概要
南アフリカ出身でカナダに在住するプログラマーTheo de RaadtによってフォークされたBSDである。Theoは元々NetBSDの主要な開発者だったが、喧嘩別れした後、1995年にNetBSDをフォークしたOpenBSDの初版をリリースした。NetBSDではソースコードを綺麗にまとめているのに対し、OpenBSDは何を長所にするかということでセキュリティに重点を置くこととなった。NetBSDほどではないが移植性も高く、様々な環境で動作する。またOpenBSDプロジェクトの開発者は自由なソフトウェアということにこだわりを持っており、デバイスドライバの改良に必要な文書やソースコードが公開されず再配布や改変の自由が効かないプロプライエタリなドライバ(バイナリ・ブロブ)を標準のOpenBSDカーネルに含まない方針を示している。なお、ライセンスは2003年からはISCライセンスを採用している(といっても、2条項BSDライセンスと機能では変わりないが)。
その他の取り組み
この他にもOpenBSDプロジェクトが開発したものとしてはOpenSSHやPFパケットフィルタが有名である。
2014年にOpenSSLで発生したHeartBleed脆弱性問題以降、OpenSSLをフォークしたLibreSSLを開発している。