概要
2019年に発売されたゴーストリコンシリーズの最新作であり、今作は初めてコンシューマーのゴーストリコンシリーズの中でオンライン専用のゲームとなった。
ワイルドランズでのオープンワールド路線で続いており、今作ではアウロアという孤島でアメリカ海軍の潜水艦が沈没し、その原因を調べるためゴーストが向かうも、ドローンにより攻撃を受け、任務に向かった32人の内、ほとんどのゴースト隊員が死亡し、ノマドが生き残った仲間とサバイバルをしつつアウロアを救う、という内容になっている。
あらすじ
巨大ドローン企業、スケルテック社の本拠地である南太平洋のアウロア群島近海において、アメリカ海軍の輸送艦シーイが謎の沈没を遂げ、時を同じくしてアウロアとの通信が途絶えたことから、CIAは通信の復旧や現地の状況調査を目的とした「グリーンストーン作戦」を発動する。これに伴い、アメリカ陸軍の特殊部隊「ゴースト」の隊員32名がヘリコプター部隊に分乗してアウロアへと向かうが、アウロア上空にて突如として謎の攻撃を受け、ヘリコプターは次々と墜落する。
思わぬ状況下で負傷しながらも生き残った、かつてボリビアにて麻薬カルテル「サンタ・ブランカ」の壊滅を狙った「キングスレイヤー作戦」を遂行した古強者のノマドは、仲間の生存者との合流や、アウロアが今どうなっているのかを確かめるべく、生き延びるための戦いに身を投じていく。
登場人物
ノマド
主人公。詳細は項目を参照。
コール・D・ウォーカー
武装集団"ウルヴズ"のリーダー。元は優秀なゴースト隊員だったが、軍の腐敗に耐えきれず除隊。その後スケルテックの警護担当となったが、同じゴースト隊員であるジョサイア・ヒルおよびローズバッド、フライキャッチャー、イエローレッグとともにクーデターを実行する。
キャラクターのモデルは俳優のジョン・バーンサル。
ジェイス・スケル
ドローン企業スケルテックのCEOで天才科学者。一連の首謀者かと思われたが、実際はウォーカーに実権を奪われただけだった。ノマドに救出された後、親友であり片腕のモーリス・フォックスとともに反旗を翻す。
トレイ・ストーン
"ウルヴズ"と共闘するPMC"センティネル"のCEO。彼もゴーストの一員だが狡猾かつ傲慢な性格で、ウォーカーとは馬が合わなかった。ウォーカーの死後は"ウルヴズ"の実権を奪い、ノマドとの戦いを継続する。
ウルヴズの主要メンバーであるシルバーバックは彼の部下である。
今作の評価
本作はハッキリ言ってしまうとかなりゴーストリコンシリーズの中で評判が悪い作品である。
というのも、上述の「サバイバル!」を表向きに広告を打ったものの、カジュアルなオープンワールドTPSと化していたゴーストリコンとそのリアル要素は相性が悪く、かえって邪魔になってしまった上、NPCの仲間がいないため、死んでしまった場合にオンラインでプレイしていないと蘇生が無く直ぐにゲームオーバーになってしまい、その上で「リアル!」と銘打ったものの、武器にレベルが存在する所謂ディビジョンのような「ギアスコアシステム」が追加されてしまったせいで開発側のやりたいこととゲーム内容がちぐはぐになってしまい、ディビジョンもどきのようなものになってしまったというのが最たる理由である。
そのせいで市場価格はかなり下落しており、今では1500円程度で買えてしまう。
ただし、UBI側もその批判を受け止めたのか現在ではギアスコアシステムやリアル要素をオフにできるようになり、味方NPCもストーリーに関わらないが登場させることができるようになりかなり遊べるゲームになっている。
コラボ
- 5.11 Tactical
前作と同様に実在の装備開発ブランドである5.11 Tacticalとコラボし、今作に登場する。
- ターミネーター
20世紀FOX制作の80年代の名作アクション映画であるターミネーターとコラボをしている。今作ではアーノルド・シュワルツェネッガー氏の顔が使えなかったためか、顔はどっちかというと今作の悪役であるウォーカーに似ている。
また、サラ・コナーの衣装やカイル・リースのスキンを使えるようになり、ターミネーターの一作目に登場してターミネーターが使用したAR-18、UZI、ハードボーラーといった武器を使用可能になった。(2ではなく1であるためM1887やハーレーなどは登場しないこだわりよう。ここらへんはUBIの映画好きなところが出ている。)
ちなみにカイル・リースのスキンはかなり若き日のマイケル・ビーンに似ており、許可が取れた可能性がある。(過去にUBIはFarCry3:BloodDragonで彼を主役として起用したことがある。)