり、
フィールド探索中に拾ったり、クエストの達成によって通貨を得て購入するのが基本。
更に「A-Life」と呼ばれる生態系シミュレーションシステムを搭載しており、
広大なフィールド上でNPCやクリーチャーなどが独自に行動するという、
後に流行したオープンワールドRPGの先駆けとも言える特徴を持つ。
また、作品世界観はストルガツキー兄弟の小説「路傍のピクニック」、
および映画「ストーカー」のオマージュと思われるが、直接的な繋がりは明言されていない。
登場キャラクター
Strelok
シリーズ全作に登場する最重要キャラクター。
かつてZONEの最深部に侵入し、生還したと噂される伝説のストーカー。
Marked One
第一作の主人公。謎のトラックに運ばれていた記憶喪失の男。
腕に彫り込まれた「Strelokを殺せ」という入れ墨から、Strelokの足どりをたどってZONEの最奥を目指すが、その正体は……
Mercenary Scar
第二作の主人公。エミッションへの耐性を持つが、その影響で神経系に疾患を抱えている。
ZONE最深部へ向かうStrelokを止めるべく行動するが……
Alexander Degtyarev
第三作の主人公。行方不明のヘリ部隊を探すべく派遣されてきたウクライナ保安庁(SBU)のエージェント。元ストーカーでもある。
他の主人公と異なり軍が味方なうえ、第三作の仕様上Banditsにもあまり襲われない。
Bes
メイン画像右側の男性であり、第一作の序盤に登場するベテランストーカー。
物語には関わらない一般NPCだが、新人ストーカーをBanditsから護るべく訓練を施すなど、
豊富な経験と強い正義感を併せ持つ漢であり、実況プレイ動画などで人気を博した。
Sidorovich
第一作及び第二作に登場するトレーダー(商人・クエスト紹介人)の老人。
新人ストーカーが集うキャンプ付近のシェルターに住んでおり、何かと世話を焼いてくれる。
彼が発する「Good hunting stalker」という言葉に励まされたプレイヤーは多いはず。
ゴードン・フリーマン
何故かZONEの片隅で頓死している物理学者。
遺されたメッセージによるとバールのようなものを売却した事が命取りになったらしい。
関連用語
ストーカー
ウクライナ政府によって侵入を禁止されているZONEで生活を営む人々の総称。
殆どが無法者だが、政府の許可を得た軍人や科学者など例外もいる。
なお、意味合いとしては「密猟者」が近く、当然ながら変質者ではない。
アノーマリー
ZONE内部で発生している危険な超常現象の総称。
強烈な放射線源、重力異常、火炎放射、高圧電流、強酸、吸血植物など多種多彩であり、
不用意に接近すれば、軍用ヘリや装甲車すら破壊してしまうほどの威力を持つ。
しかも発動するまで視認しづらい事が多い為、探知機の発信音を頼りに回避せねばならない。
その一方で、後述のアーティファクトを産出するという有益な一面もある。
アーティファクト
ZONEでのみ産出される物体であり、アノーマリーの特性が固形化した生成物。
殆どの種類が強い放射能を帯びているが、逆に放射能汚染を浄化するものも存在する。
ストーカーの纏うアーマーにはアーティファクトを装備する為のスロットも備えられており、
装備することで体力回復や各種アノーマリーへの耐性など、有益な特性を利用できる。
ZONE内外で高値で取引されるため、ストーカーの主な収入源となる。
第二作以降はアノーマリーと同様、探知機を持って接近しなければ発見できなくなった。
モノリス
ZONE最深部、チェルノブイリ原子力発電所跡に存在すると噂される物体であり、
「あらゆる願望を叶える」力を持った願望機だと言われるが……?
ブレインスコーチャー
ZONE深部への侵入を阻む謎の現象。
研究者たちはこの現象を停める方法を探しており、主人公も協力する事になる。
エミッション(ブロウアウト)
ZONE内部で定期的に発生する現象。
空が赤色に発光すると共に、強烈な放射線が降り注いでくる。
地表の生物はコンクリート製の頑丈な建造物や、地下などに避難しなければ死を免れない。
一方で、発生後にはアーティファクトが再生成されるというメリットもある。
ZONEが原発跡への侵入を目論むStrelokを阻止するために発動した免疫反応と言われている。
X研究所
各地に存在する地下研究施設。第一作にX18、X16、X10。第三作にX8研究所が登場する。
ZONE誕生やブレインスコーチャー発生の秘密が隠されているので必ず訪れる事になるが、
地下だけあって暗く、恐怖演出も多い本作有数のホラースポットである。
棲息するクリーチャーやアノーマリー配置も厄介なため、難易度的にも山場となる。
登場派閥
Loner Stalkers
派閥に所属せずZONEを徘徊する一般的なストーカー。プレイヤーもこれに該当する。
経験不足なルーキーが多く、装備する銃器やアーマーの質も低いことが多いが、
前述のBesなど、ベテランのストーカーが小規模なチームを率いている事もある。
Bandits
ZONE外縁部で新人ストーカーなどを相手に強盗・恐喝を働くチンピラ集団。
装備は防弾性の無いジャケットに、ソードオフショットガンなど極めてショボい。
どうしようもない連中だが、第二作ではこの組織に加入することも出来る。
Duty
ZONEを二分する巨大派閥の一つであり、ZONE消滅を目的に行動している集団。
元軍人が主軸となって形成されているため、現在でも軍隊のような規律を保っている。
装備は対人戦を考慮しており、防弾性に優れたアーマーや機関銃を装備した者が多い。
本拠地Barで放送されている演説「Join Duty!」がよくネタにされている。
Freedom
Dutyに並ぶ巨大派閥であり、ZONEの実態を世界に公開すべきとする自由主義集団。
研究者らにも協力的なためか、Dutyよりも装備の質はやや高め。
防弾・アノーマリー耐性を兼ね備えたアーマーや、狙撃銃などZONE環境向きの装備を有する。
また、Dutyがホモ扱いされることがあるが、実はこちらの本拠地でそれらしきイベントが……
Military
ZONEを封鎖しているウクライナ正規軍の兵士たち。
低性能ながらアサルトライフルを携行し、防弾性の高いアーマーを装備している。
ストーカーを発見すると容赦なく発砲するため、新人ストーカーにとってはかなりの強敵。
ただし劣悪な待遇故に士気は低く、ストーカーから賄賂を受け取っている者すらいる。
四足歩行のクリーチャー「Snork」と化した者もいる。
Mercs
多額の報酬と引き換えに任務をこなす傭兵集団。
秘密主義なため実態は定かではないが、ZONE外部からの依頼で行動している模様。
こちらを発見すると問答無用で攻撃してくる者が多いが、交渉が通じる者もいる。
NATO製の銃火器やアーマーを愛用しており、装備の質はそれなりだが戦闘技術に優れる。
Ecologist
ウクライナ政府の許可を得てZONEを調査している科学者たち。
トーチカのような移動研究所を拠点としており、ストーカーたちを護衛として雇っている。
アノーマリー耐性に優れた防護服を装備しているが、防弾性は無いに等しく対人戦は苦手。
……にもかかわらず、拳銃一丁で奇声を上げながら敵に突っ込んでいく無謀な者もいる。
Clear Sky
ZONEの実態を調査している組織であり、第二作での最重要派閥。
原発跡への侵入を試みるStrelokの行動を危険視し、彼を止める為に行動する。
戦闘能力は低いが技術力が極めて高く、高性能アーマーや特殊兵器を開発している。
Monolith Faction
モノリスを信仰・守護しようとする狂信者達。
ZONE深部への侵入者を無差別攻撃するため、他のあらゆる勢力と敵対している。
一方、何者かのバックアップを受けているのか、装備する防具や銃火器の質は異様に高い。
原発跡やプリピャチの地形を熟知しており、強固な防衛線を構築している。
Zombified Stalkers
ブレインスコーチャーの影響で脳を破壊されて廃人(ゾンビ)と化したストーカー。
銃を発砲できる程度の知能は残されており、周囲の生物を無差別攻撃する。
元Lonerのゾンビが多いため銃の性能は低く、狙いも甘いので単体では大した脅威ではない。
ただし、群れで現れる事が多く、取り囲まれて十字砲火に晒されることも多い。
稀にExoskeletonと軽機関銃を装備した重武装ゾンビが現れる事もある。
代表的なクリーチャー
Flesh
豚が変異したクリーチャー……なのだが、そうは見えないほどグロテスクな姿を持つ。
CordonなどZONE外縁部の農村部に生息しており、戦闘能力は低いが数が多い。
たまにストーカーの手で丸焼きにされているが、残念ながらプレイヤーは食べられない。
Pseudodog
素早い飛び掛かり攻撃を仕掛けてくるほか、他の犬型クリーチャーを率いている事が多い。
稀に銃で撃っても消滅してしまい、何匹撃っても延々と出現する……という事態が発生するが、
これはバグなどではなく、分身能力を持つ亜種Chernobyl dogの仕業である。
Bloodsucker
本作を象徴するクリーチャーの一種。通称:さっちゃん。
保護色によって透明化する能力を持ち、名の通り人間の生き血を啜る人型の怪物。
初登場した場所が暗く不気味なトンネル内だった為、多くのプレイヤーのトラウマとなった。
蛸の触手のような形状の口元から、クトゥルフ扱いされることもある。
Pseudogiant
通称:グロ肉様(グロ肉スカルチノフ)。
クリーチャーの中でも最大級の巨体を持ち、数十発もの銃弾に耐えうる防御力を持つ。
更に巨大な腕を大地に叩きつけて衝撃波を発する能力まで有した中ボス的な存在。
代表的な地域
Cordon(警戒線)
第一作のゲーム開始地点であり、ZONEと外部の窓口にあたる地域。
元牧場なのでのどかな光景が広がっているが、banditsや犬型ミュータントなど危険は多い。
Sidorovichの住むシェルター付近の廃村は新人ストーカーのキャンプとなっている。
また、最南端にはZONE外部に繋がる検問所があり、近づくとMilitaryに攻撃される。
下手に手を出すと新人キャンプまで皆殺しにされる地獄絵図になることも……
また、第二作では侵入者迎撃用の固定機銃が設置されており、多くのScarが撃ち殺された。
ストーカー達にとっては故郷の様な場所と言える。
Garbage(ゴミの山)
名前の通り、大量の放射性廃棄物が山のように積み重ねられた地域。
ゴミ山にはアーティファクトが生成されるが、放射線源なので探索にはリスクが伴う。
Bes率いるLonerとBanditsが縄張り争いを繰り広げている地域でもある。
Agroprom Research Institute(アグロプロム研究所)
Militaryに占拠された廃研究所が存在する地域。
「カタコンベ」と呼ばれる地下通路から研究所敷地内へ潜入することが可能だが、
Banditsのアジトになっているうえ、X研究所に匹敵するホラースポットでもあり、
多くのプレイヤーがここでBloodsuckerと初遭遇してパニックに陥った。
Bar
第一作にのみ登場するDutyの一大拠点。酒場100Rads Barはゲーム後半の拠点ともなる。
Dutyへの勧誘を促す放送が常に流れており「Join Duty!」の台詞が耳に残る。
jupiter
第三作にのみ登場する広大なエリア。
沼地や森林と工場地帯、それらにまたがる鉄道線で構成されている。
ロケーションが多彩なだけあってイベントも豊富で、棲息するミュータントも多彩。
拠点のyanov駅ではDutyとFreedomが共存しているが、屋外では激しく敵対している。
また、工場地帯にはZONE深部へ繋がる秘密の通路が存在する。
Red Forest(赤い森)
高度の放射能汚染によって夜中に赤く発光すると言われるZONE深部の森。
道沿いにはMonolith兵の強固な防衛線が構築されており、各所の放射能汚染も激しい。
一方、森の中には無数のミュータントやゾンビが徘徊しているうえ、迷いやすい。
どちらの道を選んだとしても、戦闘や消耗は避けられないと言える。
第一作、第二作共に登場するがエリアの構成は大きく異なる。
Pripyat(プリピャチ)
Red Forestの先に存在するZONE深部のゴーストタウン。
廃墟には多数のMonolith兵やミュータントが潜んでおり、放射能汚染も激しい危険地帯。
第一作では多数のストーカー達と協力してこの難所を突破する事になる。
第三作では最終エリアであり、広大化したMAPを探索しつつZONE脱出の術を探す事になる。
Hospital
Pripyatとは別ルートのLimansk方面からZONE最深部へ繋がる病院跡。第二作のみ登場。
二階建て吹き抜け構造になっており、物陰には多数のMonolith兵狙撃手が潜んでいる。
おまけに分隊支援火器まで設置された要塞であり、正面突破は不可能に近い。
ScarはClearSkyの援護射撃を受けながら進んでいく事になるが、
ある程度進むとMilitaryの出撃させた軍用ヘリ(撃破必須の中ボス)まで登場する。
Chernobyl NPP(チェルノブイリ原子力発電所)
第一作・第二作の最終エリアでありZONE最深部。モノリスが存在すると言われる場所。
当然ながら今までになく放射能汚染が激しく、Monolith兵の攻撃も激しい。
特に発電所内部の汚染は致命的であり、防護服や薬品無しでは生き延びる事すら困難。
第一作では全ストーカー勢力とウクライナ政府の派遣したMilitary大部隊の大戦場と化した。
第二作ではClearSky、Monolith、Strelok三者の最終決戦が繰り広げられたが……
アイテム・武器など
ボルト
ストーカーたちが標準装備しているアイテム。前述の映画・小説にも登場している。
攻撃能力は無いが、アノーマリーに投げつける事でその位置を把握することが可能。
いくら投げても枯渇しない為、これ自体が一種のアーティファクトなのではとも噂される。
PDA
すべてのストーカーが携帯する個人情報端末の略称。
通信機・メモ帳・地図・発信機など様々な用途に利用される。
稼働しているPDAの数 = 生きている人間(ゾンビも含む)の数である為、
周囲で稼働しているPDAの数から現在の敵戦力を把握することが可能。
また、重要な情報やStash(隠しアイテム)の位置が記載されている事も多い。
ドラム缶
他の多くのFPSと同じように銃撃すると爆発する危険物。
第一作ではこの爆発で死んだ者は事故死扱いだった為、暗殺(ドラムーチェ)に多用された。
また、焚火に使われているものもあるが、たまにNPCが頭から突っ込んで焼死している。
ギター
焚火を囲んだストーカー達が演奏している楽器。
その音色は殺伐としたZONEにおいて数少ない癒しと言える。
プレイヤーが入手する事も可能だが、残念ながら演奏する事は出来ない。
このほか、100Rads Barのラジオからは名曲「Dirge for the planet」が流れている。
ウォッカ
北国の民に愛される蒸留酒。
本作では飲むことで体内に蓄積した放射能を除去する為の医薬品である。
ただし、もっと高性能な放射線治療薬が存在するうえ、第三作では飲むと空腹値が上昇する。
飲み過ぎるともちろん酔っぱらい、視界が歪んで戦闘困難になる。
缶詰(旅人の朝食)
賞味期限を気にしなければZONEにおいて最も上等な食料とされる軍用糧食の缶詰。
下位互換のダイエットソーセージと回復効果は同じだが、こちらの方が重量が軽い。
なお、「旅人の朝食」とはソ連時代に製造されていた缶詰の事で、とても不味い事で有名。
Exoskeleton
極めて高い防弾性、暗視装置に加え、所持品の重量制限をも軽減する高性能なアーマー。
放射能防護能力は低く、装備中は走れなくなる欠点があるが、改造することで克服可能。
フルカスタマイズして強力なアーティファクトを複数装備すれば、無敵の装備になり得る。
ただし、当然ながら購入、改造費用や運用コストも凄まじい。
PM
現実世界のマカロフPMに相当する拳銃であり、プレイヤーの初期装備。
威力の低さはともかく、絶望的なまでの精度の低さ、装填不良の発生率に苦しめられる。
プレイヤーにZONEの厳しさを教えてくれる迷銃。
AKM-74/2U
StrelokやBesの愛銃でもあり、Bes専用ユニーク武器「AKM-74/2U Special」も存在する。
ZONE外縁部のMilitaryが携行しているのだが、威力や命中精度が低く使い物にならない。
一応正規兵であるはずのMilitaryがどれほど劣悪な環境にいるかを教えてくれる一品であり、
念願のアサルトライフルを手に入れたプレイヤーを絶望させる迷銃。
こんなものを持ってZONE最深部へ侵入したStrelokは何を考えていたのだろうか。
IL 86
現実世界のL85に相当するアサルトライフル。
序盤の銃よりは強力だが、低威力・高反動・低精度・高重量の四重苦を抱えているうえ、
銃身の劣化速度が早く、装填不良の発生率が極めて高いという実銃と同様の欠陥を持つ。
売値も安いので入手すら推奨できない、愛のあるんだか無いんだかな再現が施された迷銃。
SGI-5k
現実世界のSG550に相当するアサルトライフル。Freedomが装備している事が多い。
若干重量は重いものの、優れた命中精度と反動の低さを誇る名銃。
グレネードランチャーの装着も可能だが、スコープ装着不可なので中距離戦向きと言える。
Strelok専用にカスタマイズされたユニーク武器「ラッキーシューター」は、
威力が向上している上にスコープ、サプレッサーの装着も可能になった超豪華仕様だが、
当のStrelokはAKM-74/2Uしか使用しない。何故なのか。
Vintar BC
現実世界のVSS Vintorezに相当する狙撃銃。Scarの愛銃でもある。
FPS等には滅多に登場しないマニアックな一品だったが、本作で一躍有名になった。
精度が高いうえにフルオート射撃も可能なため、狙撃にも接近戦にも使える名銃。
亜音速弾特有の発砲音がクセになったという愛好者も多い。
ガウスガン
本作オリジナルの狙撃銃、アーティファクトを利用して開発されたレールガン。
連射こそ出来ないが、凄まじい威力・驚異的な弾速・極めて高い命中精度を併せ持つ。
原発跡を護るMonolith兵の専用装備なので入手可能時期はゲーム終盤のみ。
第二作のラスボス戦では前身にあたる非殺傷兵器「EM1 Rifle」が登場する。
空耳など
ポマギーチェ
瀕死状態で倒れたストーカーが助けを求めて発する言葉。
味方あるいは中立NPCの場合、回復アイテムのMedkitを渡して蘇生する事も可能。
ンーッマツオバショウ!
日本を代表する俳人・松尾芭蕉の名声はウクライナにも伝わっている……わけはなく、
意味合いとしては「クソが!」とか「Shit!」とかが近い。
グラナータ
FPSではおなじみの武器・手榴弾のこと。
第二作ではNPCのグラナータが異常に強く、動き回らないと一方的に爆殺されてしまう。
一説には投げているのではなく、プレイヤーの足下に直接転送しているとも……
ゲタウトヒアストーカー
Barの入り口付近で歩哨のDuty隊員に言われる台詞。
入ったばかりなのに出て行けと言われて理不尽に感じたストーカーも多いだろうが、
実は原語版ではDutyへの勧誘台詞らしく、誤訳あるいは意訳だという説がある。
海外ではMAD素材にされるなど、やたらネタにされている。
イディーカムニエー
ゲーム終盤・チェルノブイリ発電所内でモノリスが発するテレパシーによる幻聴。
「我が下に来い」という意味らしい。
なお、15年ぶりの続編となるSTALKER2でもこの空耳は健在。だが、イディーカムニエー(Иди ко мне)ではなく、イディーダムェンと微妙に違って聴こえる。これは、STALKER2においてはロシア語ではなくウクライナ語が採用されているためである。そのため、ウクライナ語で「我が下に来い」という意味のイディーダムェン(Іди до мене)に変わってしまっている。古参ストーカーは各位注意せよ。
第三作エンディングテーマの「Live to forget」にはこれっぽく聞こえる歌詞がある。