高圧電流
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こうあつでんりゅう
高電圧を印加する電気回路(送電線、電車の架線、電気柵、パルスパワー装置など)に電流が流れて作動している様子を指して用いられる表現だが、電気工学における正式な用語ではない。
電圧と電流はそれぞれ異なる物理量であり、混用してはいけない。高電圧とは二点間の電位差が大きい状態を指し、大電流とは単に配線を流れる電流値が大きいことを指す。「高圧電流」を分解すると「高圧」と「電流」となり、高圧は高電圧の略語として理解される。しかし電流は単独では程度が不明である。よって高電圧大電流の動作状態を指すのか、単に高電圧回路に電流が流れているだけなのか、両方の意味に取られてしまう曖昧な表現となってしまう。