RPK-16は、カラシニコフ社がRPK-74を基に開発した5.45×39mm弾を使用する軽機関銃。
概要
AK-74M→AK-12(量産型)とほぼ同程度の改良が成されている。
具体的には、レイル付きのハンドガード・デッキカバーが採用されたほか、ストックも折り畳みと伸縮が可能となった。バイポッドは脱着
レイルを介してハンドガードに付くよう変更された。
また、RPK-74では採用されなかったドラムマガジン(95連)が新たに採用された。
この他に、銃身は通常の長い銃身(550mm)と短銃身(370mm)に組み換えができる。ただ、「軽"機関銃"で銃身が交換できる=戦闘中に過熱した銃身を交換する機能」と誤解されやすいものの、本銃は実際には環境や作戦に合わせた銃身長を選択できるというもので、そもそも本銃の銃身は戦闘中に脱着できる構造ではない。
採用…?
2017年から少数がロシア政府に調達されて特殊作戦軍などで試験されたものの、採用は見送られている。
ロシアで進められている新型5.45mm軽機関銃の採用計画『トーカリ2(Токарь 2)』の候補の1つとも考えられていたものの、この計画ではベルト給弾が可能であることが条件なので、RPKそのままの構造では条件を満たすことができない。これをクリアするためか、かつて開発されたものの採用されなかった「SPU(СПУ)」というベルト給弾アダプターが再度試作されたものの、どうやらうまく行かなかったようである。
また、ドラムマガジンも、信頼性が不充分ではないかと疑問が出ているという。
SPUの開発に失敗した時点で、他に傑出した利点が無い限りロシア政府としては採用する意義を見いだせなくなったと考えても良さそうである。
現在、トーカリ2にはカラシニコフ社が新たに開発した『RPL-20』とコブロフの新型軽機関銃『Kord-5.45』がエントリーしている。
また、対外メディアなどで定期的に取り上げられていたため、国外などに向けたセールスそのものは続いてるようである… が、最近カラシニコフ社の公式サイトから姿を消してしまった。