概要
SirenHeadとは、文字通りサイレンのような頭を持つ40フィート(12m強)ほどの細長い体躯をした巨大な怪物。
肉体は腐っているようにも錆びてるようにも見え、腕は足の甲に届きそうなほど長く描かれる。
一つ一つのサイレンの中には口がついており、そこから獲物を誘うための声を出す。警報音や男性の声で支離滅裂な言葉を放送することもある。
サイレン装置に擬態したり、昼夜関係なく行動をしたり、素早く移動するといった描かれ方も存在する。
以上がよく語られている都市伝説である。
原典
カナダのホラー画家であるTrevor氏の作品。
Trevor氏本人も「これが最初のサイレンヘッドです。」とツイートしている。
その他にも氏はSirenHeadのイラストや編集画像を多く公開している。
原作者による説明
こちらから意訳。
- Around the size of a telephone pole
- 電柱くらいの大きさ
- Preys on humans using camouflage
- カモフラージュを駆使し、人間を捕食(捕獲)する。
- While it plays sirens, more often plays odd snippets of music / words
- サイレンの放送中、頻繁に奇妙な音や言葉の断片を再生する。
- Has no eyes, can still see. Has organic teeth, doesn't eat.
- 目がないが見えている。歯はあるが食べない。
- Almost never seen in bigger population areas
- 人口の多い地域ではほとんど見られない。
- Can record / play back sounds, uses this to hunt. Can project sounds through other devices.
- 録音/再生が可能で狩りに使う。他のデバイスからサウンドを投影できる。
- Spends most of the time standing motionless, but can move very fast
- ほとんどの時間、静止したままだが、非常に速く動くことができる。
SCP foundationとの関係について
SirenHeadがSCP-6789として誤認されている例を多く見かけるが、そのような事実はない。
SCPsandboxと言われるSCP記事を書くための自由帳のようなお試しページに、SCP-6789として財団風にアレンジされて記入されていた。(現在は削除されている)
このページに記入した方があるフォーラムスレッドに「サイレンヘッドをSCPにしてみませんか?こんなの書きました。」という風に他メンバーに質問したところ、徹底的に反対されている。
なぜ反対されたか
- 画像のライセンスがクリエイティブコモンズライセンスに対応していない。
- SCP財団では「CC BY-SA 3.0」というライセンスが適用されるので使うことができない。もし仮に適用された場合無断転載・商用利用などについて一切の文句が言えなくなり、原作者には損しかなくなる。
- アイデアの盗用である。
- SCP財団のガイドラインで禁止されている行為で、上記のフォーラムでは提案者の前にそれを行った2人程が処分されている。
- 財団の過ちを増やさない。
- 提案者はSCP-173を例に出し、画像を借りる特別措置に言及したが、許可されるはずはない。
- 要はSCP-173は画像のみに権利の条約があるが、こちらは画像も付随する逸話や特性まであるため、SCP-173よりやばいのである。
また、Trevor氏はこちらのツイートで「SirenHeadはSCPであったことは一度もない。」と明らかにしている。
以上の点をまとめまして、SirenHeadをSCP-6789として扱うのは原作者の意思を尊重しない行為になり、超非推奨である。
ちなみに、どう解釈したのかこれに対し、「サイレンヘッドは非公式のSCPだ」と認識している人もいるが、
上記のように非公式も何も「そもそもSCPとはなんの関係もない」ものなので注意しよう。
余談
SCP-6789を皮肉った記事として、SCP-5987 - Siranhead が存在する。
内容は船を沈めるオブジェクトということで、読み方は「セイレーンヘッド」だと思われる。記事の中に6789の数字が使われているので確実に狙っている。
Trevor氏はSirenHeadのTシャツを20ドルほどで販売している。