J(ビットワールド)
じぇい
「人類総ビーボ化計画の、始まりだ」
演:津田寛治
『ビットワールド』の登場人物。
2009年度の物語のキャラクターであり、最大の敵である。
トーヤとは以前から知り合いであったかのような発言をする。
黒い服と帽子をかぶっており、時折ビッコロやビーボメイトの様子を影から覗いていた。
電ワンコを用いて廃工場にトーヤを呼び出し、シャビがいる「可能性」があるBFCの情報を伝える。
小型ロボットを使いシャビを連れ去ろうとするが失敗。セイコー達からの尋問には「ビーボとリアルワールドの人間は共存できない」「人間の悪意に触れると、ビーボは衰弱する」とビッコロの活動を否定する。
その後トーヤを拉致し、シャビと合体させる。その際に、協力関係にあったカゲロウも合体ビーボにし、一方的に手を切る。
実はサツキの兄で、人間とビーボを合体させる装置の実験台になり、ジャッカルというビーボと合体し、合体ビーボとなった。
その戦闘能力は非常に高く、合体ビーボ最強である。黒い木の葉に化したり、波動でマスーニョたちを吹き飛ばす、トーヤの円陣を阻止するなどその強さが窺える。
本編の生放送で敗れ、計画は阻止される。襲い掛かるカゲロウからトーヤを守り、背中を突き刺され消滅。最期は、
「…なあトーヤ…人間から悪意が消えることは絶対にない。だが、お前らのようにビーボを思う気持ちがあったら…もしかすると…違った世界をつくれるかも…」
と言葉を告げて、死を迎える際のビーボのそれと同様に、美しく光り輝く青い石へと姿を変えた。
その後、石はトーヤの手によりとある森___トーヤがジャッカルと初めて邂逅した場所に埋葬された。
トーヤはセイコー達に出会う前、シャビを捜索している際に森の中でジャッカルと出会っていた。Jの「久しぶりだな、トーヤ」という発言はジャッカルの記憶から出た言葉であった。
常に無表情で淡々としている。
トーヤとシャビを「計画の犠牲」と言い放ち、協力関係にあったカゲロウも最後に切り捨てた。
シャビを連れ去る計画が失敗し、箱の中にシャビではなくテディベアが入っていたときは、怒りをにじませていたため、感情が皆無というわけではない。
【ジャッカルとの合体前】
サツキの兄。合体前は心優しい研究者であり、弱っているジャッカルを見つけ拾ってきた。
ジャッカルに手を出すカゲロウに激昂する一面を見せる。
カゲロウに「ジャッカルを助ける方法は合体することだ」と言われ、己の身を犠牲に合体の道を選ぶ。
最期に妹であるサツキのことを呼んだり、わざとではあるがミオにぶつかった際の優しい声や、去り際に礼を返すなどの行動は、人間としての彼の人の好さではないかと考察できる。